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タイヤのパンクがイタズラなのか見分け方はありますか?
タイヤがパンクした際、そのパンクが運悪く釘などを踏みつけてしまったパンクなのか、それとも、悪意のある者が故意に行ったイタズラ行為なのか、見分け方はあるのでしょうか?
それには、イタズラ犯がタイヤをパンクさせる手口を研究することで答えはおのずと明らかになると思います。
イタズラ犯がタイヤをパンクさせるときの手口として、圧倒的に多いのが、タイヤの側面(サイドウォール)に先の尖ったものを突き刺すやり方です。
アイスピックや千枚通しなどをタイヤの側面に数回刺します。
タイヤの接地面(トレッド面)は20mm程度の厚みがあるのに対して、側面はもっと薄いので確実にパンクさせられるのです。
また、接地面に開いた穴はよほど大きな穴でない限りパンク修理可能ですが、側面の穴はほぼ修理不能です。
さらに、接地面に穴を開けるのはけっこう大変で時間がかかります。たとえば駐車している車の後輪に釘を立てかけて置き、釘の先端を少しタイヤにめり込ませておけば、いざ車が発進した際にその釘を踏みつけてパンクさせる可能性がありますが、この場合だと、釘をセッティングするのにある程度の時間がかかるし、穴が開いた後に修理できることもあります。
これに対して、タイヤの側面にアイスピックなどで数カ所穴を開けることは、時間的にも数秒で完了するし、なおかつ、確実にパンクさせ、後で修理不能の状態に追い込めます。
以上、悪意を持って他人の車のタイヤをパンクさせる人間は、犯行に慣れた人物であるほどタイヤの側面を攻撃してきます。
接地面に穴を開けようとするイタズラ犯はまだ犯行が浅い人物でしょう。プロ級のイタズラ犯は側面を狙います。
したがって、このページのテーマであるタイヤのパンクがイタズラによるものかどうかの見分け方は、どこに穴があけられているか、ということになります。
接地面のパンクについて
タイヤの使用期限を大幅に過ぎているタイヤであれば、タイヤの側面に亀裂が入ったりしてパンクすることはありますが、そうでない限り、通常の走行でタイヤの側面がパンクすることはまずありません。
したがって、そういう意味でもタイヤの側面がパンクしていたら、それはいたずらによる犯行である可能性は高いと思います。
とは言え、イタズラ犯は接地面に穴を開けることもあります。そして、接地面に穴が開くのは通常のパンクの特徴でもあり、こうなると原因の見分け方は難しくなるでしょう。
一般的に、接地面に釘やボルトなどが刺さるのは、工事現場から廃棄物を搬送する車からこぼれ落ちたものが路上に散らばっていて、それを車の前輪が跳ね上げ、跳ね上がった釘やボルトを後輪が踏みつけるというケースがほとんどです。
その際、そうやって後輪に刺さる釘やボルトは、よほどの偶然が重ならない限り真っすぐ直角にタイヤの接地面に刺さることは少ないと思います。たいてい斜めに刺さるでしょう。
しかし、イタズラ犯が接地面に釘をさす場合は、最短距離で穴を開けようとしますから、接地面に対して直角に刺す、あるいは刺さるように工作することが多いはずです。
こうしたことも、自然にパンクしたのかイタズラでパンクしたのか、その見分け方の1つだと思います。
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下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒タイヤのパンク保証は必要?いらない?|メリット・デメリット
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ご覧いただきありがとうございました。