【3分記事】クーラントを補充する際にエア抜きが必要ですか?

クーラント補充・エア抜き

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クーラントを補充する際にエア抜きが必要ですか?

クーラントを補充する際にはエア抜きをする必要はありません。エア抜きが必要なのは全交換するときです。

補充はごく単純に継ぎ足しすればいい

水冷式エンジン車には必須のエンジン冷却システムですが、クーラント(冷却水)は通常であれば減ることはありません。車検から車検までノーメンテナンスでいける車はたくさんあります。

しかし、蒸発などで自然に量が減ることは有り得ます。また、完全な漏れと言うほどではないものの、冷却経路のいずれかに亀裂などが入っていて、ほんの少しずつにじむように漏れ続けているケースもあります。

こうしたケースでは、クーラントリザーブタンクの量が、本来は2本ある線のあいだになければいけないのに、下限の線を下回ることもあります。

その場合はクーラントを補充する必要があります。

しかし、このような少量を補充する場合はエア抜きは不要です。ただ単にクーラントを継ぎ足しすればいいだけです。

全交換の場合はエア抜きは必須

冷却システムの経路に不具合があって、いったんクーラントを全量抜き取り、不具合箇所を修理してから、再度クーラントを注入するというケースでは、「エア抜き」と呼ばれる工程は欠かせません。

冷却水の通り道には入り組んだ形状の箇所が数多くあります。クーラントを全交換した場合、ただ注入しただけではどうしてもクーラントが隅々にまで行き渡りません。

ただ単にクーラントを注入しただけでは本来必要な量の90%強の量しか入りません。

とりわけエンジン周辺に文字通りエアポケットが発生してしまいます。

もしも、ただ注入してエア抜きをしないままエンジンをかけると、エアポケットに溜まっていた空気が熱膨張してクーラントを激しく押し出します。すると、クーラントはリザーブタンクに逆流し、ボコボコと沸騰した状態であふれ出したりするのです。

クーラントのエア抜き作業は次の工程で行います。※あくまでも、いったんエンジンを冷やしてから行ってください

  1. ラジエーターキャップを外し、エンジンをかける
  2. そのままサーモスタットが水弁を開くまでエンジンをかけ続ける
  3. ラジエーターあるいはリザーブタンクから大小の水泡が出続け、やがて泡が出なくなるまでエンジンをかけ続ける※車種によってはいつまでやっても小さな泡が出続けるものもある
  4. 上記のあいだ、クーラントが減ってきたら継ぎ足す
  5. 泡が出なくなったらエンジンを切り、エア抜き終了

なお、業者さんにクーラント全交換を依頼した場合、工賃込みで3,000円~6,000円が相場です。もっとも、クーラントを全交換するようなケースは、冷却システムのいずれかに不具合が発生しているケースなので、この費用だけで済むことはまずありえませんが。

下記の記事も参考になさってください。

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