目次
【記事丸わかり】
⇒⇒ホンダ400X(新型2022)高速インプレ こんなに快適な400ccバイクがあったとは!CB400SF無き今、重要なオートバイだ! |
ホンダ・400Xが不人気なのはなぜ?いや、不人気と言うほどではないです。風評の類ですね。
Honda 400X : HONDA
バイクの選び方は人それぞれ異なりますが、どうしても購入前後に心配や疑問が出てくることがありますよね。特に、風評が広がると「本当にこのバイクでいいのか」と不安に思ってしまいます。
ホンダ・400Xもその一つ。多くのレビューや評価が存在しますが、一部ではあるものの「不人気」とのレッテルも存在します。しかし、事実はどうなのでしょう?
この記事では、400Xの実際のスペック、価格、販売台数を調査した上で、ネガティブな声やポジティブな声、そしてライバル車との比較まで詳細に分析します。信憑性のある情報を基に、400Xがどのようなバイクであるのかを解説していきます。
どんなバイク?
ホンダ400Xは2013年にデビューしました。400ccクラスでは珍しいアドベンチャースタイルのオンロードモデルとして、これまでに数々のモデルチェンジを重ねてきました。街乗りからツーリングまで幅広い用途を快適にこなせるミッドサイズのアドベンチャーモデルです。
大型ウインドスクリーンを備えているため高速道路上での快適性は抜群です。スクリーン形状も風の流れや巻き込みが配慮されており、上半身からヘルメット下部あたりまでの走行風を効果的にカットしてくれます。
399cc の水冷直列 2 気筒エンジンを搭載したバイクです。最高出力は 46 馬力、最大トルクは 3.9kgf・m です。
燃費がいいバイクで、WMTCモードが27.9km/Lで、タンクが17Lなので、計算上は474キロ走行できます。
ライバル車と目されるのは、Suzuki V-Strom 250、BMW G 310 GS、KTM 390 Adventureなどです。
スペック
ホンダ・400Xのスペック(主要諸元)を以下にまとめました。
項目 | 400X |
---|---|
車名・型式 | ホンダ・8BL-NC56 |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
全長×全幅×全高 | 2,140 mm × 830 mm × 1,380 mm |
最低地上高 | 150 mm |
シート高 | 800 mm |
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒 |
総排気量 | 399 cm³ |
最高出力 | 34 kW[46 PS]/9,000 rpm |
最大トルク | 38 N・m[3.9 kgf・m]/7,500 rpm |
燃料タンク容量 | 17 L |
乗車定員 | 2 人 |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン |
車両重量 | 199 kg |
燃料消費率(km/L) |
|
最小回転半径 | 2.5 m |
400Xは、全体的に優れたバランスと多機能性を持つバイクです。399 cm³のエンジンは都市部での通勤からロングツーリングまで幅広く対応可能です。
燃料消費率が良い点も長距離移動に適しています。車両重量が199 kgと比較的軽量であるため、取り回しも容易です。
最小回転半径が2.5 mと小さいため、狭い場所でも非常に便利です。このような特性は多くのライダーにとって魅力的でしょう。
価格
400Xの価格は、2023年9月時点で、以下の通りです。
858,000円(税込) |
販売台数から見ると「不人気」とは言えない
2022年の【251cc~400ccクラス】の販売台数ランキングは以下の通りです。
ランキングナンバー | 車名 | 台数 |
---|---|---|
第1位 | ホンダ「GB350/S」 | 12197台 |
第2位 | ホンダ「CB400スーパーフォア/スーパーボルドール」 | 4536台 |
第3位 | カワサキ「ニンジャ400/KRTエディション/Z400(2018~)」 | 3438台 |
第4位 | ホンダ「400X/CBR400R(2022)」 | 1759台 |
第5位 | ヤマハ「SR400」 | 1732台 |
第6位 | カワサキ「ニンジャ400/KRTエディション/Z400(2022)」 | 1235台 |
第7位 | ロイヤルエンフィールド「クラシック350」 | 573台 |
第8位 | ロイヤルエンフィールド「メテオ350」 | 557台 |
第9位 | ヤマハ「YZF-R3 ABS/MT-03」 | 463台 |
第10位 | ホンダ「400X/CBR400R(2019~)」 | 397台 |
上記のように、400Xは2022年モデルとそれ以前のものと2つランクインしています。また、CBR400Rと合わせた販売台数になっていて、400X単独の数字は不明です。
つまり、400X単独でどれだけ売れているのかわからないことから、不確定要素は残ります。それでも上記ランキングと販売台数を踏まえて言うと、「ホンダ400Xが不人気で売れない」と言う烙印は事実と異なると思います。
爆発的に売れているバイクではないものの、後でご案内する400Xのライバル車のうち上記ランキングに登場しているモデルはないので、そのことを持ってしても、400Xは一定の人気と販売台数を保っていると言えます。
決して「不人気」とは言えないと思います。
そもそも、日本市場はバイクにとって大きな市場ではありません。ラインナップが豊富なホンダの多様な車種の中で、とてもユニークな立ち位置にあるにもかかわらず、400Xはある程度売れているという見方が適当ではないでしょうか。
「不人気」「後悔」「欠点」などネガティブな声を集めました。
ホンダ・400Xに関するネガティブな声をネットで収集しました。
不人気と言われる理由
400xの悪い所
後悔する人
|
|
|
|
上記「不人気」「後悔」「欠点」などネガティブな声を分析
以上、ホンダの400Xに対するネガティブな意見をご紹介しました。これらの情報をまとめて分析すると以下のような解析結果となります。
販売・人気
- 250ccクラスや他のホンダのモデル(gb350、レブル250など)と比べて販売台数が少ない。
- 価格競争力が不足しており、同等または似たようなモデルと比較して高い。
- マーケティングと広告の不足によって知名度が低い。
デザインとスタイル
- デザインが一部の人々には受け入れられていない。
- オンロードとオフロードの中間的なデザインで、目的が不明瞭。
乗り心地と性能
- 高速道路での振動が気になる。
- 乗車姿勢が直立に近いため、腰やお尻に負荷が集中し、疲れやすい。
- スクリーンは横幅が狭く、高速走行での防風効果が物足りない。
パーツとカスタム
- カスタムパーツが少ない。
- リアのタイヤサイズが微妙で、完全マッチするオフ寄りタイヤが選べない。
走行性能
- エンジンの低速域での力不足。
- 高速は制限速度域ならば問題ないが、大型ツアラーと比べて安定性に欠ける。
価格と総合評価
- 高価であり、少し追加すれば大型バイクが購入可能。
以上の点を踏まえると、ホンダの400Xは特定のニーズには合致しない可能性が高いと言えます。販売戦略、デザイン、性能面での改善が必要とされるでしょう。特に、乗り心地と性能面での多くの指摘は、長距離や高速道路での使用には不向きであるという印象を強く与えます。
一方で、ホンダ400Xは、「みんカラ」「価格コム」「ウェビック」といったレビューサイトの点数はかなり高いバイクです。
レビューサイトでは高評価
400Xのレビューサイトでの評価点は以下の通りです。
レビューサイトの評価を分析
各レビューサイトでの400Xの評価点に基づいて、以下のような分析が可能です。
- 一般的な評価は高い: すべてのサイトで4点以上の評価がありますので、一般的には良い製品であると言えます。
- みんカラは最も高い評価: みんカラでの評価が4.63点と最も高く、エンドユーザーからの評価が高い可能性があります。みんカラはクルマやバイクに特化した情報共有サイトであり、実際に製品を使っているユーザーが多いので、その評価は非常に信頼性が高いと言えます。
- ウェビックでの評価が比較的低い: ウェビックでの評価が4.09点と他のサイトに比べてやや低いです。ウェビックはバイクやパーツのオンライン販売を主体としているため、専門性が高いユーザーが多い可能性があります。そのため、専門家や経験者から見た製品の弱点が指摘されやすい環境かもしれません。
- 価格コムは中間的評価: 価格コムでの評価は4.43点と中間的な位置にあります。価格コムは比較的幅広い層からのレビューが集まる傾向があり、価格と性能のバランスなどが評価されている可能性が高いです。
総合的に見て、400Xはどのレビューサイトでも高評価を受けていますが、専門家や経験者からの評価はやや厳しい傾向があると言えるでしょう。製品の購入を検討する際には、どのような点に注意を払うべきか、などを考慮してバイク選びの参考にしてください。
※とはいえ、評価の厳しいウェビックで4点越えはあまりないので、これはすごい評価点だと思います。
ポジティブな声をご紹介
ホンダ・400Xには積極的に評価するポジティブな声がたくさんあります。以下ご紹介します。
デザイン
エンジン性能
走行性能
乗り心地
取り回し
燃費
価格
総評
|
上記ポジティブな声の解析結果
ホンダ・400Xに対するポジティブな声を様々な角度から見て、以下のような特徴や長所が評価されていることが分かります。
デザイン
- 独自性と外観が高く評価されており、アウトドアに適したデザインが魅力。
- 総LED化や高品質のディテールもプラスポイント。
エンジン性能
- スポーツバイクでないという前提下で、そのパフォーマンスは十分と評価。
- 法定速度+αでの走行でも楽しさを感じられる。
走行性能
- 低速から高速までの取り回しが良く、特にコーナーでの性能が好評。
- 高速走行でも快適さが保たれている。
乗り心地
- シートや乗車位置が快適で、リヤサスペンションの調整可能性も評価されている。
取り回し
- 見た目以上に軽く、低速走行でも取り回しが容易。
燃費
- 一般道でも燃費が良く、一タンクでの航続距離が長い。
価格
- そのクラスで唯一の存在として、価格に対する価値が高いと評価されている。
総評
- 長距離ツーリングに適しており、未舗装路でも安心して走れるような汎用性がある。
- オフロードとオンロードの中間としての独自性が評価されている。
このように、ホンダ・400Xは多様な面で非常にポジティブな評価を受けており、特にバランスの良さと汎用性が高く評価されています。日本の道路条件にも適しており、リッターバイクがオーバースペックであると感じるユーザーにはおすすめできる一台と言えそうです。
ライバル車とその特徴
ホンダ・400Xのライバル車と特徴をまとめました。もっと排気量の大きなバイクにもライバルと目されるモデルがありますが、普通自動二輪免許で乗れるということから、400cc以下のモデルを選んでいます。
車名 | 特徴 |
---|---|
Suzuki V-Strom 250 |
⇒⇒レビュー記事 |
BMW G 310 GS |
|
KTM 390 Adventure |
|
まとめ
記事を通して、ホンダ・400Xについて多角的に調査し、その真実を探りました。販売台数、スペック、ユーザーの声などを分析した結果、「不人気」と断定するのは早計だという結論に至りました。
むしろ、デザインや乗り心地、性能面での評価は非常に高いものがあり、個々のニーズに応じて高い満足度を得られるバイクであることがわかりました。
しかし、販売・人気・価格と総合評価に差があることも確かです。それぞれの視点から考慮し、自分自身が何を求めるのかを明確にすることで、最適な選択が可能です。
この記事が、400Xに興味を持っているあなたの参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。