【記事丸わかり】
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・中古車として下取りしてもらうケースではリサイクル料が戻ります。
・廃車として引き取ってもらうケースではリサイクル料は戻りません。
下取りしてもらう車が中古車としてその後も取引される場合は、リサイクル料は戻ります。
なぜならその車の所有者はまだ後に続くことになるので、リサイクル料はその後に続く人が負担すべきです。
したがって今回車を出した人はすでに負担していたリサイクル料を返還してもらう権利があるからです。
自動車リサイクルシステム「中古車として売った場合は、リサイクル料金が戻ってきます!」
つぎは廃車の場合です。
ディーラーさんから、
「申し訳ないけど、このお車はもう査定がつきません。うちで引き取っても廃車にするしかありません」
といわれて、
「そうですか。じゃあ仕方ないから廃車として引き取ってください」
というやり取りがあったケースです。
この場合は、車は廃車として解体処分することになるので、車を出す人はその車の最後の所有者となります。
リサイクル料は最後の所有者が負担するルールになっているので、リサイクル料は戻りません。
取引の現場で原則論通りのやり取りが行われていればいいんですけど、そのへんはあやしいところがあります。
「リサイクル料はどうなっていますか?」
とディーラーさんに訊ねると、
「ああ、リサイクル料は車両価格に含まれていますから」
と質問されてから答えるディーラーさんは良くないディーラーさんだと思います。
百歩譲って、リサイクル料を車両価格に含めるのがそのディーラーさんのいつものやり方(慣行)だとしても、それならどうして事前に車両価格に含めることをいわないのでしょう?
10万円でいいですか、いやもうちょっと、では15万円でいかがでしょう、じゃあその価格で、というように下取り価格の交渉をして、下取り額が決まった後で、お客さんから質問されたから仕方なく、
「ああ、下取り額15万円はリサイクル料を含めて査定していますから」
などと言うのはあまりいいやり方とはいえないでしょう。
はじめからリサイクル料を誤魔化すつもりに決まっています。
リサイクル料は1台当たり7,000円~20,000円ですけど、金額の問題ではないと思います。
こういうやり方をするお店は、ほかのところでも怪しげなことをしている可能性が高いと思いますから。
「リサイクル料は戻ると聞いているんですけど、下取り額はリサイクル料とは別枠で見積もりしていただけますか?」
と一言告げるのがいいと思います。
明朗会計でいいじゃありませんか。
取引はできるだけ明朗にすべきで、こういうお客に対しては、ディーラーさんもさっきトン子ちゃんが指摘した他のところで怪しげなことをする可能性は低くなると思いますよ。
たとえば、中古車として引き取った車が、その後引き取り手がなくて、結局廃車にするしかなくなるリスク。
この場合、中古車なんだからと、リサイクル料をお客さんに戻していたら、そのリサイクル料分をディーラーが自腹で払うことになりますね。
こういうリスクをできるだけ抱えたくないから、下取りの際はリサイクル料のことをあいまいにしておくケースもあるのではないでしょうか。
リサイクル料の話からはそれますけど、一般的に、ディーラーの下取り額は車買取店の買い取り額より低いと言われています。
実際、低いと思いますけど、その理由は、やはり余計なリスクを負いたくないからだと思うんです。
新車の納車日が1ヶ月とか1ヵ月半くらい先になるのは普通のことですが、そうなると下取りを見積もった時点より実際にその車がディーラーさんの元に来るまで1ヶ月から1ヵ月半かかることになります。
つまりその期間分だけ下取り車の価値は落ちるわけです。
まあ、実際は、そのくらいの期間ならそれほど大きくは落ちないと思うのですが、でもディーラーさんはより安全策をとる傾向にありますから、どうしても下取り額を低め低めに査定するのだと思います、リスクを抱えたくないから。
もともとディーラーさんというところは新車を売るのが本来業務だから、下取り車を扱うのは得意じゃないということを言っているんです。
走行距離が多くて年式が古い車の場合は、下取りに出すより、廃車専門業者に買取してもらうほうが、プラスマイナスの総額で見ると、トクすることが多いんです。
ディーラーさんに車を下取りしてもらう時、中古車として下取りしてもらう場合は、リサイクル料は戻り、廃車として引き取ってもらう場合は、戻らない。
これが結論です。
みなさん、参考になったでしょうか?
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