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BMW i8の中古車はなぜ安い?ユーザーレビューから欠点を探る!

BMW i8(2014年 – 2020年):Wikipedia
2014年から2020年6月まで生産していた「BMW i8」は、2000万円級のプレミアムカーです。しかし、中古車市場ではなぜか手頃な価格で取引されています。
今回は、ユーザーレビューから得た情報をもとに、BMW i8が安い理由と欠点について探ります。
BMW i8の最新中古車価格を調査
登録台数 | 平均価格 | 価格帯 | |
カーセンサー | 29台 | 985.5万円 | 668万円~1600万円 |
※2023年7月10日現在
実際に価格を調べてみると、2015年〜2016年のモデルが1000万円前後で販売されています。もともと新車価格が2000万~2500万クラスであり、半額近くで買えることから非常にお買い得な中古車相場と言えるでしょう。
BMW i8はなぜ安いのか?
BMW i8は、なぜ中古市場では安価になるのでしょうか?ユーザーの口コミから欠点を探り、安い理由を検証します。
見た目だけの「スーパーカー」
BMW i8は、バタフライドアやスタイリッシュな外観から、まさにスーパーカーそのものですよね。しかし、BMWではi8を「スーパーカーではなく、あくまでもサステイナブルなエコカー」であることを主張しています。
実際にi8は、プラグインハイブリッドを採用した燃費志向であり、そのためタイヤも通常のスポーツカーに比べて細く設定されています。その結果、本物のスーパーカーを想定していたユーザーからは、物足りなさを訴える声が見受けられています。
「スーパーカー好きには趣向が一致せず、BMW好きにはパワーが足りず、一般人には値段で見向きもされない。(新車で2000万オーバー)そんな微妙な車」
「ハンドル操作は大変軽くて、まるでコンパクトカーのよう。スポーツカーだと思って乗ると、ハンドルの軽さに違和感を覚える」
「スポーツカーに乗っているという高揚感はありません。まるでゲームの中で車を運転しているようです」
このような不満の声もあり、需要がいまひとつ伸びない要因と考えられます。
ハイブリッド設定が弱点となっている
BMW i8は、プラグインハイブリッドによるEV走行で低燃費を実現しています。しかし、このハイブリッド設定が弱点になっています。
ハイブリッド車には、
- 駆動モーター
- ハイブリッド専用バッテリー
- インバーター
- 電動エアコン
など独自の部品が多く使用されています。そのため、
「PHVのバッテリー交換費用が約150万円コースだった」
「エアコンコンプレッサーが壊れ、最悪150万かかると言われた」
といった口コミもありました。さらに、ハイブリッドの魅力として静粛性もあげられます。
しかし、スポーツカー本来のエンジン音やパワーを体感したい方にとっては、このハイブリッド設定が弱点となることも。燃費が良く環境に優しいクルマという反面、スポーツカーファンからは、需要が少ない傾向と言えるでしょう。
スポーツカーとしては珍しい4人乗り
BMW i8は、プラグインハイブリッド方式のスポーツカーでありながら、4人乗りという珍しい特徴を持っています。リアシートが設けられているため、他の2シーターのスポーツカーとは異なり、後部座席に人を乗せることが可能です。
後部座席には、実際に大人が快適に乗ることは難しいものの、ゴルフバッグなどの荷物を収納できるという実用性があります。ただし、純粋なスポーツカーを求める方には、i8の4人乗りは関心を持たれないかもしれません。
そのため、需要が少なく中古車の価格を押し下げる一因となっています。
まとめ
BMW i8はなぜ安いのか、その理由を解説しました。ユーザーレビューから明らかになった欠点として、ハイブリッド車特有の高額な修理費用があげられます。
また、スポーツカーではなくあくまでもエコカーというクルマの位置づけも、需要が抑えられる要因となっています。i8はドバイではパトカーに導入され、映画『ミッション・インポッシブル』にも登場している、世界から注目されているクルマです。
高級スポーツカーとしてのi8ではなく、サステイナブルなエコカーとしてBMWの走りを楽しみたい方におすすめの一台です。ぜひ、中古車市場のi8にも注目してみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございます。
【2023年8月19日追記:中古車の価格表示は「支払総額」に!】
2023年10月1日より、中古車の価格表示が「支払総額」に変わります。
支払総額について | 中古車の支払総額は「車両本体価格」と「諸費用」の合計。クルマを乗り出すための全費用。 |
車両本体価格 | 店頭での引き渡し価格、消費税を含む。装備なども含む。 |
諸費用 | 保険料、税金、登録などの費用。これを含まない支払総額の表示は不可となる。 |
諸費用に含まれない費用 | 任意保険料、希望ナンバー申請費用、リサイクル料金、下取車諸手続代行費用、下取車査定料、管轄外登録(届出)費用、納車費用など |
不適切な費用(請求してはいけない費用) | 納車準備費用、通常仕上費用、納車点検費用、納車整備費用、土日祝納車費用、利益、販売手数料、オークション陸送費、広告掲載料等※こうした費用を請求する業者は悪徳業者である。 |
中古車販売の問題点 | 不当な価格表示や不適切な販売行為があった。これら規約違反となる行為が厳格化される。 |
規約・規則の改正 | 規約違反の業者に対しては、厳重警告、社名公表、違約金が発生するなど厳格化される。 |
(参照・引用:自動車公正取引協議会)
