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クラッチフルード(クラッチオイル)とは
マニュアルトランスミッション(MT)の車で、運転席の足元にペダルが3つある場合、一番左のペダルがクラッチペダルです。
このクラッチペダルを踏んだ際に、その動きをエンジン横のトランスミッションに伝える方法が油圧式のもの。クラッチフルード(クラッチオイル)はこの油圧式のタイプにのみ必要となる液体です。
ペダルの力がワイヤーで伝達されるタイプの場合は必要ありません。
現在市販されている3ペダルのMT車はほとんどが油圧式です。旧車やクラシックカーなどにはワイヤー式が多いです。
さて、油圧式に必要なクラッチフルード(クラッチオイル)ですが、これはブレーキフルードと成分が同じなので、共用できます。アルコールを主成分としたグリコール系の液体です。
継ぎ足し
クラッチフルード(クラッチオイル)の点検はタンクの量で行います。めったに減るものではありませんが、もしも規定量より少なければ継ぎ足しで大丈夫です。
ただし、継ぎ足し使用でいいのですが、もしも短期間ですぐに容量が減る場合は、どこかから漏れていたり何らかのトラブルが考えられますので、ディーラーや修理工場で診断してもらってください。
(※)もしもタンク容量が空になっていたら、そもそもクラッチが効きません。
エア抜き
ブレーキフルード同様にクラッチフルード(クラッチオイル)にも気泡が入ることがあります。
エンジンという熱源の近くを通りますから、気泡が発生し、クラッチペダルを踏んでも力が伝達できなくなったりレスポンスが悪くなったりします。
クラッチフルード(クラッチオイル)のエア抜き作業の手順はブレーキフルードと同じです。
一人で作業するのは困難かもしれません。
なお、フルードはそのまま使用してエア抜きのみするのはあまりおすすめできません。
エア抜きしなければならないほどの気泡が発生したフルードは相当劣化しているので、フルードの交換とエア抜きを同時に行うのがいいと思います。費用もそんなに高くないですから。
交換時期
クラッチフルード(クラッチオイル)の交換時期は5万キロ前後を目安にするといいと思います。
しかし、スポーツ走行が多い車だと、もっと早くに劣化することがありますので、あくまでも使い方次第です。
いずれにしても、クラッチフルード(クラッチオイル)が劣化すると、ペダルの感触に変化が現れます。
空気を踏んでいるような感じになったり、反応が緩くなったりしてくるので、毎日乗っている人ならすぐに気が付くと思います。
交換費用
クラッチフルード(クラッチオイル)はブレーキフルードと同じものでOKです。
フルードそのものは通販などで1,000円~2,000円で購入できます。
DIYでやるならそんなに費用は掛かりません。
ディーラーやカー用品店や修理工場に依頼した場合の費用は、フルード代と工賃を含めた総額で、3,000円~4,000円程度でできると思います。
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ご覧いただきありがとうございました。