車のバッテリーマークが点灯してエンジンがかからない時
バッテリーマークとは、四角の中に+と-がついたマークです。メーターパネルの中で、他の警告灯と一緒に並んでいる中の一つです。
車のキーを差し込み、ちょっとひねると、そこではまだエンジンがかかりませんが、メーターパネルには様々な警告灯が一斉に点灯します。
さらにキーをひねると、エンジンが始動します。すると、一斉に点灯していた警告灯がさっと消えていきます。正常な状態であれば、すべての警告灯が一つ残らず消灯します。
ところが、車のどこかに異常がある場合は、エンジンが始動した後も、ずっと警告灯が点灯した状態で残ります。
その残った警告灯がバッテリーマークであった場合。これがこのページのテーマです。
バッテリーマークが点灯し、そして、エンジンがかからない。これには以下の原因が考えられます。
- バッテリーの電圧が低下している:何年も使用していて寿命が来ている場合と、乗る機会が少ないために十分な充電がなされていない場合があります。
- オルタネーターが故障している:バッテリーは正常だけれど、走行中にバッテリーに電力を充電する働きのオルタネーターが故障していて、その結果、バッテリーの電圧が不足している。
- ファンベルトの故障:バッテリーに充電する働きのオルタネーターは、エンジンの回転を利用して発電していますが、エンジンの回転をオルタネーターに伝える働きをしているのがファンベルトです。これが劣化したり切れたりしていると、オルタネーターが正常に働かなくなります。ファンベルトが劣化してくると、エンジン始動時にキュルキュルとした音を発します。
自分でできる対策
バッテリーマークが点灯してエンジンがかからない場合は、まず、友人や近所で応援車を呼んで、応援車と自分の車のフロントとフロントを突き合せる形にします。
そして、バッテリーケーブルでそれぞれのバッテリーを接続し、応援車のエンジンをかけます。5分ほどアイドリングよりちょっと高いくらいのエンジン回転で回し続けます。
そこでケーブルを外し、自分の車のキーをひねります。バッテリーの劣化具合が軽度であれば、これでエンジンがかかるはずです。
こうした救援車から充電することをジャンピングと呼びます。
ジャンピングは、JAFや自動車保険のロードサービスでもやってくれます。周囲に応援車が見つからないときは、JAFや自動車保険のロードサービスを利用してください。
というより、最初からこうしたプロのサービスを利用することをおすすめします。
なぜなら、プロなら、もしもジャンピングでもエンジンがかからない場合に、次の手を考えてくれるからです。
最寄りの修理工場等へ車をレッカー移動させ、そこでバッテリーを新品に交換したり、あるいは、オルタネーターやファンベルトに原因がありそうな場合は、そちらの修理に取り掛かったりします。
わたしは、自動車保険のロードサービスをおすすめしています。
ロードサービスはどの保険会社の自動車保険にも自動付帯しています。もれなく必ずついているサービスということです。
ロードサービスを利用しても、翌年度の等級には影響を与えません(ノーカウント事故扱い)。そして、保険料も上がりません。
せっかく自動車保険に加入しているのですから、困ったときはためらわずに活用すべきです。
バッテリー・オルタネーター・ファンベルトの交換費用
バッテリーマークが点灯してエンジンがかからないケースで、最終的に原因が特定されて部品交換しなければならなくなった場合、それぞれの交換費用の目安をご案内します。
バッテリーの交換費用
車種によって幅があり、工賃を含めて5,000円~50,000円の範囲だと思います。
自分で交換する場合はこれより2割~4割安くなると思います。
オルタネーターの交換費用
部品代+工賃の総額で50,000円~120,000円が相場です。
軽自動車は安いですが、高級車は高いです。
高級輸入車なら120,000円をオーバーするものもあります。
⇒⇒オルタネーター(ダイナモ)とは|仕組み・寿命・交換時期と費用・リビルト品
ファンベルトの交換費用
交換にかかるパーツ代と工賃の総額は、10,000円前後が相場です。
交換ではなく、キュルキュルと鳴きが入ったときにベルトの張りを調整する工賃は、3,000円前後が相場です。
⇒⇒ファンベルト(ALTベルト) 車検基準|ひび・割れ・鳴き・亀裂|交換時期・費用
下記の記事も参考になさっていただけると幸いです。
⇒⇒セルが回らない・無音です|セルモーターの故障でしょうか?
⇒⇒車のエンジンがかからない|キーレス(スマートキー)不良?
ご覧いただきありがとうございました。