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目次
【記事丸わかり】
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【プチ調査】N-VANはがっかり車で売れないから生産終了?ターボいらないの声も
※トップ画像:Wikipedia
車中泊もできる軽キャン!とキャンパーからも人気の高いN-VANですが、検索窓に「N-VAN」と入れると、
- 「がっかり」
- 「売れない」
- 「ターボいらない」
- 「生産終了」
とマイナスな言葉が次々と出てきて、心配になりますよね。
そこで今回は、ライバル車とN-VANを比較し、がっかり車と言われる理由を5つ解説します。さらに、ライバル車にはないN-VANの魅力、クチコミから見たN-VANの効果的な使い方をご紹介します。
「ターボいらない」ってどういうこと?「売れない」「生産終了」という噂は本当?と不安に思っている方は読み進めてくださいね。
N-VANについて
画像:ホンダ
N-VANは、本田技研工業が生産、販売する軽商用バン。N-BOX、N-ONE、N-WGNなどを展開する「Nシリーズ」の第5弾で、「軽商用車の新しい姿」として開発されました。
※第1弾は1967年のN360
ホンダの「Nシリーズ」とは、「Norimono(のりもの)」の「N」。ひとりひとりの生活にひとつひとつ応えていく、日本の暮らしを支える軽自動車のシリーズです。
2018年7月にデビューしたN-VANは、軽自動車販売台数NO.1である「N-BOX」のFF車用プラットフォームをベースとした、トールワゴン型スタイルを採用しています。そのため、これまでとは違った商用バンとして注目されています。
N-VANはがっかり車?その真相を調査!
軽商用車ユーザーや購入者の声を検証すると、N-VANに対する否定的な意見があります。ライバル車との比較から、その真相を調査しました。
がっかり車の理由①前輪駆動
画像:ホンダ
従来の軽商用車は、後輪駆動のFRが絶対条件とされていました。
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軽ワンボックスなど、重たい荷物を積む商用車はFRベースの後輪駆動が一般的。しかし、N-VANは前輪駆動(FF)ベースです。
ライバル車のダイハツ「ハイゼットカーゴ」やスズキの「エブリィ」は後輪駆動(FR)であり、N-VANの前身と言われる「アクティバン」もFR車(厳密にはMR)であったため、乗り換えを考えているFR車ユーザー層から「がっかり」の声があがっています。
※一般的に、荷物を積んだ状態では、荷重が乗った後輪で押し出す方がタイヤがスリップしにくいという特性があります。
がっかり車の理由②荷室長が短い
画像:ホンダ
【ライバル車との荷室長比較】
ホンダ「N-VAN」 | 1510mm |
スズキ「エブリィ」 | 1910mm+400mm |
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」 | 1860mm+350mm |
ライバル車と荷室長を比較すると、FR車の「エブリィ」や「ハイゼットカーゴ」は、インパネとシートが前よりに配置されるため、1860mm以上の長い荷室長が確保できます。
また、「N-VAN」の前身である「アクティバン」(MR車)も、荷室長1725mmと使い勝手のよさがありました。
N-VANの荷室長は1510mmなので、400mmはかなり大きな差。今まで楽々積んでいた荷物が入らなくなり、「がっかり車」となることは避けられません。
がっかり車の理由③価格が高い
【ライバル車との価格比較】
ホンダ「N-VAN」 | 127万円~ |
スズキ「エブリィ」 | 96万円~ |
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」 | 95万円~ |
ライバル車は100万以下で購入可能ですが、N-VANは、最も安いグレードGでも127万6000円の価格になります。(参照:ホンダ公式ページ)。
クルマは所持しているだけで、税金、車検、ガソリン代、駐車代などさまざまな経費がかかります。できるだけ経費を抑えてビジネスをしたい方は、30万以上の価格差に「がっかり」してしまうでしょう。
がっかり車の理由④ターボいらないの声多数
画像:ホンダ
「N-VAN」には、4種類のグレードがあります。
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ターボ搭載車の「+STYLE FUN TURBO」は、1,872,200円~と普通車並みの価格です。200万近い車体は、もはや商用車としては高すぎます。
そのため、「ターボいらない」といった声が出ているようです。
また、「ターボいらない」という声の中には以下のような内容も。
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このような声があり、ターボいらない派が多数いることが分かりました。
がっかり車の理由⑤頻繁に給油が必要
【ガソリンタンク容量比較】
ホンダ「N-VAN」 | 27ℓ(※4WD仕様は25ℓ) |
スズキ「エブリィ」 | 37ℓ |
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」 | 40ℓ~ |
一般的な燃料タンク容量の目安は、軽自動車で30ℓ、コンパクトカーで40ℓと言われています。N-VANは軽自動車の標準値である30ℓを切ることから、「頻繁に給油しなければならない」「面倒」「がっかり」と不満の声が出ているようですね。
ライバル車にはない「N-VAN」の魅力
「がっかり車」と言われる理由を4つ解説しました。「がっかりする車」と言われるのは、N-VANが後輪駆動ではなく、前輪駆動車である点が根本的な理由です。
しかし、FF車ならではのメリットやライバル車に負けない魅力もたくさんあります。
購入者のクチコミからその魅力を探っていきます!
他の軽商用車にはない魅力的なデザイン
画像:ホンダ
「荷物を運ぶ」ことを目的とした軽商用車は、実用性とシンプルさ重視のためどうしても安っぽい見た目になりがちです。しかし、「N-VAN」は売れ筋のN-BOXをベースに開発された車種のため、スタイリッシュで街乗りとしてもちょっと目を引くエクステリアが特徴です。
【価格コムのレビュー】(参照URL)
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稼働日は商用車として、休みの日はキャンプや街乗りとして用途の幅も広がります。
ルーフが高く荷室が広い
【荷室高比較】
ホンダ「N-VAN」 | 1365mm(※ハイルーフの場合) |
スズキ「エブリィ」 | 1240mm -125mm |
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」 | 1235mm -130mm |
荷室高を比較すると、ライバル車とは130mm近く上回ります。「N-VAN」は床が100mm以上低く、高い天井設計のため、荷室高に余裕のある作りを実現しています。
【購入者レビュー】
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このように「色々積めて嬉しい!」の声が多く見受けられました。「N-VAN」は、軽貨物車の最大積載量である350kgの積載が可能。
その量は段ボール箱71個、ビールケースで言うと40個が入る積載量です。見た目が変わっても、商用車としての役割はきちんとこなしてくれる車であることは間違いありません。
ピラーレスを採用したスライドドア
「N-VAN」では、センターピラーレスを採用しています。
※センターピラーレスとは、車の中央に位置するピラー(柱)のないクルマのこと。左側のピラー(柱)をスライドドアに埋め込んであり、開口部がワイドに開くのが特徴です。
左側のドアを前後に開くと、開口幅は1580mmとなり荷物の出し入れがスムーズにできます。
【購入者の声】
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ホンダの「N-VAN」は、「どれだけ積むか」だけではなく「どう積むか」にも注力した車です。さまざまなシーンに合わせて開口部を使い分ければ、今まで以上に効率よくスムーズな作業が行えます。
シートアレンジが多彩
画像:ホンダ
「N-VAN」は、助手席と後席を床面に収納できます。段差なくフラットな荷室空間ができるため、脚立などの長尺物もすっきりと積み込み可能ですよ。
まさしくこの機能は、前輪駆動ベースの強みを生かした「N-VAN」ならではの構造です。
【購入者の声】
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先進安全機能の充実
画像:ホンダ
「N-VAN」にはホンダが独自に開発した「ホンダセンシング」を標準装備しています。
「ホンダセンシング」とは、単眼カメラとミリ波レーダーにより未然に事故やトラブルを防ぐ機能。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 交通標識認識機能
- オートハイビーム
※グレードにより装備されない機能があります
【購入者の声】
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このように、安心感をもって運転できるのもN-VANが選ばれる理由のひとつです。
売れないから生産終了という噂は本当?
がっかり車といった欠点があるものの、「N-VAN」ならではの魅力があることも分かりました。検索窓に現れる「売れない」「生産終了」について検証します。
N-VANは「売れない?」を検証
画像:ホンダ
「N-VAN」とライバル車の直近の販売実績を見ていきましょう。
2022年9月(参照:全軽自協)
ホンダ「N-VAN」 | 2863台 |
スズキ「エブリィ」 | 5624台 |
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」 | 8471台 |
売れている軽商用バンは、ダイハツのハイゼットカーゴ、その次にスズキの「エブリィ」、この2台に比べるとN-VANは圧倒的な差がつけられています。そのため「売れない車」と見なされてしまうのは仕方のないこと。
しかし、2018年にデビューした「N-VAN」は、当初の月間台数目標の3000台を大きく上回る1万4000台を受注し、2021年度の年間販売台数は2万6147台と月間2000台以上を維持しています。
2つの競合車がある中で、商用車でありながら毎月の販売台数をキープできているのは注目されている証拠です。N-VANは「売れない」車ではないので、心配する必要はありません。
「生産終了」という噂は本当?
画像:ホンダ
人気のコンパクトカー日産マーチは、2022年8月に生産国タイでの日本向けマーチの生産終了を発表したばかりです。これにはかなりの衝撃を受けた方も多いはず。
そのため、「N-VANは売れない車」と思い込んでいた人たちが、「N-VANも生産終了になるのでは?」と心配して検索をかけた結果、検索窓に「N-VAN 生産終了」というKWが出てくるようになったと考えられます。
また、ホンダ車の中でもステーションワゴンの「シャトル」「インサイト」「CR-V」など3車が生産終了を発表したことで、不安の声が広がっています。
車種の減少はホンダだけではなく、車業界全体で車種数の削減を打ち出すメーカーが増えています。
現在のところ、N-VANの生産終了という報告はありません。
2022年12月にはマイナーチェンジ車を発売!
N-VANは2022年12月に一部改良を行い、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備、G・Lグレードにもオートライト、オートハイビームを追加した新たなバージョンが登場します。
「+STYLE FUN」グレードには、こだわりの趣味にも映える「フレームレッド」「サーフブルー」の2色を追加し、仕事も趣味も自分らしく生活を楽しみたいユーザーのニーズに対応しています!
マイナーチェンジ後の売れ行きも期待できますね。
まとめ
「N-VANはがっかり車で売れないから生産終了?ターボいらないの声も」というテーマに沿って解説しました。
N-VANはがっかり車だという声があるものの、
- 他の軽商用車にはない魅力的なデザイン
- ルーフが高く荷室が広い
- ピラーレスを採用したスライドドア
- シートアレンジが多彩
- 先進安全機能の充実
このように、ライバル車にはない機能が十分備わっている車です。
現在国内で売られる軽自動車の比率は37%と4割に迫る勢い。ホンダが国内で発売する新車の半分以上が軽自動車であることを考えると、いかにユーザーの共感を呼んで売れ行きを伸ばしているかが分かります。
単に商用車としての用途ではなく、車中泊前提でソロキャンプに出かけたり、バイクや釣り具を積んで旅に出たりとさまざまな使い方ができるのがN-VANの魅力です。
ぜひ、この記事を参考にクルマ選びをしてみてくださいね。ご覧いただきありがとうございます。
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