【2分記事】バルブシートの材質|ゴム製でなく金属製にする理由は?

バルブシート・材質・素材

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バルブシートが金属製の理由

エンジンの各部品で、オイルや燃料を遮断したりする部分のパーツは、どこもゴム製やゴムに近い粘性のある材質を使用します。

そうでないと気密性が保てないからです。

ところがバルブシートは、バルブフェイスとシリンダーヘッドの間に挟まる部品であり、大いに気密性が要求される部品でありながら、材質は金属です。ゴム製品や液体ガスケットのようなものは使用しません。

これは、エンジンの高熱に耐えられる耐熱性と、常時バルブフェイスに打ち付けられても変形しない耐摩耗性、そして、バルブフェイスの熱をシリンダーヘッドに逃がす熱伝導性、こうした諸々の性能を兼ね備えなければならないからです。だから金属素材が使用されています。

バルブシートの素材として使用されているのは、リン青銅、ベリリウム銅、焼結合金などが代表的です。

この中で、リン青銅とベリリウム銅は主にレーシングエンジンなどに使用されることが多い素材です。

いずれの材質にも共通しているのは、耐摩耗性、耐熱性、高熱伝導性を保持しつつ、直接接触するバルブフェイスへの攻撃性が少ないことです。つまり、バルブフェイスを変形させたり劣化させにくい材質である点です。

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