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オーバードライブとは
運転席のシフトレバーにオーバードライブ(O/D)のスイッチが付いた車は少なくなっています。
このオーバードライブとは、トルクコンバーター式のオートマチック車に特有のスイッチで、現在の日本車で主流となっているCVT(無段階変速機)には付いていません。
オーバードライブとは、その変速装置のうちの最も上のギアのことです。もしも4速オートマなら4速がオーバードライブです。5速オートマなら5速がオーバードライブです。
オーバードライブ(O/D)のスイッチはON/OFFができます。たとえば5速オートマの車でオーバードライブをOFFにしたら、5速は使えない状態になるので、実質4速オートマチックということになります。
使い方
5速オートマの車でご説明します。
普通の走行ではDレンジに入れっぱなしで問題ありません。しかし、長い下り坂に差し掛かった場合、オーバードライブがONになった状態だと、車は5速のまま下ることになり、スピードがどんどん上がってしまって頻繁にブレーキを使わなければなりません。あまりブレーキの使用頻度が高いとべーパーロック現象が発生してブレーキが効かなくなってしまいます。※べーパーロック現象とは、頻繁なブレーキングにより油圧システム内に熱で気泡が発生してブレーキが効かなくなることです
そこで、オーバードライブをOFFにすると、いわゆるエンジンブレーキを使用できるようになります。4速、3速、2速と自由に選択して、ブレーキを使わずに速度を調節できます。
CVTにオーバードライブはない
無段変速機であるCVTは現在の日本車の主流になりつつあります。
CVTにオーバードライブはありません。
そのかわりに、メーカーによって多少異なりますが、基本となるDレンジの他に、SレンジやBレンジがあって、場面によって使い分けができるようになっています。
一般的に、Sレンジはスポーツ走行に適したモードです。Bレンジはエンジンブレーキを使用したい場面に適しています。
本来CVTにギアはありませんが、プーリーの位置を固定することで疑似的にギアを作り出しています。
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