【3分解説】フォグランプの整備不良で警察に捕まるケースとは?

フォグランプ・整備不良

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【記事丸わかり】

  • フォグランプは自動車に必須の装備ではないが、付いている場合は保安基準に適合する必要がある。
  • フォグランプがついていない車は車検に問題なく通る。
  • フォグランプがついている車は車検で保安基準に適合していなければならない。
  • 道路運送車両法では、フォグランプの色や個数、位置・高さが厳密に定められている。
  • フロントフォグランプは白または淡黄色、リヤフォグランプは赤色でなければならない。
  • フォグランプは2個以下であり、位置・高さは地上から25cm~80cm(フロント)、25cm~100cm(リヤ)でなければならない。
  • 光軸が下向きでなければならず、玉切れやレンズの割れは不合格となる。
  • ヘッドライトが点灯している時のみフォグランプが点灯可能で、ヘッドライトが消灯している時は点灯不可。
  • 違反した場合、違反点数1点、普通車で罰金7000円が科される。
  • 保安基準や整備不良の罰則は、フォグランプがついている車にのみ適用される。

⇒⇒【DIY】フォグランプの点灯不良修理

フォグランプの整備不良で警察に捕まるケースとは?

このページのテーマは「フォグランプの整備不良で警察に捕まるケース」についてですが、その前にまず確認しておくべき大事な点があります。

まず、そもそもフォグランプは自動車に必須の装備ではなく、あってもなくてもそれは自由です。実際、新車で購入する場合にも標準装備でフォグランプがつく車もあればつかない車もあります。

つまり、フォグランプをつけるかつけないかは自由なのです。

ところが、です。

フォグランプがついていない車を車検に出した場合は、保安基準に定められているフォグランプの基準を満たす満たさないに関係なく、問題なく車検は合格です。※ついていないのだから当たり前ですね。

しかしフォグランプがついている車を車検に出した場合、ついている以上はちゃんと機能を果たしていないとダメだということで、きっちり保安基準に適合するかどうかによって合格不合格が決まります。

結局のところ、

  • フォグランプは無ければ無いで何の問題もないけれど、ついている場合はちゃんと規定に適合していなければならない

という結論になります。

そこでこのページのテーマです。

フォグランプがついている車が公道を走行するには下記の保安基準をクリアしていなければならず、基準を満たさないフォグランプで走行しているところを運悪く警察に見つかった場合、罰則が科される可能性があります。

★道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯ぜんぶむとう」、リヤのフォグランプを「後部霧灯こうぶむとう」として明確な保安基準を定めています。

以下のとおりです。

フォグランプの保安基準
前部霧灯後部霧灯
白または淡黄色

※「淡黄色」とは薄い黄色のことではありません。普通の黄色でもOKです。Yellowの訳語として「淡黄色」を当てただけの話です。

※左右同色であること

赤色
個数2個以下2個以下
位置・高さ地上から25cm~80cmのあいだ

※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること

地上から25cm~100cmのあいだ

※ブレーキランプから10cm以上離れていること

光軸下向き
玉切れ・レンズの割れ不合格不合格
ヘッドライトとの連携ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可

(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。

したがって、青や紫のフォグランプをつけて走行したら警察に捕まっても文句を言えません。フォグランプを3個付けていたらやはり違反です。フォグランプを2個左右対称につけていてもそのいずれかが球切れだったりした場合も違反です。2つあるフォグランプの左右の色が異なる場合も違反です。

こうした保安基準に反するフォグランプをつけているところを警察に捕まった場合の罰則は以下の通りになります。

道路運送車両法の整備不良として、

  • 違反点数:1点
  • 罰金:大型車:9000円・普通車:7000円・二輪車:6000円・原付/小型特殊:5000円

上記の違反点数や罰金の規定は、フロントフォグランプ(前部霧灯)だけでなくリヤフォグランプ(後部霧灯)にも適用されます。

最後に繰り返しますが、上記保安基準の規定や整備不良による罰則は、あくまでもフォグランプがついている車にのみ適用されます。

フォグランプがついていない車に関しては、そもそも付いていないので適用する保安基準も罰則もないので、何の問題もなく公道を走行できます。

このページで解説しているのは、フォグランプをつけている車を運転する場合にのみ気をつけるべき事柄です。

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