【3分記事】車のサーモスタットに寒冷地仕様はありますか?違いは?

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車のサーモスタットに寒冷地仕様はありますか?

寒冷地仕様のサーモスタットはあります。通常のサーモスタットは75度~85度くらいで冷却水の弁が開きますが、寒冷地仕様のサーモスタットは88度前後にならないと弁が開かない設定になっています。

これにより、冬の朝などには、エンジンを掛けてからかなり時間がたつまで冷却水は循環しません。その間、エンジンはどんどん熱を持っていきます。やがて88度になってからようやく弁が開き、冷却水が循環をはじめます。

ただし、弁はまだ全開になっていません。少しずつ弁を開いていき、10度ほど上昇したら(つまり98度くらいになったら)弁は全開になります。冷却水がエンジンの周りを目いっぱい巡回するようになります。ここまでくれば通常のサーモスタットも寒冷地仕様のサーモスタットも同じ働きをします。

車のエンジンはスタートしてから時間が経つにつれて熱を持っていきますが、気候の厳しい地域では、その熱の持ち方がどうしても遅れがちになります。温暖な地域に比べてエンジンの暖まるタイミングが遅れるので、その分だけ冷却水が循環を始めるタイミングも遅らせる必要があるのです。

通常仕様との違い

北海道などで寒冷地仕様のサーモスタットを使うのは、エンジンがオーバークールになることを防止するためです。

オーバークールとはオーバーヒートの真逆の症状です。過冷却です。エンジンが冷えすぎることです。

温暖な地域では、冷却水が75度~85度くらいでサーモスタットは弁を開き始めます。弁を開けば冷却水が循環を始めますが、エンジンの温度上昇とちょうどいいバランスが取れるために、エンジンの温度が下降する心配はありません。

けれども、気候が厳しい地域では、75度~85度くらいでサーモスタットが弁を開いてしまうと、エンジンがそれ以上加熱していかずに、横ばいになるか、あるいは、下降気味になってしまいます。

冷却水が必要以上にエンジンを冷却してしまうからです。つまり、オーバークール状態です。

そこで、寒冷地仕様のサーモスタットの場合、弁を開くタイミングを後ろにずらして、だいたい88度くらいで開き始めるように設定されています。

車内の暖房の効きが遅れる

サーモスタットを寒冷地仕様にすると、暖房にも影響を与えます。暖房の効き始めのタイミングが遅くなります。

車の暖房は、昔も今も全く同じ仕組みです。トラックも乗用車も、軽自動車も高級車も同一の方式です。

エンジンの冷却水が持つ熱を利用して車内を暖める。これが車の暖房です。

エアコンが付いている車も付いていない車も、暖房の方式は同じです。車のエアコンは、冷房は家庭用と同じ方式ですが、暖房は昔も今も冷却水の廃熱を利用しています。

だから、サーモスタットが寒冷地仕様になっていると、上記のように冷却水が循環するタイミングが遅れますから、この冷却水の熱を利用する暖房の効きも遅くなります。

走り始めてからけっこうな時間がたたないと車内が暖かくなりません。

厚着をしたり、ひざ掛けを用意したり、あるいは、通販で安く売られているシートヒーターとかファンヒーターを使うなど、いろいろ工夫をしている方もいらっしゃるでしょう。

電気自動車や一部のハイブリッド車などでは、電気の力で熱を作り出し、これを車内の暖房に利用している車種もあります。こうした車の場合は走り始めからすぐに車内を暖めることができます。しかし、この方式はそれだけバッテリーに負担を掛けますから、航続距離を縮めることにもなり、オーナーにとっては悩ましいところでもあるようです。

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ご覧いただきありがとうございました。