【6分記事】車 エンジンかからない|セル回るけれど点火しないのは?

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車 エンジンかからない|セル回るけれど点火しないのは?

スタートボタンを押す。あるいは、キーをひねる。

すると、セルモーターは回りだすのだけれど、エンジンには点火しない。

1回だけでなく、何回トライしても、やはりセルは回るけれどエンジンがかからない。

これは困った事態です。

こうした状況で考えられる原因は以下のような事柄です。

  1. バッテリーの電圧不足:完全にバッテリー上がりではないけれど、電圧が低くなっているためにエンジン点火までいかない
  2. 点火プラグに指令が来ていない:イグニッションコイル、プラグ、これらの指令系統に問題がある
  3. 点火タイミングがずれている:タイミングベルトがコマずれしている
  4. プラグがいわゆる「かぶっている」状態にある:プラグの発火口に燃料が必要以上に付着していて発火しきれない状態にある
  5. 燃料ポンプの不具合:燃料タンクから必要量の燃料を吸い上げられない状態にある

エンジンをかける際の注意点

何度かセルを回すもののエンジンがかからない、といったケースでは、ちょっと注意すべきことがあります。

それは、エンジンがかからないからといって続けざまにセルを回さないことです。

その理由は、まず第一に、バッテリーは5分ほど間を開けてからまたトライすると、勢いを取り戻す性質があるからです。

もう一つは、セルを回した状態では、燃料がプラグに供給されているので、そこで点火しない場合はプラグの点火口に燃料が残った状態になります。間を置かずに続けてセルを回すと、このプラグへの燃料かぶりがさらに悪化して余計にエンジンがかかりにくくなります。

それから、5分ほど間を開けて、再度セルを回す際に、セルモーターを回しつつ、同時にアクセルペダルを思いっきり踏み込む(床までベタ踏み)、という操作を行ってみてください。

(AT車の場合)普通、セルを回すときはブレーキペダルを踏んだ状態で行いますが、ブレーキペダルは左足で踏み、右足でアクセルペダルをベタ踏みします。これにより、燃料もたくさん供給されますが、同時に、空気も大量に供給されます。

プラグが燃料かぶりになるリスクはあるものの、そのリスクよりも大量の空気が供給されることにより点火しやすくなる方に賭けるわけです。

もしもこれでエンジンが回りだしたら、すぐにアクセルを戻し、また踏み、また戻し、といった操作をエンジンの回転具合をモニターしつつ行います。

エンストでJAFを呼んだりすると、JAFのスタッフさんはこうしたアクセルワークでエンジンをかけることがあります。

解決しない場合はJAFか自動車保険のロードサービスを呼ぶ

エンジンがかからない場合の原因としては、バッテリー上がりが第1位になります。たとえセルが回っても、その回り方が弱弱しい時はバッテリー上がりを疑う必要があります。

しかし、なかには明らかにバッテリー以外が原因のケースもあります。

様々な原因を考慮に入れつつ、まずはエンジン点火にトライしてみてください。

そして、どうやってもうまくいかない場合は、プロに助けを求めてください。

もしもJAFの会員なら、JAFを呼んでください。スタッフさんがバッテリーのジャンピング(充電)、予備バッテリーと交換などの処置を行ってくれます。それでもダメなら、車を最寄りの修理工場等にレッカー搬送して、そこで新品のバッテリーに交換したり、プラグや燃料ポンプの点検など、適切な対応をしてくれます。

料金ですが、新品のバッテリーに交換したり、燃料ポンプの交換などをした場合は、それにかかった費用は実費となりますが、現場に駆けつけて様々な応急処置を行うサービス、レッカー搬送、といったものには料金はかかりません。会員特典で、無料になります。JAFの非会員なら13,310円支払う必要があります。

⇒⇒JAFの非会員がその場で入会すれば会員料金になる?

JAFもいいのですが、わたしがおすすめするのは、自動車保険(任意保険)のロードサービスです。これを使わないのはもったいないと思います。

どの保険会社の自動車保険でも、ロードサービスは自動付帯です。もれなく必ずついているサービスです。バッテリー上がり、ガス欠、キーのとじ込み、パンク、その他原因不明のトラブル、といったケースで利用できます。

利用は無料です。ロードサービスを使っても翌年度の等級に影響を与えません(ノーカウント事故扱い)。また、翌年度の保険料も上がりません。

ただし、JAFの場合と同じように、新品バッテリーに交換といったケースでは実費がかかることがありますが、それ以外のレッカー搬送や現場への駆けつけ等は無料です。

エンジンがかからない原因がバッテリー以外の場合は、わたしたち素人では原因を特定するのはほぼ無理です。やはりプロに診断してもらうのが一番で、その際、せっかく自動車保険に加入しているのですから、便利なロードサービスを積極的に利用していただきたいと思います。

トラブル現場が人里離れた山奥の場合はちょっと時間がかかるでしょうが、そうでなければ、たいていは30分以内に駆けつけてくれるはずです。現場へ駆けつけてくれるのは、保険会社が提携している全国各地の修理工場等なので、トラブル現場に近い修理工場さんがレッカー車で駆けつけてくれます。

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