プジョー208大解剖レビュー・評価・口コミ：「後悔」「故障多い」を重点的に検証！

プジョー208（2020年7月～）：PEUGEOT

プジョー208、この名前を聞いて思い浮かぶのは何ですか？多くの方が「スタイリッシュなデザイン」「コンパクトな都市型車」と答えるかもしれません。

今日は、プジョー208の詳細なレビューを通じて、この車がどんなものかを深く掘り下げていきます。サイズ感、スペック、価格に始まり、肯定的なレビュー、否定的なレビュー、それぞれの分析、そして総合的な評価に至るまで。

特に、一部ネット上に見られる「後悔する」と「故障が多い」に焦点を当てていきます（本当にそうなのか？）。さらに、プジョー208のライバル車との比較、どんな人に最適か、そして他のプジョー車種との比較も行います。

この車を購入を考えている方、興味を持っている方に、最適かつ渾身の情報をお届けします。

どんなクルマ？

プジョー208は、流線型の引き締まったフォルムが特徴で、おしゃれなコンパクトカーとして目立つ車です。プジョーの車らしく足回りが非常に軽やかで、街中も山道も高速もストレスなく走ることができます。

プジョー208は、2020年度の日本カーオブザイヤーで、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。※この年の大賞はスバル・レヴォーグ

プジョー208とほぼ同じサイズのクルマ

208のサイズは、全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmです。これと同じくらいのサイズのクルマは以下の通りです。おおよそのサイズ感がわかると思います。

車名	特徴
ルノー・ルーテシア	フランスの自動車メーカー、ルノーが製造・販売するBセグメントのハッチバック。
フォルクスワーゲン・ポロ	ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンが製造・販売するBセグメントのハッチバック。
トヨタ・ヤリス	日本を代表する自動車メーカー、トヨタ自動車が製造・販売するBセグメントのハッチバック
ホンダ・フィット	日本を代表する自動車メーカー、本田技研工業が製造・販売するBセグメントのハッチバック。

スペック

Peugeot 208 「Allure（アリュール）」のスペックです。※「Allure」とは「人の心を魅惑する」という意味だそうです。

項目	詳細
新車価格	318万円
駆動方式	FF
型式	5BA-P21HN05
燃料	ハイオク
燃料タンク容量	44L
排気量	1,199cc
トランスミッション	8AT
乗車定員	5名
燃費（WLTCモード）	17.9km/L
最小回転半径	5.5m
最高出力	74kW[100PS]/5500rpm
最高トルク	205N・m[20.9kgf・m]/1750rpm
全長	4,095mm
全幅	1,745mm
全高	1,445mm
ホイールベース	2,540mm
最低地上高	145mm
車両重量	1,160kg

価格

プジョー208の価格帯です。

302～512 万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「プジョー208大解剖レビュー・評価・口コミ：「後悔」「故障多い」を重点的に検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、プジョー208に関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

アフターサービスが悪い。オイル漏れの対応が不十分
ディーラーの対応が冷淡
納車待ちの間に価格が上昇することがある
ナビが高価
市街地での燃費が良くない
タッチパネルの操作が不便
夏場、内装のピアノブラック部分が熱くなる
低速時のアクセル操作に慣れが必要

後席の足元と頭が狭い
パワフルではない
内張りの精度が良くない部分がある
USBソケットの位置が不便で、キズが付きやすい
オプションのラバーマットのフィッティングがイマイチ
微振動で内装が震えることがある
燃料タンクがもう少し大きい方が良い
シートベルトのショルダー側の高さ調整ができない。小柄な人にはシートベルトが喉に掛かる
エアコンの効きが心配
雨が降るとヘッドライトが自動的に点灯する設定が好みではない
クルーズコントロールの設定速度までの加速が急
ADASでの車間距離設定が前車に近すぎる
グローブボックス照明がない
シガーソケットとUSBソケットがエンジンOFF後は通電しない
ウィンカーレバー先端のボタンの機能がわかりにくい
街乗りの燃費がイマイチ
価格改定で40万円上昇した

太いCピラーがアイコンであるものの、後方視界が良くない。
渋滞時のごく低速走行が苦手。
カーナビがAndroidとの相性があまり良くない。
プラスチック感のある内装。
故障の可能性あり。
オートエアコンに慣れた人にはマニュアルエアコンが不便。

アイドリングストップでエンジンが急停止し、急ブレーキのようになる
坂道で再始動する際、少し後退して焦る
加速が不十分
電動シートでなく、手動のハッチ
PCDが特殊でホイールの選択肢が限られる
必要なパーツが見つからないことがある
リヤシートの足元が狭い
ディスプレイオーディオの標準設定が不便
ソリッドホワイトのみのカラーバリエーション
ガソリンがハイオク指定
パーキングブレーキにオートホールド機能がない

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

プジョー208のレビューから、次のような分析結果が得られます。

アフターサービスとディーラー対応: アフターサービスが悪く、ディーラーの対応が冷淡といった意見がある。オイル漏れなどの対応も不十分であるとされています。

価格と価格変動: 車両自体及びナビなどのオプションが高価であるとされ、納車待ちの間に価格が上昇することが問題視されています。

操作性と快適性: タッチパネル操作の不便さ、内装が熱くなる問題、また、低速時のアクセル操作に慣れが必要という意見があります。

内装と装備の問題点: 後席のスペースが狭い、内装の精度やフィット感の問題、USBソケットやシートベルトの位置に関する不満などが挙げられています。

性能と燃費: パワー不足、市街地での燃費の悪さ、渋滞時の走行性能の問題などが指摘されています。

安全性と快適性の設定: ADASの設定やクルーズコントロールの加速、エアコンの効きなどに関する不満があります。

視界と内装の質感: 太いCピラーによる視界の問題や、内装のプラスチック感についての意見があります。

機械的な問題: アイドリングストップの急停止、坂道での再始動の問題、加速の不十分さなどが挙げられています。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はプジョー208に関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、プジョー208に関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

車自体は機敏で面白い
エクステリアがかっこいい
インテリアはスポーティーでスタイリッシュ
エンジン性能が良い
ゴーカートのような走行感覚
乗り心地が良い
予想以上に良い燃費
バランスが良く、運転が楽しい
ユニークで個性的なデザイン
走行性能に満足

精巧かつ大胆なデザイン
デイライトが目立ち視認性が良い
インテリアの質感が高い
Bセグメントでは最高峰の質感
後席シートが大きめで前席と同等の質感
踏めばトルクがあり、バランスの良い走り
小径ステアリングが良く合い、山道や街乗りが楽しい
ADASが優秀で、高速道路での運転負担が少ない
シャシーとパワートレインのバランスが良い
デイライトの被視認性が十分
3Dメーターは見やすく、操作性が良い
高速道路での燃費が良い
ヘッドライトのデザインが牙の形で独特
シートがアルカンターラ×テップレザーで快適
サスペンションとタイヤが良好な旋回性能を提供
ステアリングからのブレがなく安定している
クルーズコントロールとレーンキープアシストが快適
色がヴァーディゴブルーで目立ちやすい
クラシカルなフォルムと未来感ある前後LEDライト
低回転でシフトアップし、十分な加速力を提供
乗り心地が引き締まっていて快適
先進運転支援とフルLEDで価格が妥当
静粛性が高く、重厚感のある乗り心地

スタイリッシュなデザイン。
軽量ボディで運転しやすい。
3D-iコクピットが斬新。
リヤシートを頻繁に使わない場合、1-2人での運転に適している。
内外装ともに高品質。
車の幅と長さがちょうどよく、女性にも運転しやすい。
想像以上の動力性能。
ギア変換のショックが少ない。
コンパクトカーとして優れたデザイン。
Android Autoと標準モニターでナビの使用が問題ない。
燃費が良く、走行性能が十分。
信頼性の高いアイシン製AT。
コストパフォーマンスが高い。

外観が魅力的
小型で燃費が良い
コックピットのような運転席
ステアリングの握りやすさが際立つ
操作の安定性が高い
1.2リッターの排気量でも満足の加速感
ルノー・ルーテシアと比較しても好印象
走行性能のバランスが良い
シートが快適

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

プジョー208のレビュー分析:

運転体験: レビューからは、プジョー208が提供する運転体験が高く評価されています。車の機敏さや、ゴーカートのような走行感覚、バランスの良い運転感、さらに低回転でのシフトアップによる加速力が挙げられています。

デザイン: 外観と内装のデザインについては、スタイリッシュでユニーク、かつ個性的であると評されています。特にヘッドライトの牙のようなデザインやクラシカルなフォルムが注目されています。

快適性: インテリアの質感、大きめのシート、静粛性の高さ、そして引き締まった乗り心地が好評です。特にシートはアルカンターラとテップレザーの組み合わせで快適との意見があります。

性能と安全性: エンジン性能の良さ、ADASの優秀さ、シャシーとパワートレインのバランス、そして信頼性の高いアイシン製ATが評価されています。これらは特に高速道路での運転や長距離での快適さを向上させています。

燃費とサイズ: 良い燃費と小型のサイズは、都市部での使用や女性ドライバーにも適していると評されています。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、プジョー208に関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところプジョー208のことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

走行性能とボディの質感が高く、価格に納得
輸入車としての満足度が高い。個性を重視する方にお勧め
運転の楽しさを提供。他人とかぶらない個性的な外観と性能

2人までの乗車に適しており、荷物も十分積める。
すれ違う頻度が低いため、ユニークな存在感。

普通の人が普通に乗れるお洒落なハッチバック。よく考えられた設計で使いやすい
価格に見合った性能と機能を持つ。松任谷正隆氏が愛用している理由がわかる

「後悔」「故障多い」を重点的に分析

この記事のテーマは「プジョー208大解剖レビュー・評価・口コミ：「後悔」「故障多い」を重点的に検証！」というものです。

テーマの重点項目である「後悔」「故障多い」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「後悔」

アフターサービスが悪い、オイル漏れの対応が不十分、ディーラーの対応が冷淡、納車待ちの間に価格が上昇。

一部レビューに上記のような指摘があり、こうした指摘をしている方は購入を後悔しているかもしれません。

プジョーの全国のディーラー数は、2022年7月時点で96店です。※ルノーは80店、シトロエンは75店

一方で、たとえば、フォルクスワーゲンは309店あるので、サービス網には差があります。

けれども、販売網が少ないゆえに希少性があって、人と被らない車に乗れる特権を享受できる側面もあります。

ディーラーの対応が悪かったら、「しょうがないな、だからマイナーから抜け出せないんだよ」などと自虐を込めた悪態を心でつぶやき、感情を抑えてください。

ディーラーとケンカしてもトクすることはないです。とりわけ、メカニックさんには丁重に接してください。

「故障多い」

レビューの中には「故障」に関する言及はあまりありません。もっとも、ご紹介したレビューの多くは新車購入後間もない時期のものが多く、長期的なデータに基づくものではありません。

一般的に、プジョー、ルノー、シトロエンといったフランス勢で、最も故障が多いのはプジョーだと思います。個人的な印象でもそうですし、ネット上の声から判断しても、そう言えると思います。

私はルノーを3台乗り継いでいますし、兄はプジョーとルノーとシトロエンのいずれかを常時所有していました。その際も、ルノー⇒⇒シトロエン⇒⇒プジョーの順に故障の頻度は高まるという印象です。

ですが、保証がついた新車・認定中古車であれば、保証期間内は無償で修理できます。また、定期点検をマメにおこなっていれば、保証が切れた後もいきなり大きなトラブルに見舞われる確率は減らせます。

気を付けたいのは、保証がほとんど付いていない低年式のプジョーを格安で購入するケースです。いきなり高額な出費が発生する確率が高まります。

したがって、保証がしっかりついた新車または認定中古車の購入をおすすめします。そして、保証が切れてからは、しばらく大丈夫でしょうが、高額な出費を伴うトラブルの予感がし始めたら、売却してください。

※そうやって手放された個体が、中古車店で格安で販売されるのです。⇒⇒なんか、この手の落語がありましたよね笑。

レビューサイトの平均評価点のご案内

プジョー208が有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

みんカラ：4.40点（5点満点）
価格コム：4.22点（5点満点）

※2023年11月16日時点

けっこう高評価だな、と思います。

ライバル車とその特徴

プジョー208のライバル車とその特徴をまとめました。

車種	特徴
シトロエン C3	開放感のある室内空間とスタイリッシュなデザインが特徴。乗り心地は独特。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②
ルノールーテシア	コンパクトながらも広々とした室内空間と、キビキビとした走りが魅力。 ⇒⇒レビュー記事
フォルクスワーゲンポロ	ポロの名前の由来は、馬に乗りながらボールを操る球技のポロから、あるいは、「東方見聞録」のマルコ・ポーロに因んだもの、など諸説あります。 ⇒⇒レビュー記事
トヨタアクア	優れた燃費性能と使い勝手の良さが特徴。ハイブリッド車ながらも、スポーティな走りを楽しめる。 ⇒⇒レビュー記事
日産ノート	広々とした室内空間と、安全性能の高さが特徴。ハイブリッド車の燃費性能も優れている。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事② ⇒⇒レビュー記事③
スズキスイフト	軽快な走りと、コンパクトなボディが魅力。ハイブリッド車も用意されている。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②
ホンダフィット	広々とした室内空間と、使い勝手の良さが特徴。安全性能も高く、燃費性能も優れている。 ⇒⇒レビュー記事

どんな人におすすめ？

プジョー208がおすすめの人物像をまとめました。

おすすめの人物	理由
都市部に住む方	コンパクトなサイズで市街地の運転や駐車が容易
環境意識が高い方	高効率エンジンで環境に優しい
スタイリッシュなデザインを好む方	モダンなデザインと洗練された内装。キレのいいデザインはクラス随一
テクノロジー好きな方	先進的な運転支援システムやインフォテインメント機能。運転席に座ると未来的

プジョー208に興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないプジョーの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないプジョーの他の車種をまとめました。

車名	特徴
プジョー2008	208をベースに開発され、都心部の若者をターゲットとしたアーバンSUVというコンセプトを掲げています。 ⇒⇒レビュー記事
プジョー308	208のサイズは、全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmです。308は、全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mmです。 208に比べて前後と横方向にけっこう膨らみますね。お値段を比較すると、208が302～512万円、308が339～533 万円です。実はボディサイズほど大きな差がありません。一人か二人でスイスイ走りたい人は208を、家族を乗せる人は308を、といったところでしょうか。

車名

特徴

プジョー2008

208をベースに開発され、都心部の若者をターゲットとしたアーバンSUVというコンセプトを掲げています。

⇒⇒レビュー記事

プジョー308

208のサイズは、全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmです。308は、全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mmです。

208に比べて前後と横方向にけっこう膨らみますね。

お値段を比較すると、208が302～512万円、308が339～533 万円です。実はボディサイズほど大きな差がありません。

一人か二人でスイスイ走りたい人は208を、家族を乗せる人は308を、といったところでしょうか。