【詳細解説/10分】フォグランプが眩しい車に対する対策として何かある?

フォグランプ・眩しい・対策




(※)このページのトップ画像の車が眩しい車の実例ではありません。たまたまフォグランプが眩しそうな画像に見えるので採用しているだけです。誤解なきようにお願いいたします。

フォグランプが眩しい車に対する対策として何かある?

道路を走行していると対向車のフォグランプが異常に眩しいことがあります。夜間のこともあれば夕方のこともあります。昼間もフォグランプをつけっぱなしの車もありますが、さすがに昼間は眩しいと感じるほどのことは少ないと思います。

いずれにしても、そうしたフォグランプが眩しい車に関して、法的に何か問題はないのでしょうか?

そもそもフォグランプとは、霧や雨や雪などの悪天候時に前方視界を改善する役目と、点灯することで歩行者や対向車など周囲にこちらの存在を知らせる役目の、この両方の目的を持つ灯火です。

したがって、フォグランプを点灯するのは悪天候時に限定すべきです。通常の何でもない穏やかな夜にフォグランプを点灯するのは間違いです。やってはいけないことです。まして真昼間に点灯するなど論外ですが、ただし昼間の場合は歩行者や対向車もそれほど深刻な眩しさを感じないのでまだいいのですが。

そこで、フォグランプの点灯ルールの確認です。

フォグランプは常にヘッドライトと同時に点灯するという決まりがあります。これはマナーではなく法的な規則です。

フォグランプが標準装備されている車は、ヘッドライトとフォグランプが連動していて、ヘッドライト点灯時にしかフォグランプが点灯しないようにスイッチが連携しているのが普通です。

しかし、後付けでフォグランプをつけている場合は、スイッチの連動はなく、フォグランプが単独で点灯してしまう車もあります。

とにかく、フォグランプはヘッドライトと同時点灯でなければなりません。フォグランプとスモールランプのみの点灯もNGです。なぜならヘッドライトが点灯していないからです。当然、フォグランプのみ単独で点灯することもNGです。

では、ヘッドライトと同時点灯の状態であればいついかなる場面でもフォグランプの点灯は許されるかと言うと、そうではありません。

道路運送車両法の保安基準第33条の2には、フォグランプに関して「その照射光線が他の交通を妨げないもの」という記述があります。

つまり、たとえヘッドライトと同時点灯で点灯ルールには抵触していなくても、他の交通に迷惑をかけていると警察が判断した場合は検挙されることも有り得ます。

みなさんもフォグランプをつけた対向車とすれ違う際に、前方視界が一時的にまったく奪われるほど眩しいフォグランプにイラ立った経験がおありではありませんか?

もしも警察がその場に居合わせていて、

「これは悪質だ」

と判断した場合は、こうした車両は取り締まりの対象になることがあると思います。

夜間であれ昼間であれ、ヘッドライトとフォグランプを同時点灯していた場合、そのことだけで処罰されることは事例としてまずありませんが、フォグランプの照射の仕方があまりにも周囲に迷惑を及ぼしていると警察が判断した場合は、違反行為として処罰される可能性があります。

フォグランプの車検基準

道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯ぜんぶむとう」、リヤのフォグランプを「後部霧灯こうぶむとう」として明確な保安基準を定めています。

以下のとおりです。

フォグランプの保安基準
前部霧灯 後部霧灯
白または淡黄色

※「淡黄色」とは薄い黄色のことではありません。普通の黄色でもOKです。Yellowの訳語として「淡黄色」を当てただけの話です。

※左右同色であること

赤色
個数 2個以下 2個以下
位置・高さ 地上から25cm~80cmのあいだ

※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること

地上から25cm~100cmのあいだ

※ブレーキランプから10cm以上離れていること

光軸 下向き
玉切れ・レンズの割れ 不合格 不合格
ヘッドライトとの連携 ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可

(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。

(※)フォグランプの明るさに関しては、車検証の「初度登録年月」が2005年(平成17年)12月31日までのクルマは明るさが1万カンデラ以下と規定されていたのですが、2006年(平成18年)1月1日以降は特に基準がありません。しかし、「その照射光線が他の交通を妨げない」という基準を逸脱していると警察が判断した場合は処罰の対象になります(違反点数1点、罰金7,000円<普通車の場合>)。

フォグランプが眩しい車は眩しいことを知っていながら走行している

フォグランプはヘッドランプと同時点灯であれば少なくとも点灯ルールはクリアーしています。しかし、点灯ルールはOKでも「その照射光線が他の交通を妨げない」という点で問題があれば処罰の対象です。

ところで、私たちが時々遭遇する極端に眩しいフォグランプ装着車ですが、こうした車を運転しているドライバーは自分の車のフォグランプが周囲にまぶしい思いをさせていることをほとんどの場合意識していると思います。知っているはずです。わかっていて止めないのです。

なぜなら、確かに最初は相手に迷惑をかけていることに気づかないこともあるでしょうが、眩しいフォグランプで走行していれば、必ず抗議のパッシングを受けるはずです。それも1度や2度ではないはずで、1か月間フォグランプをつけっぱなしで走行していれば数えきれないほどの抗議のパッシングを受けているはずです。

にもかかわらず点灯を続ける。これは明白に「相手に眩しい思いを与えていることを知っていながらそれを改めずに続けている」のです。確実にそうです。

したがって、こうしたフォグランプが眩しい車に遭遇したら、それ相応の気構えが必要です。つまり、相手は承知してやっているのです。確信犯としてやっているのです。実はとてもおっかない相手なのです。下手に突っかかると逆恨みを受ける可能性大であり、何をされるかわからないと思います。

あまり関わり合いを持たずにうまくやり過ごすのが実際的な対処法だとわたしは思います。

フォグランプが眩しいなら、視線を前方左下に落とし、影響が少なくなるように努めてください。そうやってやり過ごすのが賢明です。

もちろん、状況が許せばナンバーを警察に通報することもアリだと思います。けれども、無理にそれをすることはないと思います。

いずれにしても、異常に眩しいフォグランプを点灯して走行している車のドライバーが相手に眩しい思いをさせていることを知らずに走っていることなどまずありえないということ、つまり、迷惑をかけていることを承知で走行しているということ、この点を忘れてはいけないとわたしは思います。

リヤフォグが眩しいケースはちょっと事情が異なるかも

フォグランプにはフロントフォグランプとリヤフォグランプがあります。両方ついている車もあれば、フロントにしかついていない車もあります。最近の傾向としては、フォグランプがついている場合は両方についている車が増えているようです。

このリヤフォグランプですが、目的は、霧や雨や雪などの悪天候時に自車の存在を後続車に知らせることです。

ここにいますよ、追突しないでね

というわけです。

リヤフォグランプの光量はストップランプに匹敵するほど強く、また光の指向性が強いためにまともに目に受けるとストップランプよりずっと眩しさを感じます。

眩しいというより、明白に運転の妨害になります。

フロントフォグランプが眩しい車に関しては前の項目でお話しした通りですが、リヤフォグランプの場合は、単純に消し忘れているケースが多いと思います。悪意はなく、単なるうっかりミスです。

けれども、たとえ悪意はなくても、実際に後続車のドライバーの立場に立った経験を持つ方ならお判りでしょうが、あれはとんでもなく迷惑なものです。

フロントフォグランプが眩しい場合は、ある意味、我慢するのは瞬間で済みます。でも、リヤフォグランプの消し忘れは、その車の後ろについている限りずっと影響を受け続けます。

追い越しが出来たりする状況ならいいのですが、道路がそこそこ混みあっている場合など、しばらくその車の後ろに居続けなければならないケースもあります。

そこで消し忘れていることを知らせようとパッシングしたりクラクションを鳴らしたりしようかと考えるのですが、それでは煽っていると誤解されるかもしれないと思いとどまります。

でも、やはり眩しいことに変わりはない。

そうこうしているうちに苛立ちが積み重なって、実際、各地でマイナートラブルが発生してるのです。いちいち報道はされませんがトラブルに発展してしまうケースがあるのです。

リヤフォグランプに関しては、スイッチのON/OFFに十分注意するようにしましょう。ついうっかりは誰でもやってしまうことなので他人事ではないと思います。

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