ジムニーシエラはパワー不足?ハイブリッドはいつ追加する?

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【記事丸わかり】

  • ジムニーシエラは、2018年にフルモデルチェンジされ、現在も人気の高い車種です。
  • 現在、ジムニーシエラを注文すると納期は約1年かかります。
  • パワー不足に関する声が多く、特に普段使いや高速道路での出足のもたつき加速不足が指摘されています。
  • 主要諸元として、1.5Lガソリンエンジン、出力102ps、130Nmのトルクを持ち、車両重量はMTで1080kg、ATで1090kgです。
  • ユーザーからの口コミでは、高速道路での合流時や加速において非力と感じる人が多いです。
  • 一方、悪路走行時にはパワー不足はほとんど感じられないとの意見もあります。
  • 総合評価は高く、特にオフロード性能やメカニカルなフィーリングが評価されています。
  • スズキの他の車種にはマイルドハイブリッドが設定されていますが、現時点でジムニーシエラには設定がありません。
  • 2023年1月にインドで発表されたジムニー5ドアにもハイブリッドの設定はなく、純ガソリン車です。
  • ハイブリッドが追加される見込みは低く、現行モデルのまま継続する可能性が高いです。

⇒⇒【JB74ジムニー】ジムニーからジムニーシエラに乗り換えて思うこと

ジムニーシエラはパワー不足?ハイブリッドはいつ追加する?

画像:Wikipedia

 

Mr.乱視
この記事は当サイトの管理人ミスター乱視が執筆しています。引用元・参照元を明示した信頼性の高い記事をお届けします。

 

2018年に軽自動車ジムニーと同時にフルモデルチェンジされた普通車ジムニーシエラですが、乗りたくてもなかなか乗れない状況が続いています。

 

今は2023年1月ですが、後年の読者のために今どんな状況にあるかを簡単に記しておきます。

 

今ジムニーシエラをスズキディーラーで注文しても、納期は1年前後かかりそうです。ジムニーシエラを製造している静岡県の湖西工場では、製造過程の革新を行い多少納期が改善されているようですが、まだまだすぐに乗れない状況です。

 

こんな状況はリセールバリューにも反映されています。今ジムジーシエラを買取してもらうと、もちろん程度がいいことが条件ですが、買った値段と同じかそれ以上で売れる、といったケースが数多く見られます。

 

したがって、このページのテーマである「ジムニーシエラはパワー不足?ハイブリッドはいつ追加する?」といった内容は、ある意味贅沢な話かもしれません。まだ乗りたくても乗れない人がたくさんいるからです。

 

「パワー不足」の声

ジムニーシエラがパワー不足だという声は数多くあります。

 

ジムニーシエラの本来の活躍の場と言える悪路走行時にパワー不足だという声はほとんどありませんが、普段使いのシーンにおいては、出足のもたつきや加速感、高速の合流等でパワー不足を指摘する人はけっこういらっしゃいます。

 

そうした声をご紹介する前に、まずはジムニーシエラの主要諸元を確認しておきたいと思います。

 

主要諸元

ジムニーシエラのスペックは下記の通りです。

ジムニーシエラ
サイズ全長3550mm×1645mm×全高1730mm
ホイールベース2250mm
エンジンK15B型1.5Lガソリン※純ガソリン車です
エンジン出力102ps/6000rpm、130Nm/4000rpm
ミッション5MT/4AT
乗車定員4名※シエラは普通車だが軽のジムニーと後席は同サイズのため
車両重量MT/1080kg、AT/1090kg
タイヤサイズ195/80R15
最低地上高210mm
最小回転半径4.9m
前後トレッド前1395mm、後1405mm

 

車両重量がMT/1080kg、AT/1090kgであり、エンジン出力が102ps/6000rpm、130Nm/4000rpmということを踏まえて、オーナーさんたちの声をご覧ください。

 

「パワー不足」「もっさり」「進まない」の声

今回は価格コムのレビューから声を集めています。

  • 馬力はほどほどなのでそんなに力強い訳ではありません。
  • 飛ばす車ではないので高速は十分ですが低速トルクがありません。MTですが発進は気を使います。
  • パワーはありません。1500㏄とは思えないですね。その上4速ATやし時代遅れ。
  • ジムニーと比較して大きな違いとなるのがエンジン性能ですね。大きなパワーの差があるのかとおもってましたが、パワーの差を感じさせるというよりは、余裕のある上質な感じを演出する設定になっていると思います。
  • 走らない。もちろんそういう車でない事は承知なんだけど、それでも走らない…と感じた。鈍重すぎる。
  • 諸兄が仰せの通り全然進みません。高速の合流車線はベタ踏みしてやっと100km/h出るかどうか。

こんな風にパワー不足を嘆く声があります。

 

その一方で、パワー不足は認めつつ、それはこの車の性格に合っているという声も聞こえてきます。ごく少数ですが、いや馬力があってよく走るよ、という声もあります。

  • ちょっともっさりしていますが、この車の性格にはあっていると思います。あと意外と音がいいです。
  • 意外と良く走る。ただ、音はうるさい。
  • 非力。アクセル踏んでも騒がしいだけで全然加速しません。ただ、スピードを求める車ではありませんので。
  • MTでは特に非力とは思わなかった。そもそも足回り車体剛性等々スピードを出す気にはならない車だしね

価格コムのレビュアーの場合、MT乗りがほとんどで、ATのレビューは希でした。MTに比べるとやはりATは非力さを感じる度合いが高いようです。

 

総合評価は高い車

価格コムにしてもみんカラにしても、個別の項目での評価点は低いけれど、総合評価は満点だったりすることがあります。ジムニーとジムニーシエラはまさにそういう評価のされかたをする車のようです。

 

前の項目でご紹介したパワー不足を指摘している、その同じ人が下記のような総合評価をしています。

  • 高速道路も長距離をそこそこ快適に走れて、現地の山の中も縦横無尽に走れる、まさに理想的な車である。スズキさん、ありがとう。
  • オフロード2シータースポーツカーとしたら、他に選択肢は、見つかりません。
  • 林道やダートなどでガシガシと使用していきたいと思っております。傷、へこみも味になる、そんな風に感じさせてくれる不思議な車です。
  • 今のこのご時世にこんなにメカメカしたフィーリングの車を新車で買えることに感激です。

ジムニー・ジムニーシエラは、本格的な悪路走破性を誇る使える4輪駆動車ですが、実際に悪路を走るオーナーさんが多い車種でもあります。

 

一方で、今流行りのSUVに乗る人の大部分は、アウトドア・ダート・野性味・・・といったイメージを車に求めるものの、実際に無舗装の道に分け入るオーナーさんはめったにいないと思います。

 

このことは、ジムニーシエラの評価にそのまま反映されるようです。

 

一種のファッションアイテムとしてジムニーシエラに接する人は、街乗りでの動力性能や乗り心地を重視しますが、無舗装の道路等における本来の使い途を重視する人は、信号待ちからのスタートが少々もたついても、それは大きなマイナス点にならないようです。

 

ハイブリッドはいつ追加されるの?

スズキの多くの車種には、発進時の加速や中間加速をモーターの駆動力でアシストするマイルドハイブリッドが設定されています。

 

現時点では、軽自動車のジムニーにも普通車のジムニーシエラにもマイルドハイブリッドの設定はありません。

 

2022年のマイナーチェンジでも、マイルドハイブリッドは追加されませんでした。

 

また、2023年1月にスズキのインド子会社であるマルチ・スズキがジムニー5ドア(1.5L)を世界初公開しましたが、この5ドアにもマイルドハイブリッドはなく純ガソリン車でした。

⇒⇒ジムニー5ドア詳細情報

 

価格コムのレビュアーの皆さんの声から判断すると、ジムニーシエラにマイルドハイブリッドが追加されたら、悪路走行だけでなく普段使いでもずいぶん使い勝手のいい車になると感じます。

 

それとも、マイルドハイブリッドシステムは本格的な悪路走行時に何らかの支障があるのでしょうか?あるいは、それを付けると耐久性に問題があるのでしょうか?

 

いずれにしても、インドにおける最新のジムニー5ドアにもマイルドハイブリッドの設定がないことを考えると、日本のジムニーシエラがマイルドハイブリッド化される日は、絶対来ないとは言えないものの、近い将来はないだろう、という印象を抱かざるを得ないですね。

 

不変の価値

ジムニーシエラを他のSUVと同じようにファッションアイテムのようにとらえるオーナーさんがいても、それはその方の自由です。

 

ただ、他の多くのSUVとは異なり、ジムニーシエラは「悪路を走破するために作られた車」です。他の多くのSUVのように「見た目はそれ風に、でも実は街乗りのために作られた車」ではありません。

 

ジムニーシエラを評価する時は、この車が本来そうした車であることを認識したうえで評価して欲しいですね。

 

以下、本格的な悪路走破性を支える技術の核心部分、不変の価値をもつ機構をご紹介します。

  • ラダーフレーム:ジムニー伝統のラダーフレーム(ハシゴ状)構造は、本格4WDの証であり、頑強な構造をさらに進化させています。
  • パートタイム4WD:ジムニーは過酷な環境を走るからこそパートタイム4WDを採用し続けています。高い脱出性能を実現するだけでなく、シンプルな構造によって高い信頼性を確保しています。
  • 3リンクリジッドアクスル式サスペンション:ジムニーに求められるのは過酷な環境も走破できるサスペンション性能。鍛え上げてきた伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションが、世界中のどのメーカーのどの4輪駆動システムにも負けない高い悪路走破性を実現しています。

(参照:スズキ自動車

 

まとめ

「ジムニーシエラはパワー不足?ハイブリッドはいつ追加する?」のテーマで解説してきました。

 

非力さを指摘する声は数多くあり、街乗りのような普段使いでは不満を感じる人が多いようです。

 

一方で、実際に無舗装の道に分け入ってジムニーシエラを使い倒しているオーナーさんは、そうしたパワー不足は大きな欠点とは受け取っていないようで、この車の総合的な評価は非常に高いです。

 

2023年1月にインドで世界初公開されたジムニー5ドア(1.5L)は純ガソリン車であり、ハイブリッド化は見送られました。

 

したがって、日本のジムニーシエラがマイルドハイブリッド化される日は、絶対来ないとは言えないものの、当面その日は来ないだろうと予想されます。

 

いずれにしても、2023年1月の今、ジムニーシエラがパワー不足だ、もたつく、非力だ・・・などと議論できる人は幸せです。乗りたくても最低1年は待たないと手に入らないのですから。

 

ご覧いただきありがとうございました。

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