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トヨタがディスプレイオーディオを廃止?不便の声多数?
(※)トップ画像はトヨタRAV4のディスプレイオーディオ
トヨタ自動車では2019年秋以降に販売を開始した車種にディスプレイオーディオを続々と投入しています。
具体的には、カローラスポーツ、C-HR、クラウン、アルファード(マイナーチェンジ)、ランドクルーザープラド(マイナーチェンジ)などの車種です。
ディスプレイオーディオはスマホとの連携を前提に設計されています。カーナビやハンズフリー電話はもちろん、音楽を聴く場合もスマホアプリで登録している音楽配信を再生する、という方式です。
とりわけ従来のメーカーオプションあるいはディーラーオプションで取り付けていたやり方とは異なり、トップ画像にあるような専用のディスプレイを採用して、この画面をタッチ操作することで全操作を完結しようというものです。
したがって、ダッシュボードの中心付近に、いわゆる1DINとか2DINといったスペースがあって、ここにカーナビ単体、CD単体、あるいはカーナビとCDとDVDとラジオとUSBメモリーなどによる音楽再生を一体化させたもの等をオプションで取り付けたり、カー用品店で社外品を取り付けたり、そういったやり方ができなくなっています。
いずれにしても、トヨタのこのディスプレイオーディオはあまり評判がよくないようです。
と言うか、十分使いこなす人がいる一方で、一定数のユーザーが「使いにくい」「選択肢がない」と不満を述べている、というのが実情のようです。
ただし、これはトヨタのディスプレイオーディオだけの話ではありません。他社も名称は異なりますが同様の方式に移行している時期であり、自動車ユーザーの多くが直面している事柄でもあります。
(※)トヨタのディスプレイオーディオの内容は車種やグレードにより微妙に異なります。
「廃止」はしないでしょう。でも「配慮」はしていくと思います。
ディスプレイオーディオを採用したトヨタ車のユーザーは、不満をディーラーにぶつけます。
ユーザーの不満をぶつけられたディーラーは、それをトヨタ本体にぶつけます。
そこで、トヨタ本体は動きました。
まず、スマホのナビアプリを使用しなければナビを使えない選択肢以外に、スマホなしでもナビを使用できるオプションを用意しました。(※)たとえば、2020年8月発売のヤリスクロスは「T-Connectナビ」と「エントリーナビ」を選択できます。
また、ディスプレイオーディオそのものをメーカーオプションとして設定することで、これを最初からつけない選択肢も可能となりました。(※)たとえば、2020年9月ルーミーのマイナーチェンジでディスプレイオーディオを全車メーカーオプションにしています。つまり、「つけなくてもいい」という選択肢が出来ました。
こうした対応は、トヨタのディーラーやユーザーに向けた対応であるとともに、パイオニアやケンウッドやアルパインなどのカーナビメーカーに対する配慮でもあると思います。トヨタの全車にディスプレイオーディオが標準装備となれば社外品のカーナビメーカーの売り上げは激減してしまいます。※ただし、トヨタのディスプレイオーディオの製造元はパイオニアとデンソーテンですが。
向かう方向は揺るがないはず。
トヨタは静岡県裾野市にウーブンシティ(Woven City)と呼ばれる実験都市を開発中です。
これは「あらゆるヒトやモノを情報で繋ぐ」ことを目指したプロジェクトです。
つまり、今後車が電動化して、自動運転も徐々にレベルが上がっていく方向性は、もはや変えようがないのですから、街を走る車がポツンと単体で他と一切の繋がりを絶って走るなどという未来はもはや想像すらできないということになります。
今はスマホによるコネクトですが、将来はスマホさえ今のような形で残るかもわかりません。
間違いないことは、今以上に車は情報を発信したり受信したりする装置になるということであり、こうした流れは戻しようがないということです。
したがって、ディスプレイオーディオにもし問題があるとすれば、それは「使い勝手」のみでしょう。
もっと直感的に、説明書を読まなくても、ディーラーのスタッフに教えてもらわなくても、誰でも簡単に初見で使いこなせるようにすること、アップルの製品のように徹底して使い勝手をブラッシュアップしていくこと、この点だけが課題なのだと思います。
ちょっと前までは銀行のATMでさえ高齢者は使えない時期がありましたが、今では使えない人を探す方が難しいくらいです。
スマホも今では高齢者を含めて大多数の人が普通に使用しています。
使い勝手さえ改良していけば、ディスプレイオーディオやこれからさらに進化していくであろうものも、多くの人が便利に当たり前に使う日がやってくると思います。
トヨタがディスプレイオーディオを廃止する?
とんでもない。
配慮し改良はするでしょうが、廃止などするはずがないと思います。
進む方向はもはや変えられないのですから。
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