光岡自動車は日本で一番小さい自動車メーカーですか?年商は?なぜ潰れないの?

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【記事丸わかり】

  • 光岡自動車は、ホンダや日産のように自社工場で車を製造し、国土交通省の型式認定を受けて販売する、自動車メーカーです。恐らく日本で一番小さい自動車メーカーです。
  • 光岡自動車の最新車はバディ(BUDDY)で、ベース車両はトヨタのRAV4です。ガリューは日産ティアナ、ヒミコとロックスターはマツダのロードスターがベース車です。
  • 年間生産台数は最大で500台程度です。従業員数は約500名です。
  • 光岡自動車の2021年度の売上高は、単体で265億円、連結で311億円です。開発車事業は全体の9.4%、正規輸入車ディーラー事業は43.9%、ブブ中古車事業は35.5%を占めます。
  • 開発車事業は売上全体の約20億円前後で、他の大手自動車メーカーと比べると小さい規模です。
  • 光岡自動車は、バディやオロチなどの売り上げが少なくても、輸入車や中古車販売で利益を上げているため潰れません。
  • 光岡自動車のラインの生産工場は小規模で、趣味程度の生産を行っているため、車が売れなくても大きな問題にはなりません。
  • 光岡自動車の車は納期が長く、人気があります。規模は小さいですが存在感は大きいです。
  • 光岡自動車は、日本の自動車産業の奥深さを示す存在で、ニッチな市場を開拓し続けています。
  • 新型ビュート ストーリーは2023年9月に発売予定で、ベース車両はトヨタのヤリスです。年間生産計画は2023年が約40台、2024年が約200台です。

光岡自動車は日本で一番小さい自動車メーカーですか?年商は?なぜ潰れないの?

光岡自動車「オロチ」(Wikipedia

Mr.乱視
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光岡は日本で一番小さい自動車メーカー?

「自動車メーカー」の定義によると思います。どこかのガレージでバイクのエンジンを取り外し、自作のシャシーに固定して、その上に樹脂のカバーを掛けた車を作っている工場も、ある意味「自動車メーカー」です。

 

ですが、ここでは、ホンダや日産やスズキのように、自社工場で車を製造し、国土交通省の型式認定を受け、自社か系列の販売店でそれを売る。こうした会社を「自動車メーカー」と呼ぶなら、たぶん光岡自動車が日本で一番小さい自動車メーカーではないかと思います。

 

光岡自動車の最新車はバディ(BUDDY)ですが、この車のベース車両はトヨタのRAV4です。ですから国土交通省の型式認定は受けています。これに光岡自動車がアメ車風のオリジナルのボディを乗せて販売しています。

 

その他、ガリューは日産ティアナがベース車、ヒミコとロックスターはマツダのロードスターがベース車です。

 

光岡自動車の年間生産台数は、マックスで500台程度が限度です。これは販売企画課課長の笠原勝義氏がベストカーWebのインタビューで答えています。

 

従業員数は500名ほど。

 

このように光岡自動車は、恐らく日本一小さな自動車メーカーだと思います。ですが、改造車やレトロカーなどのニッチな市場を開拓し続けているメーカーで、小さい会社ですが、存在感は大きいと思います。

 

年商は?

光岡自動車の2021年度12月期のデータによると、「売上高」は、

  • 単体:265億円、連結:311億円

という数字です。

 

これだけではちょっと良くわかりませんね。光岡自動車は主に3つの部門に分かれています。それが下の分類です。

  • 開発車事業:9.4%
  • 正規輸入車ディーラー事業:43.9%
  • ブブ中古車事業:35.5%
  • その他:11.2%

 

バディやロックスターやヒミコを製造しているのは「開発車事業」です。全体の9.4%しかありません。金額にすると20億円前後ではないかと思います。

 

他の大手自動車メーカーと比較すると、確かにかなり小さい金額になります。

 

なぜ潰れないの?

上記のように、光岡自動車の開発車部門は全体の1割に満たない規模です。この会社は他の部門で利益を上げている会社です。世界のラグジュアリーブランドを幅広く取り扱う事業とか、アメリカ車やヨーロッパ車やヴィンテージ車などを取り揃えて販売する事業などです。

 

ですから、バディやオロチやロックスターなどの売り上げがたとえわずかであっても、光岡自動車全体の中の比率は小さいので、会社経営の上では、それほど大きな問題にはならないと思います。

 

CARVIEWのQ&Aコーナーに面白いやり取りがありました。「別に潰れてほしいとかではないですが、光岡自動車は、なぜ潰れないんでしょうか?」という質問に対して、次のように答えている人がいて、言い方はちょっとアレですが、でもほぼその通りかもしれないと私は思いました。

普通の自動車会社のようにラインの生産工場を持ってるちゃんとした自動車会社というわけではないので、車が売れなくても潰れる事はありません。本業はあくまでランボルギーニとかの輸入代理店と中古屋が主なので。町工場のようなレベルの工場で趣味程度の生産しかしないので車が売れなくても何の問題もないです。

 

金額ベースで見れば、確かにバディやヒミコは「本業」ではないですね。だから、仮に売れなくても大きな影響はないということになりそうです。ただ、実際は人気がありすぎて納期が1年とか2年ということになっていますが。

 

まとめ

「光岡自動車は日本で一番小さい自動車メーカーですか?年商は?なぜ潰れないの?」のテーマで解説してきました。

 

光岡自動車は日本で一番小さい自動車メーカーと言っていいと思います。年商は全部門で300億円ほど。でも、バディなどの製造部門は全体の1割弱です。

 

光岡自動車のマックスの年間製造可能台数は500台ほどです。ここ数年フル稼働で生産しているようです。バックオーダーが凄いからです。納期は2年弱とも言われていますが、直接問い合わせてみないとわかりません。

 

規模は小さい会社ですが、販売している車はほぼ例外なく高い注目度を浴びていて、一度手に入れた人はなかなか手放しませんから、中古車市場も品不足気味です。あっても高額です。

 

わたしは光岡さんの様な自動車会社が存在していること自体、日本の自動車産業の奥深さの1つだと思います。イギリスはもっと小さい規模のメーカーがもっと数多くそこら中にあるそうですが。法律の違いなのでしょうか。

 

ご覧いただきありがとうございました。

【2023年7月14日追記】新型「ビュート ストーリー」9月に発売へ

項目内容
車名光岡新型「ビュート ストーリー」
発売予定日2023年9月22日
ベース車両トヨタ「ヤリス」
特徴丸型LEDヘッドランプ、ハート型のグリル、先進安全装置
インテリアインパネとシートが同色のオプション、シートは8色から選べるレザーシート
エンジン1リッターガソリン、1.5リッターガソリン、1.5リッターハイブリッド
トランスミッションCVT(ハイブリッドはECVT)、1.5リッターガソリンには6速MT
駆動方式2WD、1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドには4WD(ハイブリッドはE-Four)
価格(消費税込)308万円から429万円
生産開始2023年8月
年間生産計画台数2023年が約40台、2024年が約200台
予約開始2023年2月より先行予約開始、発売まで予約受付

くるまのニュース)(CAR WATCH

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