バイクの保険には様々な種類があります。
まず強制保険(自賠責保険)と任意保険(バイク保険)があります。
そして任意保険(バイク保険)も2つの種類があって、1つは単体のバイク保険、もう1つはファミリーバイク特約(自動車保険の特約)です。
このページではこうしたバイクの保険の種類についてわかりやすく整理整頓して皆さんが理解しやすいようにご案内しています。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
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バイクの保険:種類別に分類する

バイクの保険を整理整頓すると下記の表になります。
バイクの保険種類 | |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
ご覧のように、まず強制保険(自賠責保険)と任意保険(バイク保険)に分けられます。
強制保険(自賠責保険)はバイクに乗る際には文字通り強制的に加入が義務付けられています。
原付バイクも125ccのバイクも250ccのバイクも400ccのバイクも全てのバイクに加入が義務付けられています。
一方、任意保険(バイク保険)に加入するか加入しないかは文字通り任意です。
実際、任意保険(バイク保険)に入らない状態でバイクを運転している人はかなり大勢います。
4輪の自動車の場合、任意保険の加入率は共済を含めて9割程度と言われていますが、バイクの加入率は低くて、とりわけ原付バイクの任意保険加入率は3割程度と言われています。※アクサダイレクトのHPから
なお、バイクの任意保険の場合、排気量が125cc超のバイクは単体のバイク保険しか選択肢はありませんが、125cc以下のいわゆる「原付バイク」の場合は、単体のバイク保険だけでなく自動車保険の特約であるファミリーバイク特約も選択肢に入ります。※ファミリーバイク特約も立派な「任意保険」です
バイクの保険:強制保険(自賠責保険)

ではバイクの保険を1つずつ見ていきたいと思います。
ここではまず強制保険(自賠責保険)です。
表の赤文字の部分です。
バイクの保険種類 | |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
バイク強制保険(自賠責保険)【早わかり】 | |||||||||||||||||
(保険料は改定により変動していることがあります)
参考:チューリッヒのHP
|
バイクの保険:単体のバイク保険

次に単体のバイク保険を見ていきたいと思います。
赤字の部分です。
バイクの保険種類 | |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
単体のバイク保険【早わかり】 |
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単体のバイク保険:取り扱い保険会社 | |
保険会社 | バイク任意保険 |
アクサダイレクト | ◯ |
チューリッヒ | ◯ |
三井ダイレクト | ◯ |
ソニー損保 | × |
おとなの自動車保険 | × |
イーデザイン損保 | × |
SBI損保 | × |
損保ジャパン | ◯ |
東京海上日動 | ◯ |
三井住友海上 | ◯ |
あいおいニッセイ | ◯ |
JA共済(農協) | 〇 |
全労済 | 〇 |
アクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクトはダイレクト型保険会社ですが、その他のバイク保険取り扱い会社は代理店型か店頭契約タイプです。
単体のバイク保険の等級制度 |
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わたしたちネットユーザーがウェブ上でバイク保険の見積もり試算をし、契約もウェブ上でできる保険会社は3社のみです。
「バイク保険御三家」と呼ばれるアクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクトの3社です。
そこでこの3社のバイク保険の補償内容を比較してみます。
参考になさってください。
「バイク保険御三家」の補償内容比較 | |||
アクサダイレクト | チューリッヒ | 三井ダイレクト | |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ ※任意で対物超過特約を付帯可能 | ◯ |
自損事故保険 | 人身傷害補償特約をセットしている場合は人身傷害補償特約で補償 | 人身傷害保険の付帯がない契約に自動付帯 | 任意セット |
無保険者傷害保険 | 自動セット ※人身傷害補償特約をセットしている場合は人身傷害補償特約から優先して支払う | 自動セット ※2019年1月1日以降の契約から自動付帯 | 自動セット |
人身傷害保険 | 人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方あるいはいずれか1つを選択 | 任意セット ※全年齢と21歳以上には付帯できない。また原付バイクにも付帯できない | 任意セット |
搭乗者傷害保険 | 人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方あるいはいずれか1つを選択 | 任意セット | 任意セット |
車両保険 | ☓ | ◯ ※車対車事故のみ | ☓ |
弁護士費用特約 | ◯ | ◯ | ☓ |
基本補償に関しては3社とも大きな違いはありません。
車両保険はチューリッヒのみ付帯可能です。チューリッヒの車両保険は車やバイクが相手の事故(車対車)に限定されます。その際、相手の車と運転者または所有者が特定される場合のみ補償されます。また盗難は対象外になるので注意してください。※盗難には「盗難時の臨時費用特約」を付けることで5万円まで補償されます(原付バイクには付帯できません)
人身傷害保険と搭乗者傷害保険はバイク運転者・同乗者が死傷した場合に保険金が出ますが、両方に入っている場合は両方の保険から保険金が出ます。
人身傷害保険は過失割合に関係なく治療費の全額・休業損害・精神的損害・逸失利益・後遺障害の介護料などが出る補償なので、保険料は高くなりますが加入をおすすめします。※人身傷害保険を付ければ搭乗者傷害保険はどっちでもいいと思います
チューリッヒとアクサダイレクトには弁護士費用特約が付けられますが、これは相手に100%の過失があるもらい事故などの被害にあった場合に役立ちます。もらい事故では自分の保険会社は示談交渉してくれませんから(法的に不可)、弁護士に示談交渉を丸投げできます。
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バイクの保険:ファミリーバイク特約

最後にファミリーバイク特約について見ていきたいと思います。
赤字の部分です。
バイクの保険種類 | |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
ファミリーバイク特約:補償内容その他・早わかり | |
(※)ファミリーバイク特約にはロードサービスが付きません |
ファミリーバイク特約は自動車保険の特約なので、まず自動車保険の契約があることが前提になります。
単体のバイク保険と異なりファミリーバイク特約はほぼ全ての保険会社が扱っています。
現在あなたが加入している自動車保険がどの会社であってもほぼ同じ内容のファミリーバイク特約に加入できます。
ファミリーバイク特約:保険料比較一覧 | ||
保険会社 | 自損事故型 | 人身傷害型 |
ソニー損保 | 8,090円 | 21,820円 |
おとなの自動車保険(セゾン損保) | 6,520円 | 18,240円 |
アクサダイレクト | 7,300円 | なし |
チューリッヒ | 11,020円 | なし |
三井ダイレクト | 10,270円 | 14,130円 |
イーデザイン損保 | 10,540円 | なし |
SBI損保 | 7,950円 | 21,710円 |
損保ジャパン | 9,370円 | 29,690円 |
東京海上日動 | 9,960円 | 24,800円 |
三井住友海上 | 11,500円 | 38,480円 |
あいおいニッセイ | 10,750円 | 34,710円 |
JA共済(農協) | 4,380円 | なし |
全労済 | 不明 | 7,980円 |
(保険料は改定により変動している場合があります) ※三井ダイレクトのファミリーバイク特約は3タイプありますがウェブ見積の画面では自損型と人身傷害型しか選択できないので上の表では2タイプのみの表示です ※上記ファミリーバイク特約の保険料は「定額」です。つまり等級・年齢条件が変わっても保険料は変わりません ※全労済のホームページでの見積もり試算では主契約のマイカー共済に人身傷害が付いたプランしか計算できないので自損事故型の保険料は「不明」としました |
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- ご覧いただきありがとうございました。