【5分記事】気温低下でエンジンがかからない時はどうすればいい?

気温低下・エンジンかからない

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気温低下でエンジンがかからない:原因は?

冬場に気温が低下してくるとエンジンがかからないことがしばしばあります。これは主に下記の原因が考えられます。

  1. バッテリーの能力が低下する:同じ電圧(蓄電量)のバッテリーであっても、気温20度と気温-20度では発揮する能力が変わってきます。また、バッテリーが新しいうちは気温が低い日でも一発でエンジンがかかったのに、バッテリーが古くなってくるとある日突然かからなくなることがあります。
  2. エンジンオイルの潤滑性が低下する:オイルも気温が低下すると粘度が高くなり、これがピストンの動きの抵抗となってエンジンがかかりにくくなります。

特に①のバッテリーに問題があることがほとんどです。

いままでずっと何の問題もなくエンジンが一発でかかっていたのに、いきなりかからなくなった場合、やはり、バッテリーが古くなって寿命が近づいているか(寿命は2年~4年)、バッテリーに負担がかかるような車の使い方が原因である可能性が高いと思います。

最近、短距離の走行を繰り返していませんでしたか?スモールランプをつけたまま長時間駐車したりしていませんでしたか?アイドリングで停車しながらカーオーディオやDVDなどを長時間使用していませんでしたか?

仮にバッテリーが新品であっても、上記のような使い方をしていると、蓄電量が減り、気温が低下した朝などにエンジンがかからない現象が起きやすくなります。

②のエンジンオイルですが、以前は夏場は粘性が高いねばねばしたもの、冬場は粘性が低いさらさらしたもの、という使い分けが推奨されていましたが、最近のエンジンオイルには高性能添加剤が含まれているので、夏冬使い分ける必要はありません。

気温の低下で粘り気が強くなるのは確かですが、それは粘性の低いさらさらのオイルを使用しても同じことです。オイルは交換する必要はないと思います。

気温低下でエンジンがかからない:防止策

気温が低下した冬の朝などにエンジンがかからないで出社できない、といったことを起こさないためには、エンジンが一発でかからないことが何度か続いたら、冬場になる前に新品のバッテリーに交換しておくことです。

結局、これしかありません。

あとは、バッテリーに負担をかけるような車の使い方を極力避けることです。

もしも高性能のカーオーディオや、家族のために大きな画面でDVD鑑賞できるような装置を設置した場合は、それに見合った強化型のバッテリーをつけたほうがいいです。

強化型バッテリーとは、要するに、値段の高いバッテリーのことです(笑)。

気温低下でエンジンがかからない:対処法

予防策が間に合わず、気温が低下した冬場の朝などにエンジンがかからない事態になってしまったら、以下のような対処で乗り切ってください。

  1. 近所や友人の応援車とケーブルでつなぎ充電する(ジャンピング):自分の車と応援車を正面同士突き合せる形にして、バッテリーとバッテリーをケーブルでつなぎます。そして応援車をアイドリングよりちょっと高いエンジン回転のまま5分から10分回して充電します。ちょっと弱っていた程度のバッテリーならこれでエンジンはかかります。
  2. ①をやってもダメだった、あるいは、応援車が見当たらない場合は、自動車保険のロードサービスを呼ぶ:皆さんが加入している自動車保険(任意保険)にはロードサービスが自動付帯しています。出動を依頼すれば保険会社と提携している現場近辺の修理工場等が駆けつけてくれます。まず、ジャンピングを試みます。これでダメだったら、最寄りの修理工場等にレッカー搬送してくれます。そこで新品のバッテリーに交換したりします。
  3. JAFを呼ぶ:JAFの会員なら、自動車保険のロードサービスかJAFか選択できます。JAFの場合も、ジャンピングを試み、これでダメなら緊急用の予備のバッテリーと交換することもあります。あるいは、レッカー搬送で修理工場等に運び、そこで新品のバッテリーと交換したりします。

なお、自動車保険のロードサービスを利用した場合、新品のバッテリーに交換した場合はバッテリー代のみ有償になりますが、その他のサービスは無料です。

JAFの場合も、会員なら、新品バッテリーの実費負担以外は、やはり無料です。JAFの非会員でも現場で入会することができますが、会員価格が適用されるのは次回のサービス提供時からなので、その場では13,310円かかります。

エンジン始動の際の注意点

気温が低下した冬の朝などにエンジンがかからず立ち往生した場合、当然、何度かエンジン始動を試みるはずです。

ただ、ここで注意していただきたいのは、何度も何度も繰り返しセルモーターを回さないことです。

2,3度試みてエンジンがかからない場合は、5分ほど間を開けて、また試みてください。そうすればバッテリーの勢いがある程度回復するからです。また、いったん湿ったプラグの先端がまた乾いてくるからです。

また、次に試みるときは、通常はアクセルは踏まずにエンジンを始動すると思いますが、一度思い切りアクセルペダルを床までベタ踏みしつつキーを回してみてください。

これをやると、燃料がたくさん供給されてプラグを湿らせるリスクがありますが、同時に空気も大量に送られるので、結果的にエンジンがかかる可能性が高まります。

JAFのスタッフなどもよく使う方法です。

そして、この方法でエンジンがかかったら、すぐに足を戻して、数回アクセルを踏んだり離したりを繰り返します。

エンジンがかからなかったら、このように5分くらい間を開けていろんな方法を試してみてください。それでもダメだったら、自動車保険のロードサービスかJAFをお呼びください。

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