【超丁寧解説】自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)とは?

自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)とは?

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【記事丸わかり】

  • 自動車リサイクル預託金は、車の廃車時に必要なリサイクル費用を事前に預けるお金です。
  • 2005年に始まった自動車リサイクル法に基づいています。
  • 購入時に車両価格に加えてリサイクル預託金を支払います。
  • 預託金は**資金管理法人(自動車リサイクル促進センター)**が管理します。
  • 車を廃車にする際、解体業者がリサイクル料金を受け取ります。
  • リサイクル預託金は7,000円~20,000円程度です。
  • 資金管理法人は、預託金を安全な国債などで運用しています。
  • リサイクル券は車検証入れに保管され、所有者が変わっても引き継がれます
  • 不法投棄を防ぐために導入された制度です。
  • 預託金には管理費用も含まれており、詳細はリサイクル券に記載されています。

⇒⇒総論 自動車リサイクル制度の概要

こちらの記事も参考になさってください。

 

このページのポイント
・自動車リサイクル法という法律があります。

・車を一つのリサイクル循環の中に位置づけるための法律です。

・この法律に基づいて車のオーナーが負担するコスト自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)です。

・家電などでは処分する際にリサイクル料金を支払いますが、車は購入時に支払います。

Mr.乱視
みなさん、こんにちは。Mr.乱視です。
question豚子
question豚子です。
Mr.乱視
自動車リサイクル料金についてお話しします。
question豚子
正式には自動車リサイクル預託金ですね。
Mr.乱視
そうですね。

預託する、つまり、預けるお金なので、自動車リサイクル預託金といいます。

question豚子
どこに預けるんですか?
question豚子
それで?どんな仕組みですか?
Mr.乱視
では、話を単純化するために、ワンオーナーの場合を考えてみましょう。

・Aさんが車を新車購入します。

・その際、車両価格+自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)を支払います。

・Aさんによって支払われたリサイクル料金は資金管理法人にプールされます。

・10年経過したところでAさんは車を廃車に出しました。

・廃車を引き受けた業者がAさんの車を解体処分します。

・解体処分した業者は資金管理法人に報告します⇒「この度Aという人の車を解体処分し、ちゃんとリサイクルに回しました。つきましてはその処理にかかった費用をください」

・すると業者から報告を受けた資金管理法人は、Aさんが新車購入時に支払っていたリサイクル料金を業者に支払います。

これで終わりです。

question豚子
なるほど。そういうことなんですね。

車にはいろんな素材が使われていて、それをリサイクル素材として再利用したり、再利用できない部分を処分したり、そういうことにはお金がかかるから、だから自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)というのが必要になるんですね。

Mr.乱視
この制度は2005年から始まったんですけど、それ以前には、今トン子ちゃんが話したように、車の処分にはお金がかかるから、それを嫌って、その辺の空き地だとか山の奥なんかに不法投棄されていたんです。

大きな社会問題になっていたわけです。

これを何とかしようということで自動車リサイクル法がスタートしたんです。

question豚子
相場はどのくらいですか?
Mr.乱視
何の相場ですか?
question豚子
だから自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)の相場です。
Mr.乱視
ああ、それはですね、軽自動車から普通車まで、だいたい7,000円~20,000円といったところです。
question豚子
資金管理団体は、日本中の車のオーナーが支払ったリサイクル預託金を一手に引き受けて、何年間も管理するということは、これは一つの巨大な金融機関ですよね。
Mr.乱視
まさにその通りです。だから資金運用だってしていますよ。
question豚子
銀行とか保険会社みたいに?
Mr.乱視
そうそう。機関投資家ですよ、実際。

ただ、年金運用みたいに株式投資にはまだ手を出していないようです、今のところは。

question豚子
そうですか。やっぱり元本保証の投資じゃないと、わたしたち不安ですよね。
Mr.乱視
原則として元本保証の国債が資金運用の中心です。

満期まで保有するという形で安全な運用をしているようです。

question豚子
資金管理団体といいますけど、当然、管理する職員の人がいてお給料ももらっているはずで、そのほかコンピュータとかいろいろ機器や施設などにもお金がかかると思うんですけど、大丈夫なんでしょうか?

わたしたちが支払ったリサイクル料金が目減りして、将来車を処分した時の処分料が不足するなんてことはないんでしょうか?

Mr.乱視
厳密にいうとですね、自動車リサイクル預託金には、純粋にリサイクルに必要な料金だけじゃなくて、今トン子ちゃんが言った「管理」にかかる料金ですね、そうした料金も含まれているんです。

含まれているというより、自動車リサイクル券を見ればわかりますが、ちゃんと明細が分かれているんです。

自動車リサイクル券

丸で囲んである部分が資金管理料金の明細です。

question豚子
そうか、リサイクル料金を支払うと、このリサイクル券がもらえるんですね。
Mr.乱視
そうです。

最初に新車購入した人がこのリサイクル券を受け取って、ダッシュボードの中の車検証入れに挟んであるのが一般的な風景です。

question豚子
乱視さんは最初にワンオーナーで話をしましたけど、実際のところ、車ってほとんどの場合中古車となって数人の人の間で使用されるものですよね。

そういう場合、自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)はどういうことになるんですか?

それと、リサイクル券の行方は?

Mr.乱視
まず、資金管理団体の側から話をすると、一台の車が廃車になるまでの間、何人オーナーが入れ替わっても、すでに最初のオーナーからリサイクル預託金を預かっているので、途中経過に関しては一切関知しません。

最終的に車が解体処分され、解体処分した業者から報告があったら、預かっていたリサイクル料を業者に支払う、これで完了です。

ですから、資金管理団体からすると、ワンオーナーでも複数オーナーでも事情は全く同じです。

question豚子
そこは理解しました。

今度は車のオーナーの側から説明してください。

Mr.乱視
最初のオーナーAさんが、5年経過したところで、中古車ショップに車を売却したとします。

すると車の所有者はAさんからとりあえず中古車ショップに移ります。

中古車ショップはAさんに対して、車両価格(買取価格)に加えて、Aさんが最初に支払っているリサイクル料金を払うことになります。

つまり、車のオーナーはリサイクル料金を負担しなければいけないわけですが、資金管理団体にはAさんがすでに支払っているから、中古車ショップが再度資金管理団体に支払う必要はないですね(ダブルになっちゃいますから)。

その代わりに、すでに資金管理団体に支払っているAさんにAさんがすでに負担した分を払わないと、Aさんがかわいそうです。

だって、もう車のオーナーじゃないのに、リサイクル料金を取られっぱなしですからね。

Aさんが自分で車を廃車処分するのなら、自分がオーナーだから取られっぱなしで何の問題もないんですけど、オーナーじゃなくなったら、次の人がオーナーになるのなら、その人から自分がすでに支払っているリサイクル料を受け取らないと、間尺に合いませんよね、Aさんは。

question豚子
なるほど。粘っこい表現で説明してくれましたね、乱視さん。

ただ、「間尺に合わない」なんて表現、今時通じるのかな・・・

Mr.乱視
do not pay(ペイしない)という意味ですね。

なんとか通じるでしょう。はは。

question豚子
リサイクル券の扱いはどうなります?
Mr.乱視
Aさんから次のオーナーに渡すことになります。

この場合ですと、中古車ショップに渡します。

その後、中古車ショップからBさんという人がその車を購入したら、中古車ショップからBさんにリサイクル券が渡されます。

この場合のリサイクル料金の扱いについては、もうお分かりですよね?

<Aさん⇒中古車ショップ>でご説明したこととまったく同じ手続きを<中古車ショップ⇒Bさん>の間で行うことになります。

question豚子
はは。今度はかなり省略しましたね。

そこで、これってよくあることだと思うんですけど、リサイクル券がない場合です。

探したけど見つからない、紛失した、他のものと一緒に盗難にあって今手元にない、という場合です。

そういう時はどうすればいいですか?

Mr.乱視
探しても見つからない場合は、こちらのページを参考にしてください。
紛失?車を廃車しようと思ったらリサイクル券がない

【超丁寧解説】紛失?車を廃車しようと思ったらリサイクル券がない!

2018年4月22日

 

question豚子
みなさん、いかがでしたか?

自動車リサイクル預託金(自動車リサイクル料金)のこと、だいたいご理解いただけましたか?

それではひとまずこの辺でお終いです。

廃車手続きをご自分でやりたいという方は、下記のページを参照していただければ、どのタイミングでリサイクル券が必要になるのか、手順がわかると思います。ご活用ください。
⇒⇒⇒(普通車)廃車手続きを自分でやる
⇒⇒⇒(軽自動車)廃車手続きを自分でやる

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ご覧いただきありがとうございました。