【3分解説】フォグランプの消し方|特にリヤフォグランプの消し方

フォグランプ・リヤフォグランプ

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フォグランプの消し方|特にリヤフォグランプの消し方

まず下記の画像をご覧ください。

フォグランプ・リヤフォグランプ

ライトの右に光線があるのがリヤフォグランプで、左に光線があるのがフロントフォグランプです。自動車メーカーが異なってもほぼ同じマークを採用しています。

このマークが入っているスイッチをOFFの位置にすればフォグランプは消えるのですが、フロントとリヤが1つのスイッチに合体しているタイプと、それぞれ独立しているタイプがあります。

また、表示灯ですが、メーターパネル内に以下のような表示が出るのが一般的です。

フォグランプ表示灯

車種によっては、メーターパネルにはフロントフォグのみ表示され、リヤフォグはスイッチのところにあるパイロットランプあるいはマークが点灯する方式のものもあります。

いずれにしても、フォグランプの消し方としては、スイッチと表示灯の両方を確認すればしっかり消灯できると思います。

フロントフォグランプの消し忘れが多い理由

そもそもヘッドライトの消し方がわからない人はほとんどいないと思うのですが、なぜかフォグランプの消し方に関しては自信のない人が多いようです。

これには理由があると思います。

日本車に多いようですが、1度フォグランプのスイッチをONにすると、その後は手動でOFFにしない限りスイッチは入りっぱなしになり、スモールランプをONにするたびに必ずフォグランプもONになるような設定の車種が出回っています。

こうなると、ドライバー本人は意識していなくても、夕方スモールランプを点灯させるたびにフォグランプも点灯することになります。しかし、車検の保安基準ではフォグランプはヘッドライトと常に同時点灯でなければならないのです。おかしいじゃありませんか。

一方で、輸入車の多くは、フォグランプのスイッチを切り忘れても、ヘッドライトをOFFにするとこれに連動してフォグランプもOFFになるものが多いです。

以上が、フロントのフォグランプがつけっぱなしになる要因ですが、フロントフォグの場合はこうした消し忘れがあってもあまり大した問題ではないと思います。

リヤフォグランプの消し忘れは大問題・大迷惑・危険そのもの

リヤフォグランプの消し忘れは、また原因が異なるかもしれません。

リヤフォグランプがついている車の場合、スイッチも表示灯もフロントフォグとは別の場所にあることがあります。独立したスイッチになっているのです。独立したリヤフォグランプのスイッチのところにパイロットランプまたはリヤフォグのマークがあってONにすると点灯する方式です。

これだと、一度リヤフォグランプを使用した後に消し忘れる可能性が非常に高くなります。

後続車にとってもとても迷惑なことになってしまいます。

リヤフォグランプは霧や強い雨や雪などの悪天候時に、後続車に自らの存在を知らせるのが本来の役割です。

そうした悪天候でもないのにリヤフォグが付きっぱなしの場合、その車の後ろについた車のドライバーは、強烈な眩しさを連続して浴び続けることになります。

特に、渋滞時などにリヤフォグランプを点灯している車の後ろについた場合、後続車は眩しさから逃れようがなくなります。

でも、車から降りて注意したら、相手がどんな反応を示すかわからず、それはまたそれで恐怖です。でも、そのままでも眩しさから逃げられません。

悪天候時以外はリヤフォグランプ点灯はNG行為!!!

このページのテーマは「フォグランプの消し方」です。

とりわけリヤフォグランプの消し方を意識すべきでしょう。

フォグランプがついている車のすべてにリヤフォグランプがついているわけではありませんが、ついている場合は、常にONになっているのかOFFになっているのか、スイッチと表示灯で確認してください。

悪天候時にリヤフォグランプは確かに威力を発揮します。前方を走る車がリヤフォグを点けていてくれたおかげで追突を免れた経験をお持ちの方も多いと思います。

ところが、これが通常の天候時のこととなると、話はまったく変わってしまいます。普通の夜道で前を走る車がたぶん消し忘れでリヤフォグランプをつけっぱなしにしていると、後続車のドライバーはもう眩しくて仕方ありません。

リヤフォグランプの光量はストップランプと同等と言われていますが、さらに指向性が強いので、後続車のドライバーはひどく視界を妨げられるのです。

クラクションやパッシングをしたくても煽っていると勘違いされたくないのでつい思いとどまってしまいます。でも、眩しい。

その結果、リヤフォグランプのつけっぱなしによるトラブルはけっこう発生しています。報道されないだけです。

リヤフォグランプに関するトヨタの「取扱書」の記述

トヨタのホームページにはリヤフォグランプの「取扱書」が記載されています。

まず、リヤフォグランプの役割として、

「雨や霧などの悪天候下で後続車両に自車の存在を知らせることができます。」

とあります。

その次に、操作の仕方が記載されていて、最後に次の注意書きがあります。

「雨や霧、雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。必要なとき以外は使用しないでください。

他社の「取扱書」にもほぼ同様の記述があります。

フォグランプの正しい使用法

フォグランプ(フロント・リヤ)の用途は悪天候時に前方視界を改善することと、もう1つ、周囲に自車の存在を知らせることです。

したがって、通常の天候時に使用することはNGです。あくまでも霧や雨や雪などの悪天候時に使用すべきものです。

また、法的なルールとしても、フロントフォグランプはヘッドライトと同時点灯でなければなりません。

フォグランプ単独の点灯はNGです。

スモールランプとフォグランプの同時点灯もNGです。あくまでもヘッドライトが点灯しているときにのみフォグランプは使用できるルールです。

いずれにしても、悪天候時以外の普通の天候時にフロントフォグランプやリヤフォグランプを使用することは歩行者や前方車や後続車や対向車に大きな迷惑を掛けます。

道路運送車両法の保安基準第33条の2には、フォグランプに関して「その照射光線が他の交通を妨げないもの」という記述があります。

つまり、たとえヘッドライトと同時点灯で点灯ルールには抵触していなくても、他の交通に迷惑をかけていると警察が判断した場合は検挙されることも有り得ます。

みなさんもフォグランプをつけた対向車とすれ違う際に、前方視界が一時的にまったく奪われるほど眩しいフォグランプにイラ立った経験がおありではありませんか?

もしも警察がその場に居合わせていて、

「これは悪質だ」

と判断した場合は、こうした車両は取り締まりの対象になることがあるのです。

まとめ

フロントフォグランプもリヤフォグランプも悪天候時にはとても効果的な灯火であり、うまく使うことで事故を未然に防ぐ効果があります。

その一方で、正しく使わないと周囲に迷惑をかける灯火でもあります。

ぜひスイッチや表示灯をいつも意識しておく習慣をつけていただきたいと思います。

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