【3分解説】フォグランプの明るさ|車検基準|超明るいやつでもOK?

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【記事丸わかり】

  • フォグランプの明るさに関する明確な数値規定は現在ないが、以前は1万カンデラ以下とされていた。
  • 道路運送車両法では、フォグランプの明るさが他の交通を妨げないことが求められている。
  • 警察が「他の交通を妨げている」と判断した場合、整備不良として減点と罰金が科される。
  • 車検でも、検査官が不適と判断すれば不合格になる。
  • 違反点数は1点、罰金は大型車9000円、普通車7000円、二輪車6000円、原付/小型特殊5000円。
  • フォグランプが球切れの場合も同様の罰則が適用される。
  • フォグランプの色は前部が白または淡黄色、後部が赤色であること。
  • フォグランプの位置・高さは地上から25cm~80cm(前部)、25cm~100cm(後部)で、左右同色であること。
  • ヘッドライトが点灯しているときにのみフォグランプが点灯するような構造でなければならない。
  • 後付けフォグランプをDIYで装着する場合は、「車検適合」の記載があるものを選ぶ必要がある。

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フォグランプの明るさ|車検基準|超明るいやつでもOK?

フォグランプには車検の際の保安基準が細かく規定されています。詳細は次の項目で解説しますが、実は「明るさ」に関する明確な数値規定はありません。

今はありませんが以前はありました。

車検証の「初度登録年月」が2005年(平成17年)12月31日までのクルマは、明るさが1万カンデラ以下と規定されていたのですが、2006年(平成18年)1月1日以降は特に基準がありません。

では、今の車はフォグランプをどんなに明るくしても法的に問題ないということかと言うと、そうではありません。

道路運送車両法ではフロントについているフォグランプのことを「前部霧灯ぜんぶむとう」と呼びますが、同法の保安基準第33条の2には以下の記述があります。

前部霧灯は、霧等により視界が制限されている場合において、自動車の前方を照らす照度を増加させ、かつ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない

つまり、「明るさ」に関する数値基準は設けていないものの、「他の交通を妨げないもの」である必要はあり、この基準を満たさないと警察が判断した場合は、整備不良として減点と罰金が適用されるのです。

また、車検において検査官が不適と判断すれば車検は通りません。

警察の罰則は、具体的に以下のようなものです。

道路運送車両法の整備不良として、

  • 違反点数:1点
  • 罰金:大型車:9000円・普通車:7000円・二輪車:6000円・原付/小型特殊:5000円

フォグランプの球切れの場合も上記罰則が科されます。

上記の違反点数や罰金の規定は、フロントフォグランプ(前部霧灯)だけでなくリヤフォグランプ(後部霧灯)にも適用されます。

フォグランプの車検基準

道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯ぜんぶむとう」、リヤのフォグランプを「後部霧灯こうぶむとう」として明確な保安基準を定めています。

以下のとおりです。

フォグランプの保安基準
前部霧灯後部霧灯
白または淡黄色

※淡黄色とは薄い黄色だけでなく普通の黄色も含まれます。問題なく使用できます

※左右同色であること

赤色
個数2個以下2個以下
位置・高さ地上から25cm~80cmのあいだ

※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること

地上から25cm~100cmのあいだ

※ブレーキランプから10cm以上離れていること

光軸下向き
玉切れ・レンズの割れ不合格不合格
ヘッドライトとの連携ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可

(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。

DIYでフォグランプをつける場合の注意点

フォグランプが標準装備として付いている場合は、当然保安基準を満たしているので、車検は問題なく合格です。

しかし、後付けでフォグランプを装着する場合、カー用品店やディーラーで取り付けてもらう場合はスタッフさんがちゃんと車検適合の品をつけてくれるでしょうが、DIYで取り付ける場合は通販やカー用品店で自分でフォグランプを購入するはずです。

その際は、パッケージに「車検適合」の記載があるものを選んでください。

悪天候時以外はリヤフォグランプ点灯はNG行為!!!

このページのテーマは「フォグランプの消し方」です。

とりわけリヤフォグランプの消し方を意識すべきでしょう。

フォグランプがついている車のすべてにリヤフォグランプがついているわけではありませんが、ついている場合は、常にONになっているのかOFFになっているのか、スイッチと表示灯で確認してください。

悪天候時にリヤフォグランプは確かに威力を発揮します。前方を走る車がリヤフォグを点けていてくれたおかげで追突を免れた経験をお持ちの方も多いと思います。

ところが、これが通常の天候時のこととなると、話はまったく変わってしまいます。普通の夜道で前を走る車がたぶん消し忘れでリヤフォグランプをつけっぱなしにしていると、後続車のドライバーはもう眩しくて仕方ありません。

リヤフォグランプの光量はストップランプと同等と言われていますが、さらに指向性が強いので、後続車のドライバーはひどく視界を妨げられるのです。

クラクションやパッシングをしたくても煽っていると勘違いされたくないのでつい思いとどまってしまいます。でも、眩しい。

その結果、リヤフォグランプのつけっぱなしによるトラブルはけっこう発生しています。報道されないだけです。

リヤフォグランプに関するトヨタの「取扱書」の記述

トヨタのホームページにはリヤフォグランプの「取扱書」が記載されています。

まず、リヤフォグランプの役割として、

「雨や霧などの悪天候下で後続車両に自車の存在を知らせることができます。」

とあります。

その次に、操作の仕方が記載されていて、最後に次の注意書きがあります。

「雨や霧、雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。必要なとき以外は使用しないでください。

他社の「取扱書」にもほぼ同様の記述があります。

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