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【記事丸わかり】
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RX7は維持できない車?年間維持費の目安を解説!
RX-7:Wikipedia
RX-7はスポーツカーファンにとっては憧れの存在でもありますよね。
しかし、20年以上前の旧車を維持できないのでは?と思う方もいるでしょう。
本記事では、長く愛車を持ち続けるために、RX-7の年間維持費の目安を解説します。
マツダRX-7の中古車価格を調査
マツダRX-7の中古車価格を調査します。
歴代のマツダRX-7
まずは、歴代のマツダRX-7について解説します。
マツダRX-7の初代発売は1978年、1985年の2代目を経て、1991年3代目が登場し2003年4月に販売が終了しています。
当時、世界で唯一のロータリーエンジン搭載量産車ということもあり、累計販売台数81万台の大ヒットを記録しました。
中古車価格相場
中古車業者 | 登録台数 | 平均価格 | 価格帯 |
カーセンサー | 131台 | 455.7万円 | 228万~2,200万円 |
グーネット | 208台 | 466.9万円 | 228万~1,480万円 |
※2023年5月現在
RX-7の中古車市場を見ると、平均価格は450万円程度であり、最も安いものでも200万円以上する希少価値の高い車と言えます。
さらに、2002年に発売された最終限定車の「スピリットR」やカスタマイズ車なども存在し、状態の良い中古車は2,000万円を超える価格で取引されることもあります。
このように、RX-7は高い需要と限られた供給から、価格が激しく高騰していることが分かります。
RX-7の維持費を解説
RX-7にはロータリーエンジンが採用されているため、一般のピストンエンジンとは異なる特徴を持っています。
そのため、維持費も一般的なエンジンに比べて高くなる傾向があります。
こちらの章では、RX-7の維持費を詳しく解説します。
オイル交換の頻度が高い
ロータリーエンジンは、高回転域での使用が多いことから、エンジン内部には摩耗や燃焼性物質が蓄積されやすくなります。
そのため、エンジンオイルは通常の車両より頻繁に交換する必要があり、3,000km走行または3ヶ月に1回の交換が目安です。
費用の目安は2,000円~といったところです。※自分で交換する場合
エンジン内の部品の消耗
ロータリーエンジンは、一般的なエンジンよりも寿命が短く、さらに専用のプラグが必要になります。
エンジンプラグは、摩耗や汚れが進行すると着火性能が低下し、燃費やエンジンパフォーマンスが悪化する可能性があります。
RX-7のロータリーエンジンにはプラグが4本ついているので、1万円程度の費用がかかることも把握しておきましょう。
バキュームホース交換
定期的なメンテナンスとして推奨されているのが、バキュームホースの交換です。
バキュームホースが破損した場合は、エンジンの正常な動作にも影響を与えることがあるので注意が必要です。
バキュームホースの交換には、4万円ほどかかります。
オーバーホール代
エンジンのオーバーホールとは、エンジン内部を分解して主要な部品を交換するプロセスであり、不具合が生じたエンジンを本来の状態に近づけるために行われます。
中古車市場では走行距離の長い車両も多く出回っており、購入時には車両の状態をしっかり見極めることが重要です。
RX-7のオーバーホール代は一般的に200万円前後とされています。(※具体的な費用は車両の状態によって異なる。)
ガソリン代
ロータリーエンジンは、一般的なピストンエンジンと比較して燃費性能がやや劣る傾向があります。
RX-7の3代目FD3S型の場合、カタログ値で7.0〜8.1km/L程度とされていますが、実燃費はそれを下回ることが多いです。
また、RX-7はハイオクガソリンを使用するため、現在、160円〜180円程度の価格帯となっており、維持費が高くなることも覚悟しておきましょう。
RX-7の年間維持費の目安
RX-7の年間維持費の目安を見ていきましょう。
エンジンオイルやプラグ交換、定期メンテナンスなどの車両周りの整備費用に加えて、自動車任意保険、自動車税、車検費用も考慮する必要があります。
(2023年5月現在)特にRX-7は最終型であっても、すでに20年以上が経過しているため、重量税には「18年超」が適用され53%が加算されるので、年間で18,900円かかります。
※重量税:1t超~1.5tは基本が12,300円(年額)、13年超が17.100(年額)、18年超が18,900円(年額)
その他の維持費を合計すると、年間維持費は40〜50万円程度となることが予想されます。
まとめ
RX-7の年間維持費の目安を解説しました。
RX-7は、特殊なロータリーエンジンを採用することで一般の車より維持費がかかります。
しかし、適切な資金計画を立てれば維持できない車ではありません。
年間維持費はトータルで40〜50万円程度と予想されます。
できるだけ維持費を抑えたい方は、定期的なメンテナンスを怠らず丁寧に乗りこなすことが大切です。
ご覧いただきありがとうございます。
【2023年6月27日追記】ロータリーエンジンが「RX−8」終了以来 11年ぶりに復活。新型「MX−30」PHEVの量産開始(速報)
モデル名 | MX-30 e-スカイアクティブ R-EV |
タイプ | プラグインハイブリッド (PHEV) |
発表日 | 2023年6月22日 |
量産開始日 | 2023年6月22日 |
量産地 | 広島県広島市, 宇品第1工場 |
特徴 | ロータリーエンジンを搭載したPHEV、EV走行距離85km、1500Wの給電機能、3つの走行モード(EVモード, ノーマルモード, チャージモード) |
ロータリーエンジン | 量産終了から11年ぶりに復活、累計生産台数199万台以上、コンパクトに高出力性能を実現 |
電気駆動ユニット | 高出力モーター、ジェネレーターとロータリーエンジンを同軸上に配置、17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクと組み合わせたシリーズ式プラグインハイブリッドシステム |
環境対策 | 内装材にコルクや再生材を使用、生産工程で環境負荷の低減に取り組んでいる |