車のサーモスタットの故障診断はどういう方法でやってる?

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車のサーモスタットの故障診断はどういう方法でやってる?

サーモスタットは水冷式エンジンの冷却水の流れを制御する装置です。サーモスタットが故障すると、あらかじめ設定した温度で水弁が開いたり、やはりあらかじめ設定した温度で水弁が閉じたり、こういった制御ができなくなり、結果としてオーバーヒートやオーバークール(過冷却)が起こります。

ところで、今どきの車にはECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれるコンピュータ制御装置があって、これをタブレットなどの表示装置に接続すると、車の各部の状況が丸わかりになるようになっています。

私は、サーモスタットに異常があれば、ECUの表示画面にそのまま「サーモスタット:NG」というように異常が表示されるものとばかり思っていました。

でも、実際は違うようです。

将来のECUはどうなるかわかりませんが、現状使われているECUでは、サーモスタット自体の異常をストレートに検知するようにはなっていなくて、その周辺の数値からサーモスタットの異常を推測する、という方法が取られているようです

たとえば、ラジエーターの冷却ファンの作動状況、現在の冷却水の温度など周辺の状況から不具合の原因を詰めていって、最終的にサーモスタットの故障だと断定する、といったやり方です。

もっとも、自動車修理の経験を積んだプロの場合、ECUの車両診断を参考にするものの、ざっとエンジンルームの状況を見ればだいたい当たりが付くようです。

サーモスタットが故障した時の症状

水冷式エンジン車のサーモスタットが故障した場合、水弁が開きっぱなしになる場合と、反対に閉じたままになる場合があります。本来なら、水温に応じて水弁を開いたり閉じたりを繰り返すところですが、どちらか一方になってしまうのです。

その結果、以下のような症状が出ます。

(水弁が開きっぱなしになるケース:オーバークールが発生)

  1. エンストしやすくなる
  2. マフラーから黒煙を吐き出す
  3. 水温警告灯が点灯または点滅する※水温が低すぎるときの警告ランプがいつまでたっても消えない。通常は一定時間経過すると警告ランプは消える
  4. 暖房が効かない

⇒⇒オーバークールとは

(水弁が閉じたままになるケース:オーバーヒートが発生)

  1. アクセルを踏んでも加速しない
  2. 水温警告灯が点灯または点滅する※水温計が付いている場合は120度とか130度にまで上昇する
  3. エンジン警告灯が点灯または点滅する

⇒⇒オーバーヒートとは

サーモスタットの交換費用

サーモスタットの部品代は2,000円~3,000円と安価です。しかし、新品と交換するには、冷却水を全部ドレンから排出し、交換後に新しい冷却水を入れるというひと手間がかかるので、工賃と細かな部品代(ドレンワッシャー・ドレンコック・パッキン)などが発生します。

ディーラーや修理工場などに交換を依頼した場合の工賃込みの費用総額は10,000円~14,000円が相場です。

ディーラーは高め、修理工場は安めです。

なお、サーモスタットの寿命は、一般的には、10年10万キロと言われています。最近の車はもう少し長寿命になっていますが、使い方にもよります。また、車種によって故障しやすいものもあるようです。

下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。

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元保険代理店代表です。現在はブログ記事作成を日課にしています。自動車保険の記事が中心ですが、その他クルマに関するお役立ち記事に取り組んでいます。今月も「役に立つ記事」だけを目指して頑張ります。