【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤの空気圧は温度変化で数値が変わりますか?
はい、変わります。
タイヤの空気圧は、環境の温度変化で数値が変わりますし、走行によるタイヤ自体の発熱によっても数値が変わります。
夏場は数値が高めになりますし、冬場は数値が低めになります。
また、温度だけでなく気圧によっても変化しますから、標高の高いところと低いところでは数値が変わります。
とはいえ、大切なことは、その時々の「冷間」の空気圧を、指定空気圧に合わせることです。※「冷間」とはタイヤが冷えている状態のこと
夏は夏で、タイヤが熱を持っていないときの空気圧を指定空気圧に合わせます。
冬は冬で、タイヤが熱を持っていないとき、あるいは、雪中にあって通常より冷えすぎているような状態でないときの空気圧を指定空気圧に合わせます。
その車の指定空気圧は、運転席のドアを開いた裏側部分にステッカーが貼ってあって、そこに記載されているはずです。
国産車なら、
- 240kPa(2.4kgf/㎠)
というように、kPa(キロパスカル)とkgf(キログラムフォース)の2つの単位で併記しているはずです。
輸入車の場合は、kPaやkgf以外にもpsi(ポンドスクエアインチまたはプサイ)やbar(バール)で記載されていると思います。
温度変化で空気圧の数値が変化するケース
次のようなケースでは、いったんは指定空気圧どおりに空気を充填していたとしても、温度変化によってその数値が変わります。
- 高速道路を1時間とか2時間走行した:数値が高くなる
- スーパーに買い物に出かけて、炎天下の駐車場に1時間近く停めておいた:数値が高くなる
- 雪の日に会社に出勤し、雪の積もった会社の駐車場に3時間停めておいた:数値が低くなる
- 富士山の5合目までドライブし、食事中に駐車場に停めておいた:数値はあまり変わらないかも※気温が低いので数値は下がるはずですが、標高が高く気圧が低いので数値は上がるはずで、差し引きあまり変わらない結果になるかも
このように、タイヤの空気圧は温度変化で数値が上がったり下がったりします。
タイヤの空気圧は指定空気圧に合わせること
しかし、どのような場合であっても、基本は、指定空気圧の数値に合わせることです。指定空気圧に合わせておいても、その後の走行状況とか、駐車場所などにより、空気圧の数値は変化しますが、それは問題ではありません。
タイヤには空気圧に関して一定の許容範囲があるので、少々数値が上がったり下がったりしても何の問題もありません。数値が上がれば乗り心地がちょっと固くなり、数値が下がれば乗り心地がちょっとソフトになる、という変化はありますが、それだけです。
たとえば、指定空気圧が260kPa(2.6kgf/㎠)であったとして、それが280(2.8)とか290(2.9)くらいに上昇したとしても、あるいは、240(2.4)とか220(2.2)くらいに下降したとしても、それは一時的なことで、また家の駐車場に戻って、タイヤが周囲の温度になじんだ頃に空気圧を測定すれば、指定空気圧前後の数値に戻ります。
空気圧で注意すべきは、常時高すぎたり、常時低すぎたりするケースです。
指定空気圧より常時50kPa(0.5)以上高かったり低かったりすると、様々なトラブルの原因となるので、そういうことは避けなければなりません。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。