【記事丸わかり】
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目次
フォグランプ表示灯|フロントとリヤ|消し方は?
フォグランプを使用しているときにインパネに表示される表示灯のマークはどのメーカーもほぼ共通しています。
このページの一番上の画像はフォグランプのスイッチの画像ですが、上がリヤフォグランプで下がフロントフォグランプのマークです。これと同じマークがインパネに表示されます。
もちろんリヤフォグランプがついていない車もありますから、その車には上のマークはありません。
こうした表示灯はヘッドライトにもあって、ハイビームにするとブルーのマークが表示されるのはみなさんご存じのとおりです。
フォグランプの消し方
このページの一番上の画像のようなスイッチの場合、回転させた最初のクリックがフロントフォグランプ、次のクリックがリヤフォグランプです。消す場合はその反対の動作をします。その際に、インパネの表示灯が消灯することを確認してください。※リヤフォグランプのスイッチが独立している車種もあります。やはり表示灯の確認が大事です
とりわけリヤフォグランプの確認は大事です。リヤフォグランプが通常の天候時に点灯しっぱなしになっていると後続のドライバーの眼を強く幻惑し続けます。一度でも後続ドライバーの立場になった経験がある人はご存じでしょうが、かなり腹が立ってきます。トラブルも多数発生しています。
もちろん、フロントのフォグランプのつけっぱなしもダメです。悪天候時に使用すべきもので、普通の天候時に点灯し続けるのは歩行者や対向車に大きな迷惑を及ぼす行為なので、表示灯をしっかり確認して走行すべきです。
フォグランプの正しい点灯方法
フォグランプにはちゃんとした使用ルールがあります。下記に法的なルールとマナーとしてのルールを絡めてご案内します。
- フォグランプを単独で点灯させるのはNG※法的にダメです
- フォグランプを点灯する時は常にヘッドライトと同時に点灯させなければならない
- フォグランプとスモールランプを同時に点灯させるのはNG※同時にヘッドライトを点灯していればOKだが、フォグとスモールだけで点灯させるのはNGということ。必ずヘッドライトと同時でなければならない
- フォグランプとヘッドライトを同時に点灯させるのはOKだが、悪天候でない状況では対向車のドライバーの視界を妨げるのでフォグランプの点灯はNGです※法的にはOKだがマナーとしてNGということ
ということになります。
上記④で普通の天候時にフォグランプを点灯するのは「法的にはOKだがマナーとしてNG」と書きましたが、法的にも問題になることがあります。
道路運送車両法の保安基準第33条の2には「(フォグランプの)照射光線が他の交通を妨げない」という記述があり、たとえヘッドライトと同時点灯で点灯ルールには抵触していなくても、他の交通に迷惑をかけていると警察が判断した場合は検挙されることも有り得ます。
みなさんも何でもない天候時にものすごく眩しいフォグランプをつけっぱなしにしている車両とすれ違った経験があるのではないでしょうか。もしもその場に警察が居合わせたら違反車両として取り締まりの対象になることがあるということです。
フォグランプの保安基準
道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯」、リヤのフォグランプを「後部霧灯」として明確な保安基準を定めています。
以下のとおりです。
フォグランプの保安基準 | ||
前部霧灯 | 後部霧灯 | |
色 | 白または淡黄色 ※左右同色であること | 赤色 |
個数 | 2個以下 | 2個以下 |
位置・高さ | 地上から25cm~80cmのあいだ ※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること | 地上から25cm~100cmのあいだ ※ブレーキランプから10cm以上離れていること |
光軸 | 下向き | — |
玉切れ・レンズの割れ | 不合格 | 不合格 |
ヘッドライトとの連携 | ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可 |
(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。
標準装備と後付けの違い
フォグランプは車に必須の装備ではなく、あくまでもオプション扱いです。新車時に標準装備としてフォグランプがついている車とそうでない車があります。
ところで、フォグランプが標準装備でついている車の場合、そもそもフォグランプのスイッチはヘッドライトのスイッチと連動しています。つまり、ヘッドライトが点灯しているときのみフォグランプが点灯するような構造になっています。
ところが、後付けでフォグランプをつける場合で、作業をDIYでやる場合などは、フォグランプが単独で点灯するスイッチを取り付けることが可能です。しかし、こうした構造のスイッチは車検に通りません。不合格になります。
フォグランプを使用する際にヘッドライトと同時点灯しなければならないだけでなく、スイッチそのものがヘッドライトと同時点灯する方式なっていることが車検の保安基準になっているからです。
悪天候時以外はリヤフォグランプ点灯はNG行為!!!
このページのテーマは「フォグランプの消し方」です。
とりわけリヤフォグランプの消し方を意識すべきでしょう。
フォグランプがついている車のすべてにリヤフォグランプがついているわけではありませんが、ついている場合は、常にONになっているのかOFFになっているのか、スイッチと表示灯で確認してください。
悪天候時にリヤフォグランプは確かに威力を発揮します。前方を走る車がリヤフォグを点けていてくれたおかげで追突を免れた経験をお持ちの方も多いと思います。
ところが、これが通常の天候時のこととなると、話はまったく変わってしまいます。普通の夜道で前を走る車がたぶん消し忘れでリヤフォグランプをつけっぱなしにしていると、後続車のドライバーはもう眩しくて仕方ありません。
リヤフォグランプの光量はストップランプと同等と言われていますが、さらに指向性が強いので、後続車のドライバーはひどく視界を妨げられるのです。
クラクションやパッシングをしたくても煽っていると勘違いされたくないのでつい思いとどまってしまいます。でも、眩しい。
その結果、リヤフォグランプのつけっぱなしによるトラブルはけっこう発生しています。報道されないだけです。
リヤフォグランプに関するトヨタの「取扱書」の記述
トヨタのホームページにはリヤフォグランプの「取扱書」が記載されています。
まず、リヤフォグランプの役割として、
「雨や霧などの悪天候下で後続車両に自車の存在を知らせることができます。」
とあります。
その次に、操作の仕方が記載されていて、最後に次の注意書きがあります。
「雨や霧、雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。必要なとき以外は使用しないでください。」
他社の「取扱書」にもほぼ同様の記述があります。
ご覧いただきありがとうございました。