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トラック|冷却水の吹き返しの原因は何?
水冷式エンジン車の場合、ガソリン車でもディーゼル車も、あるいは乗用車でもトラックでも、冷却系統に異常があると「吹き返し」という現象が発生することがあります。
吹き返しは、ラジエーターリザーブタンクから冷却水がボコボコと音を立ててあふれる現象です。沸騰したヤカンのお湯があふれ出すようなイメージです。
原因としては下記のようなものが考えられます。
- ラジエーターキャップの不具合:本来は冷却水が100度になっても沸騰しないように加圧する役目を果たしているが、劣化してその役目を果たせずに冷却水を暴れさせている。⇒⇒ラジエーターキャップ交換費用
- 冷却水(LLC・ロングライフクーラント)の入れ過ぎ:単純に冷却水を入れ過ぎている。
- 冷却水を補充または入れ替えた際に「エア抜き」が十分に行われていない:エンジン内に空気が残った状態で冷却水を入れると、残った空気がエンジンの熱で膨張して冷却水を押し出してリザーブタンクに吹き出す。⇒⇒エア抜きの方法
- ガスケットの吹き抜け:エンジンの継ぎ目であるガスケットが劣化して、エンジン内部にとどまっているはずの燃焼ガスが冷却水の経路に吹き出し、その吹き出す圧が冷却水を逆流させてリザーブタンクをあふれさせる。⇒⇒吹き抜け・吹き返し
- ウォーターポンプの不良
- エアコンプレッサーの不良:トラックに特有の吹き返し
上記の内で①②③はドライバー自身で解決できる症状ですが、④⑤⑥はプロの業者でないと修理できないと思います。
というより、そもそも何が原因で吹き返しが発生したのか、その原因を特定するのは素人には困難なケースがほとんどです。
やはり、ディーラーや修理工場に入庫し、プロの診断を受けたほうがいいと思います。確かに、④⑤⑥が吹き返しの原因であった場合、修理費用はけっこうな額になります。
しかし、放置しておくとエンジンそのものが破壊されますから、そうなると修理代は数十万円になります。
修理費用を抑えるためにも、できるだけ早めにプロの診断を受けたほうがいいと思います。
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