【丁寧解説】引っ張りタイヤの逆は逆引っ張りタイヤ?メリット・デメリットは?

引っ張りタイヤ・逆・逆引っ張りタイヤ・メリット・デメリット

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引っ張りタイヤの逆は逆引っ張りタイヤ?メリット・デメリットは?

ホイールのリムより幅の狭いタイヤを履かせることを引っ張りタイヤと呼びますが、これとは逆に、リム幅より幅の広いタイヤを履かせることを逆引っ張りタイヤと呼ぶことがあります。

正式にこういう名称があるわけではありませんが、ただ単に逆なので逆引っ張りタイヤと呼ぶようです。

具体的には、ホイールのリム幅が9Jの場合、9×25.4mm=228.6mmです。※1インチ=25.4mm

このホイールに215mm幅のタイヤを履いた場合、これが引っ張りタイヤになります。

もしも9Jに240mmのタイヤを履いたら、これは逆引っ張りタイヤです。

引っ張りタイヤの場合はタイヤよりホイールが出っ張る形になりますが、逆引っ張りタイヤの場合はホイールよりタイヤが出っ張る形になります。

最近のトレンドから言うと、引っ張りタイヤの方が人気です。しかし、車種によっては逆引っ張りタイヤにしてタイヤのゴムの部分が堂々と主張するようなスタイルが映えるものもあるでしょう。どちらがいいとは一概に言えません。

タイヤの銘柄によって履いた時の形状は異なる

ホイールのリム幅より幅広のタイヤを履けば逆引っ張りタイヤになりますが、その際、タイヤのゴムの部分がどのくらいホイールより出っ張ってくるかはタイヤの銘柄によって異なります。実際に履いてみないとわからないといえます。

メリットとデメリット

逆引っ張りタイヤは引っ張りタイヤに比べて空気層の体積が増えますから乗り心地には貢献すると思います。しかし、そのことは逆に言うとコーナリング性能や高速性能にはマイナスに働くかもしれません。

タイヤがたわむ量が増えるので、コーナリング時の安定感がやや損なわれたり、高速走行でのダイレクト感もやや失われると思います。

リム幅とタイヤ幅にはある程度の許容範囲がある

引っ張りタイヤにしたい、あるいは、逆引っ張りタイヤにしたい、と言うとき、このホイールのリム幅ならこのサイズのタイヤにすべき、といったドンピシャリの答えはありません。

というのも、そもそもタイヤはゴムでできていて弾性があるのである程度の適合幅があるからです。

たとえば、ヨコハマタイヤにADVAN Sportという銘柄がありますが、このタイヤの17インチ扁平率45のタイヤで見てみましょう。

タイヤの幅とリム幅の関係は以下のようになります。

  • (タイヤ)225/45R17 91W MO
  • (適合リム幅)7-8½

つまり、225mmの幅のタイヤの場合、ホイールのリム幅は7インチ~8.5インチまでなら大丈夫ですよ、ということです。

したがって、このタイヤで引っ張りタイヤにするにしても逆引っ張りタイヤにするにしても、7インチ~8.5インチの幅からサイズが逸脱すればするほど引っ張り度合い(逆引っ張り度合いが)強くなるということになります。

どの程度の引っ張り具合にするかは、実際にタイヤが装着できるか、安全性は問題ないか、どの程度の引っ込み具合(出っ張り具合)になるか、などをショップのスタッフさんの意見を聞いたうえで決めていくことになります。

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ご覧いただきありがとうございました。