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【記事丸わかり】
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RX-8は維持できないと言われますが、実際どうなんですか?
RX-8は2012年に生産が終了したものの、スポーツカーとしての高い性能とマツダ独自のロータリーエンジンが魅力的な車種であり、中古車市場でも一定の人気があります。
そのため、中古車でRX-8を探している人もいるでしょう。
しかし、「RX-8」は、
- 燃費が悪い
- 故障が多く維持費がかかる
といった意見もあり、維持できないと言われています。
実際のところどうなのか、詳しく解説します。
RX-8はメンテナンス費用がかかるクルマ
RX-8にかかる維持費について詳しく解説します。
ロータリーエンジンによる維持費
マツダRX-8の一番の特徴であるロータリーエンジンとは、三角形のおむすび型をした回転子(ローター)の回転運動で発生するエネルギーを利用したエンジンです。
モーターのように滑らかな走りで、軽量・コンパクト・低騒音・低振動を実現しています。
オイル交換が必要
ロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンよりも高温になりやすいことから、冷却に使われるオイルの消耗が早くこまめな点検とオイル交換が必要になります。
交換周期は3,000km~4,000kmが目安で、マツダ純正のオイルへの交換は1万円近くかかります。
オーバーホールが必要
ロータリーエンジンは燃焼室が移動しながら爆発するといった構造のため、十分な気密を保持できなくなる「圧縮抜け」が起こります。
平均では8,000kmの走行で圧縮抜けの症状が現れますが、十分なメンテナンスがされていない場合は、5,000km前後で始動性が悪くなることもあります。
エンジンのオーバーホールは、おおよそ15万~40万近くかかることも把握しておきましょう。
※RX-8に載るロータリーエンジンはちゃんとしたメンテナンスを行っていれば10万キロ以上問題なく走れますが、12万キロ~13万キロに到達する前にオーバーホールが必要になるケースが多いようです。
燃費が悪い
RX-8で利用するガソリンはハイオクで、カタログ燃費は9.0~9.4km。燃費が一桁という点はかなりのマイナスポイントです。
ロータリーエンジンは燃焼室が扁平で細長い形状をしているため、燃焼速度が遅く燃焼サイクルの効率が低下するという特徴があります。
2023年3月のハイオクの平均価格は177円(※東京都)と高騰していることもあり、走行1万キロを想定すると年間18~19万円ほどのガソリン代がかかる点は大きなデメリットとなるでしょう。
維持できないのはお金の面だけとは限らない
RX-8は、4ドア仕様、しかも観音開きのドアがついたスポーツカーという特徴があり、4人乗りが可能です。しかし、以下のような不満点もあるようです。
- 荷物がたくさん積めない
- 乗れる人数が限られる
- 走行できる道路が限定される
- 買い物や普段使いには不便
- 死角が多く運転に慣れない
RX-8は走りを楽しむ車で実用性に欠けるといった部分もあるようなので、自分のライフスタイルに合っているかどうかも「維持できるかどうか」を判断する上でとても重要となるでしょう。
維持費をできるだけ抑えるコツ
こちらの章では、維持費をできるだけ抑えるコツをご紹介します。
低回転域での運転を避ける
一般的なエンジンの場合は回転数が上がれば上がるほど燃費が悪化しますが、ロータリーエンジンの場合は、回転が低すぎると燃費が悪くなります。
3,000回転でキープできるような運転をしたら、燃費が向上したという声もあるので、できるだけ低回転域での運転を避けて少しでも燃費を向上させて、維持費を抑えましょう。
中古市場ではノーマルタイプを選ぶ
2023年3月現在の中古市場は以下の通りです。
中古市場では、カスタムカーも多く出回っています。本体価格は安いにこしたことはありませんが、走行距離が長いものや極端にカスタムされた車は、エンジンや足回りの故障が起きやすく、結果的に修理費用がかかるため注意が必要です。
本体価格はある程度高くても、走行距離が少なく、できるだけノーマルな状態に近いものを選べば維持費を抑えられるでしょう!
まとめ
「RX-8は維持できないと言われますが、実際どうなんですか?」というテーマに基づき、RX-8の維持費について解説しました。
RX-8は、そこまで高い維持費がかかる車ではありませんが、中古市場で安く手に入れても、結果的に維持費がかかる場合もあります。
日常的なメンテナンスや、乗り方を工夫すれば維持費を抑えることは可能です。
ロータリーエンジン搭載車は希少な車種なので、今後は価値があがるかもしれません。
ぜひ、自分だけのRX-8を見つけて大切に乗ってくださいね。ご覧いただきありがとうございます。
【2023年6月27日追記】ロータリーエンジンが「RX−8」終了以来 11年ぶりに復活。新型「MX−30」PHEVの量産開始(速報)
モデル名 | MX-30 e-スカイアクティブ R-EV |
タイプ | プラグインハイブリッド (PHEV) |
発表日 | 2023年6月22日 |
量産開始日 | 2023年6月22日 |
量産地 | 広島県広島市, 宇品第1工場 |
特徴 | ロータリーエンジンを搭載したPHEV、EV走行距離85km、1500Wの給電機能、3つの走行モード(EVモード, ノーマルモード, チャージモード) |
ロータリーエンジン | 量産終了から11年ぶりに復活、累計生産台数199万台以上、コンパクトに高出力性能を実現 |
電気駆動ユニット | 高出力モーター、ジェネレーターとロータリーエンジンを同軸上に配置、17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクと組み合わせたシリーズ式プラグインハイブリッドシステム |
環境対策 | 内装材にコルクや再生材を使用、生産工程で環境負荷の低減に取り組んでいる |