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ダイハツ・ロッキー(ライズ)を買って後悔?声を集めました!
※トップ画像はWikipedia様より
【追記】2023年5月20日、ダイハツが「また」不正をしました。電柱を模したポールに衝突した際の安全性を確認する試験で、必要な運転席側の試験を実施していなかったとのこと。不正があった2車種(ロッキーHEV・ライズHEV)の累計販売台数は約7万8000台。<日本経済新聞>
ダイハツの小型SUVロッキーは1990年に初代が登場しましたが、2002年にいったん市場から退場し、2019年11月5日に突如として2代目ロッキーが日本市場に再出現しました。
ロッキー(Rocky)はダイハツが開発・製造している車ですが、トヨタにライズ(Raize)の名称でOEM提供しています。
したがって、ロッキーとライズは兄弟車・姉妹車であり、内容的にはほとんど同一の車ですが、外観の一部と装備品などで異なる部分があります。でも、価格もほぼ同じであり、運転すれば「完全に同一の車」であることがわかります。
ダイハツとトヨタの関係ですが、2016年にトヨタがダイハツの株式を100%取得して以来、ダイハツはトヨタの完全子会社の地位にあります。
ですから、ロッキーとライズのようなOEM関係は、軽自動車のミライースとピクシスエポック、キャストとピクシスジョイ、ウェイクとピクシスメガといった関係にも見られます。
いずれにしても、ロッキーとライズは実質的に同一の車であり、発表・販売日も2019年11月5日と全く同じなのですが、販売台数は異なります。
2020年の販売台数で比較すると、
- ダイハツ・ロッキー:31,153台
- トヨタ・ライズ:126,038台
と4倍以上の差が付いています。
この傾向は2021年になっても全く変わらず、常にライズの販売台数がロッキーを圧倒しています。
理由はかなり単純です。
ダイハツの販売店は全国に約800店であるのに対して、トヨタの販売店は約5,000店です。
しかも、みなさんご存じの通り、以前のトヨタはトヨタ店とかトヨペット店など販売チャンネルごとに扱う車種が限定されていましたが、2020年5月から「全販売店全車種併売化」がスタートしたので、全国5,000店のトヨタ販売店が一斉に新型車ライズの販売に注力したのです。
もう比較にならない話です。
しかも、2020年にはトヨタ自体もSUVの新型車ヤリスクロスの販売を開始したので、トヨタの販売店を訪れたユーザーのなかには、もちろん最初からライズ目当ての人もいたでしょうが、実はヤリスクロス目当てできたけれどやや小ぶりのライズもいいじゃないかと目移りして、結果的にライズを購入した顧客も相当数いたという話です。
その結果が上記数字です。
とは言え、ダイハツはトヨタの100%子会社なので、私たちがどちらにお金を支払ったとしても、そのお金は結局トヨタグループに入ることになり、同じことです。※ダイハツ関係者の皆さんは同じとは思っていらっしゃらないでしょうが。
買って後悔したか?いい声と悪い声を集めてみました。
ダイハツロッキーとトヨタライズはかなり高評価で迎えられている車です。
なかには「買って後悔した」という声もありますが、それはごく一部です。
多くの人が100点満点で85点くらいに評価していると思います。
以下、ロッキーとライズのユーザーさんの声をご紹介します。
これからロッキーあるいはライズを購入しようかという方にとってお役に立てるように、いい声も悪い声も拾っています。
ただし、プラスの評価にしてもマイナスの評価にしても、類似の声が複数あるものだけを取り上げています。
車に限らずネットの評価は、極端に褒めちぎっていたり極端に貶している意見はとかく信用できないものです。そういう声は無視しています。
※ロッキーとライズは基本的に同じ車です。だから下記コメントでいずれかの車について語られたものであっても、結局はどちらの車にも当てはまることになります。
(悪い声)
- アイドリングストップから再始動する際の音と振動がかなり気になる。この機構が出始めた頃がこうだったなあと思い出したほどだ。もう少し何とかして欲しいところです。
- ロッキーのACC(アダプティブクルーズコントロール)ですが、作動の仕方がややかったるい感じがする。前車との間隔が小刻みに微調整される感じではなくて、急加速し前車に近づき急減速し、急減速後に前車から離れて再度急加速で近づいたところで、また急減速。ややオーバーな表現ですが、こういった感じの繰り返しです。
- ロッキーに標準装備されているヘッドライトのオートライト機構は、朝晩のけっこう明るい時間にも点灯してしまう傾向があって、前の車が煽られていると勘違いすることがあるようです。このあいだも信号が青に変わったのに前の車がなかなか発進しないという意地悪をされた。
- ロッキー&ライズのオーナーさんの間でささやかれている「昼間のフロントガラスへのダッシュボードの映り込み問題」。あまりに前方視界を妨げられるのでダッシュボードに貼り付けるマット(ネットで購入)で対応している。以前フランス車でこういうのがあったと記憶している。好きな車だから買って後悔とまではいわないが、メーカーさんは今後出すモデルには真剣に対応して欲しいところ。
- ライズは運転の仕方で燃費はかなり上下する。私の場合はリッター11キロ~18キロのあいだ。だから燃費がいいとも悪いともいえる。どっちやねん。
- ロッキーの燃料タンクの容量は36ℓ。燃料タンクが小さ過ぎるのでは。車で頻繁に長距離の旅行や帰省をする人はいつもガソリンの残量を気にすることになる。高速走行もちゃんとこなせる車だけに残念です。
- オフセットがあって、運転席のシートの中心線を基準にした場合に、アクセルやブレーキがやや左寄りに配置されている。テレスコ機構もなく、ドライビングポジションがビシッと決まらない。慣れの問題かもしれないけれど、できればオフセットなしにして欲しい。これがあるから買ったことを後悔するというものではないけれど、気になる時はけっこう気になるので、無しにしてほしいですね。
- 写真で見る内装はまずまずの感じだけれど、実物はかなりプラスチック感が強い。いえ、これは悪口ではなく、ただそう感じたというだけの話。
- ライズのパーキングブレーキ(サイドブレーキ)は昔風のレバーを引き上げるタイプのものです。電動パーキングブレーキじゃない。これはACCと相性が悪いと思う。自動で停止保持ができないから。
- 後席の中央の床に出っ張りがあり、3人乗ると中央の人は足のやり場に困る。また後席はベンチシートでリクライニングしない。普段一人か二人乗りで、たまに後席に人を乗せるという使い方なら問題ないけれど。先日人を乗せた時に気が付きました。
(いい声)
- 取り回しがいい。最小回転半径は16インチのグレードで4.9m、17インチのグレードで5mです。使いやすい車です。
- ライズのACCの評価には厳しいものがありますが、でも私にはとても便利な機能です。よく高速で移動していますが疲労感が少なくなったと実感しています。ないよりあったほうがずっといいです。
- ライズは車体が軽くて、トランスミッションのD-CVTとの相性がとてもいいです。CVTにありがちのエンジンが先に高回転になり後から加速が付いてくるワンテンポ遅れた加速などではなく、アクセルを軽く踏むだけでストレスのない加速をしてくれます。高速道路の定速走行でも回転数が低く、しかもボディーがフラフラしないで真っ直ぐ走れ、長距離でも疲れが少ない車だと思います。
- 街中を走る時のエンジン出力はかなり元気な部類だと思います。遅いと感じたことはありません。高速の合流も大丈夫。流れのはやい高速で前の遅い車を追い越すときはちょっと出足が悪い感じはあるけれど、パワー不足を感じるのはそういうシーンだけです。いいエンジンだと思います。
- 2WDの車両重量は970キロまたは980キロで1トン以下、排気量も996ccなので、重量税と自動車税がギリギリのところで下の区分に入り、とても経済的です。
- ロッキーはスタイルがカッコいい。5ナンバー枠に入るのにちょっと大きめに見えることがある。大きめというより立派に見えることさえある。存在感があってとても好きです。内装も気に入っています。
- 走りはちゃんと普通車の走りで、維持費は軽自動車に近く、見た目もいいし、運転すると軽快で楽しいし、こんないい車を若い人だけに独占させるのはもったいない。私は67歳ですが、ロッキーのCMは若い人向けに見えるけれど、高齢者が乗っても似合う車だと思います。乗り降りもしやすいですよ。
ライズがいいという人には【KINTO】という方法もあります。ガソリン車の納期は1.5~2ヶ月程度。ハイブリッドなら6.5ヶ月程度。月額16,280円~です。
ご覧いただきありがとうございました。