【3分記事】ラジエーターキャップの点検|外し方と点検項目

ラジエーターキャップ・点検

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ラジエーターキャップの点検|外し方と点検項目

エンジン冷却装置であるラジエーターの上部には蓋が付いています。この蓋がラジエーターキャップです。

ラジエーターキャップは見た目はただの蓋ですが、実は3つの機能を持っている重要なパーツです。

  1. 密閉弁
  2. 加圧弁
  3. 負圧弁

①の密閉弁としての機能は、文字通りラジエーターから冷却水を外に漏れ出さないように密閉する機能で、もしもこの機能が衰えていたらラジエーターキャップの周辺に漏れ出した冷却水の汚れがこびりついているはずで、すぐにわかります。

しかし、②と③の機能に関しては、あくまでも内部で行われていることなので、正常に機能しているかどうかは外からはわかりません。

しかし、正直なところ、実際にラジエーターキャップを取り外して目視点検したところで、加圧弁や負圧弁の機能が正常に作動しているかどうかを判断することはほぼ不可能でしょう。プロならわかるかもしれませんが、私たち一般のドライバーには無理な話です。

とは言え、ゴムパッキンの部分に明白な亀裂があったり、スプリング部分に明白な錆やヘタレがあれば、それはそれで判断できるケースもあります。

外し方

ラジエーターキャップを外す際の注意点は下記の通りです。

  • エンジンが冷えている状態、つまり冷却水の温度が冷えている状態で開けること。
  • (第1段階)ラジエーターキャップを反時計回りに回す:45度くらい回すとそこで行き止まりになる。この時にもしもラジエーター本体内に圧力が残っていれば空気または水蒸気が噴き出して外気圧と同等になる。つまり安全な状態になる。完全に冷え切った状態であればそうした吹き出しはない。だから、安全のためにウエスなどをあてがって作業を行う。
  • (第2段階)もう一度ラジエーターキャップを反時計回りに回す:爪が外れる感触があるので、そこでキャップを取り外す。

取り外したら、ゴムパッキンの部分に劣化はないか、スプリングの部分に不具合がないか、見たり触れたりして点検してください。

予防的に交換する

ラジエーターキャップの寿命、つまり交換時期は、2年から3年と言われています。つまり、車検ごとに交換すればちょうどいいことになります。

最近の車のラジエーターキャップはもう少し耐久性が伸びているので、2回の車検で1回交換、というタイミングでいいかもしれません。

ラジエーターキャップはエンジン冷却システムの中で結構重要な位置を占めていて、ここに不具合があると、冷却水が漏れたり、冷却水の沸点が低めになってしまったりして、結果としてオーバーヒートの原因となります。

純正品でも1,000円~1,500円という比較的安価なパーツなので、たとえ見た目に劣化がない場合でも、すでに年数が経過していたら、予防的に交換しておいたほうがいいパーツだと思います。

下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。