【5分記事】車のエンジンがかからない|無音で反応しないのはなぜ?

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車のエンジンがかからない|無音で反応しないのはなぜ?

まずこんなことはないと思いますが、最近増えている事例なのでいちおう触れておきますが、キーをひねってエンジンをかける車種でなくエンジンスタートボタンを押してエンジンをかける車種の場合で、ちゃんとスタートボタンを押したのにエンジンがかからない、何の反応もなく無音のまま、というトラブルが数多く報告されています。

これはブレーキペダルを踏まずにスタートキーを押しているからです。これだとアクセサリーモードになるだけでエンジンは始動しません。だから無音のままです。

アクセサリーモードとは、キーを右にひねってエンジンをかけるタイプの場合でいうなら、キーをひねってカチッとクリックするところで止めた状態、これがアクセサリーモードです。

アクセサリーモードは車を駐車中などに、エンジンはかけずにラジオを聴いたりスマホの充電などをしたい場合に使用するモードです。

エンジンをかけたい場合は、シフトレバーをPの位置にして、ブレーキペダルを踏み、そしてスタートボタンを押します。

さて、前置きが長くなりましたが、上記のような原因ではなく、車の機構のいずれかに不具合があって、無音のままエンジンがウンともスンともいわないケースについて。

まず考えられるのは、バッテリー上がりです。

それも少々のバッテリー上がりではなく、完全に蓄電容量が空になっている状態です。

これはバッテリーを新品に交換するか、あるいは、救援車とバッテリーケーブルでつないで充電するか(ジャンピング)、あるいは、カー用品店などで販売している家庭用AC100V電源を利用した充電器を使うか、いずれかで解決します。

バッテリーはまだ新しくて正常である場合で、それでもセルモーターが回る気配もなく無音のままであったら、セルモーターかその周辺が故障している可能性が高いと思います。つまり、

  1. イグニッションの接触不良
  2. セルモーターのヒューズが飛んでいる
  3. セルモーターの配線が切れている・接触不良になっている
  4. セルモーター自体が寿命のために完全に壊れている

といったことが考えられます。

一般的に、セルモーターの寿命は、バイクなら30,000キロ~50,000キロ、車なら10年100,000キロと言われています。アイドリングストップが付いている車の場合は寿命が早まる傾向にあります。

しかし、200,000キロ走っても無交換の車もあれば、50,000キロ前後で壊れる車もあります。

もしもセルモーター自体が故障している場合、交換費用は、車の場合、部品代と工賃を合わせた総額で、13,000円~40,000円程度です。リビルド品を使えば部品代を新品の6割程度に節約できますが、工賃は同じです。

ディーラーは高め、整備工場やカー用品店は安めになります。軽自動車は安く、高級車や輸入車は高めです。

なお、セルモーターが回らず、まったくの無音である場合、キーを回しつつ誰かにセルモーターを金属の工具などでぶったたいてもらうと、いきなり回りだすことがあります。

これはモーターの回転部分が固着していることが原因です。ただし、たたくことで一時的に回転しても、すぐに同じように無音のまま回転しない状態になるのが普通です。つまり、そういう状態になったセルモーターはもう交換時期だということです。

下記の記事も参考になさっていただけると幸いです。

⇒⇒車 エンジンかからない|キーを回すとカチカチと音がする

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