【3分記事】クラッチフェーシング|材質|摩耗・オイル付着・当たり不良・表面硬化|交換・修理

クラッチフェーシング・摩耗・オイル付着・材質・当たり不良・表面硬化・リベットの緩み




クラッチフェーシングとは

クラッチフェーシングとは、自動車のマニュアルトランスミッションの部材です。まずクラッチディスクがあり、このクラッチディスクの基本的部材である鋼板には、表と裏の両面に摩擦材が取り付けてあります。

これがクラッチフェーシングです。

材質

クラッチフェーシングの材質は、昔はブレーキパッドなどと同様に石綿(アスベスト)が使われていた時期がありますが、現在のクラッチフェーシングには銅系の金属線や金属粉などを合成樹脂とともに加熱成型した物(セミメタリック)が使用されています。

修理・交換

クラッチフェーシングの劣化には下記のような様々な症状があり、修理で対応できるもの、クラッチ板ごと交換が必要なもの、と様々です。

症状 処置方法
摩耗 交換
オイル付着 修理または交換
当たり不良 交換
表面硬化 修理または交換
リベットの緩み 交換
ディスク振れ 交換

初期対応が結局安上がり

「クラッチの滑り」に関しては、一度経験したことのある方はすぐにわかるのですが、経験のない方の場合は、どの程度を「滑り」と言うのか判断に迷うこともあると思います。

アクセルを踏み込んだのに、いつもと違ってサッと加速していかないとき、あれっ、と思うものの、いや気のせいか、で終わることもあるでしょう。

しばらく同じ症状が出なければ、そのまま乗り続けるはずです。

しかし、似たような症状が2度3度と重なり、また、発進時にクラッチをつなぐ際になんとなく「空走感」がするようになったら、できるだけ早くディーラーや整備工場に駆けつけてください。

クラッチは、そういった症状が出たらたいてい交換することになるのですが、初期ならクラッチ板を交換するだけで済みます。

しかし、「滑り」を放置していると、クラッチフェーシングはもちろん、カバーやスプリングなど周辺の部材をことごとく摩耗させていき、とんでもない修理費用に跳ね上がります。

初期なら比較的低予算で対応できます。低予算と言いつつ、それでも最低50,000円はかかると思います。しかし、放置すると150,000円とか200,000円かかることもあります。

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