ソニー損保の自動車保険には「新車」に対する割引が用意されています。
それが「新車割引」です。
保険始期日時点で車検証の初度登録年月が新規登録から25ヶ月以内の車に9%の割引が適用されます。
9%という割引率が適用されるのは対人・対物・人身傷害などの部分に対してで、車両保険部分には適用されません。
ソニー損保の新車割引は車両保険が付いた契約でも付かない契約でも適用対象になります。
なお、自家用小型乗用車と自家用普通乗用車のみが対象で軽自動車は新車割引の対象外です。
ソニー損保の新車割引:【早わかり】
ソニー損保の新車割引についてまとめてみました。
(※)しばしば混同されるものとして「新車特約(新車買替特約)」というものがあります。この特約は事故で車に新車価格の50%超の損害が出た場合に新車に買い替えできるというもので、このページで扱っている「新車割引」とはまったくの別物です。⇒ソニー損保の新車特約(新車買替特約)
ソニー損保の新車割引【早わかり】 | |
(※)上記9%の割引率は保険料全体に適用されるものではなく、対人・対物・人身傷害などの保険料部分にのみ適用され、車両保険の保険料部分には適用されません。 (※)上記9%の割引率は保険始期日が2019年4月1日以降の契約に適用され、保険始期日が2019年3月31日以前の契約の場合は5%割引となります。 |
以下の項目では、【早わかり】で解説したことをより噛み砕いてご説明しています。
ソニー損保の新車割引:軽自動車は対象外
ソニー損保の新車割引はプリウスのような登録車のみが対象で、ムーヴのような軽自動車は対象外です。
一般的な傾向として、通販型の新車割引は軽自動車が対象外のところが多く、代理店型は軽自動車も対象に含んでいます。
それにしてもソニー損保をはじめとして通販型自動車保険はどうして軽自動車を対象外にするのでしょう?
今ではほとんどの都道府県において軽自動車の数が全体の40%~50%を占めている現実を知らないのでしょうか?
軽自動車を<のけ者>にする論理がまったくわかりません。
下記の一覧を御覧ください。
自動車保有台数の統計数字ですが、登録車・軽自動車を含めた全自動車保有台数に占める軽自動車(貨物車も含む)のパーセンテージと都道府県別ランキングです。
例えば、北海道では全自動車の内で軽自動車は31.9パーセントを占めていて、全国45位です。
ランキングも興味あるところでしょうが、パーセンテージに注目していただきたと思います。
50%超えに赤色、40%超えにオレンジ色をつけました。
※スマホの方は横位置でご覧ください。
全自動車に占める軽自動車の割合(軽貨物も含む) | ランキング | ||||||||||
北海道 | 31.9% | 45 | |||||||||
青森 | 46.4% | 19 | |||||||||
岩手 | 45.7% | 21 | |||||||||
宮城 | 37.9% | 37 | |||||||||
秋田 | 46.8% | 18 | |||||||||
山形 | 45.3% | 24 | |||||||||
福島 | 41.0% | 32 | |||||||||
茨城 | 36.6% | 39 | |||||||||
栃木 | 36.2% | 40 | |||||||||
群馬 | 39.8% | 34 | |||||||||
埼玉 | 33.3% | 41 | |||||||||
千葉 | 32.8% | 42 | |||||||||
東京 | 20.4% | 47 | |||||||||
神奈川 | 25.9% | 46 | |||||||||
山梨 | 45.6% | 22 | |||||||||
新潟 | 45.9% | 20 | |||||||||
富山 | 41.4% | 30 | |||||||||
石川 | 39.6% | 36 | |||||||||
長野 | 47.3% | 17 | |||||||||
福井 | 43.6% | 27 | |||||||||
岐阜 | 40.6% | 33 | |||||||||
静岡 | 41.5% | 29 | |||||||||
愛知 | 32.0% | 44 | |||||||||
三重 | 43.8% | 26 | |||||||||
滋賀 | 45.5% | 23 | |||||||||
京都 | 39.7% | 35 | |||||||||
大阪 | 32.6% | 43 | |||||||||
奈良 | 43.0% | 28 | |||||||||
和歌山 | 53.8% | 4 | |||||||||
兵庫 | 37.2% | 38 | |||||||||
鳥取 | 52.6% | 7 | |||||||||
島根 | 53.0% | 5 | |||||||||
岡山 | 48.0% | 15 | |||||||||
広島 | 44.3% | 25 | |||||||||
山口 | 47.4% | 16 | |||||||||
徳島 | 49.2% | 11 | |||||||||
香川 | 48.7% | 13 | |||||||||
愛媛 | 51.9% | 9 | |||||||||
高知 | 55.0% | 1 | |||||||||
福岡 | 41.1% | 31 | |||||||||
佐賀 | 51.1% | 10 | |||||||||
長崎 | 54.9% | 2 | |||||||||
熊本 | 48.5% | 14 | |||||||||
大分 | 48.9% | 12 | |||||||||
宮崎 | 52.0% | 8 | |||||||||
鹿児島 | 52.7% | 6 | |||||||||
沖縄 | 54.8% | 3 |
(2018年3月末現在)
多少の偏りはあるものの、ほぼ全国的に軽自動車(乗用・貨物)の保有比率が凄まじいものになっているのがお分かりでしょう。
これを「軽自動車は国民車だ」と表現したら誇大表現になるでしょうか?
通販型自動車保険で保険料設定を扱っている部門のみなさんはこの統計数字(ファクト)をご存じないのでしょうか?
いまでは道路を走る車の主役は軽自動車なのです。
軽自動車を<のけ者>にするなんてとんでもない話だと思います。
※と言いつつ、その一方で、軽自動車は税制面で依然として優遇されている現状があります。多少は<のけ者>にされている部分があったほうがいいのかもしれません。何でもかんでも登録車並を主張すると、「では軽自動車税も登録車並に引き上げましょう」という話になってしまいますからね。
ソニー損保の新車割引:車両保険を付けても付けなくても適用
しばしば誤解されるのは、新車割引は車両保険を付けたときだけ適用される割引だと理解されている点です。
しかし、車両保険は関係ありません。
車両保険の有る無しにかかわらず、「25ヶ月以内」の条件を満たせば新車割引が適用されます。
ただし、割引率9%が適用されるのは対人・対物・人身傷害などの保険料部分で、車両保険の保険料部分には適用されませんが。
ソニー損保の新車割引:「新車」「新古車」「中古車」なんでもOK
名前は「新車割引」ですが、これは話をわかりやすくするためのネーミングで、実際には新古車であっても中古車であっても、とにかく「車検証の初度登録年月が保険始期日の時点で25ヶ月以内」であれば新車割引が適用されます。
車検証の初度登録年月の表記が問題、ということです。
ソニー損保の新車割引:最長3年まで適用
ソニー損保の新車割引は車検証の初度登録年月が保険始期日の時点で25ヶ月以内の車に適用されます。
2年と1ヶ月です。
たとえば、まっさらな新車が納車された日に保険がスタートしていたとすると3年目の保険がスタートする時点で残り1ヶ月です。
では、新車割引はこの1か月分だけしか割引が適用されないかというと、そうではありません。
保険始期日の時点でたとえ1ヶ月でも残りがあれば、その保険が満了するまでの期間は割引が適用されます。
そういうことからソニー損保の新車割引は「最大3年」と表記されたりするわけです。
ソニー損保の新車割引:結局、他社の新車割引よりおトクか?
ソニー損保の新車割引は、たとえば大手代理店型の損保ジャパンや東京海上日動に比べた場合、割引率はそれほど大きいものではありません。
他の通販型と比較したいところですが、あいにく他の通販型では割引率を公表しているところはほとんどないので、どこがおトクかはわかりません。
ここまで新車割引について詳細に解説しておきながら、いまさらこんなことを言うのもナンですが、現在の自動車保険は複雑化しているので新車割引をはじめとした個別の割引率の大小を見ただけではどの保険会社がおトクなのかはまったく判断できません。
結局は一括見積もりサイトなどで数社の保険料をはじき出すしか方法はありません。
そこで、当サイトでは下記の一括見積もりサイトをご案内しています。
いずれのサイトも代理店型から通販型まで約20社が参加しています。
ご活用ください。
保険スクエアBang! | インズウェブ |
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ソニー損保関連の下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。