ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり

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【記事丸わかり】

  1. ホンダCBR650Rは、2019年にCBR650Fからフルモデルチェンジを行い、2023年にはマイナーチェンジが施された。
  2. 最高出力は95馬力で、648ccの水冷DOHC直列4気筒エンジンを搭載している。
  3. 車体の特徴としては、0-100km/h加速が約3.7秒で、トップギア時のエンジン回転数は4750rpmに抑えられる。
  4. バイクはスーパースポーツではなく、スポーツバイクカテゴリーに属し、街乗りからワインディングまで対応可能。
  5. 販売台数はCBR650RとCB650Rを合わせて1584台であり、大きな市場ではないにもかかわらず、一定の人気を確保している。
  6. ネガティブな意見としては、LEDヘッドライトの指向性セパレートハンドルによる振動シート高の高さが挙げられている。
  7. また、タンク容量が少なく長距離ツーリングに不向きであるとの声や、外見の保守性価格とのバランスについての議論もある。
  8. 競合他車にはKawasaki Z650Yamaha MT-07Suzuki SV650Triumph Street Triple 765が存在し、これらと比較されることが多い。
  9. このバイクはスーパースポーツとツアラーの間の絶妙なバランスを提供し、直列4気筒エンジンによる魅力的な排気音が特徴。
  10. 乗車ポジションが快適であり、大型バイク初心者やリターンライダーにもおすすめされている。

⇒⇒CBR650R 2022 試乗インプレッション 足つき 燃費 加速やツーリング性能 エンジン音やマフラー音 CB650Rのフルカウル・セパハン仕様

ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり。

Honda CBR650R : HONDA

バイク愛好者たちには耳にしたことがあるであろう、ホンダ・CBR650R。期待の大きさから改善点の指摘も多く見られるこのバイク、でも一体どれだけの実力を持っているのでしょうか?

この記事では、販売台数からその人気を証明し、ネガティブな声の分析によってその実像に迫ります。具体的には、機能と性能、エルゴノミクス、操作とコントロール、外観とデザインについての評価を紐解きます。

さらに、積極的に支持する声によるプラスの側面を紹介し、レビューサイトの評価点を解析。最後には、ライバル車とその特徴、スペック、価格についても触れていきます。

どんなバイク?

ホンダCBR650Rは、2019年にCBR650Fからフルモデルチェンジしてデビューしました。2023年2月16日にマイナーチェンジされ、エンジンを令和2年排出ガス規制に適合させ、新色「パールグレアホワイト」を設定し、従来色もグラフィックを変更して発売されました。

CBR650Rは、日本国外仕様がタイ王国バンコクのタイ・ホンダ・マニュファクチャリングカンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)、日本国内仕様が熊本県菊池郡大津町平川の熊本製作所で製造されます。 

最高出力95馬力最大トルク6.5kgm648cc水冷DOHC直列4気筒エンジンを搭載したバイクです。最高出力は12000回転で発生しますが、6000~7000回転を超えるとさらにパワーが溢れてくる特性があります。

0-100Km/h加速で約3.7秒です。トップギアで100km/h巡航すると、エンジン回転数は4750rpm程度に抑えられます。燃料タンク容量は15Lで、使用燃料は今どきうれしいレギュラーガソリン仕様です。 

CBR650Rは、スーパースポーツではなく、スポーツバイクのジャンルに属します。街乗りからワインディングまで楽しく速く走れる実用的かつリーズナブルなバイクです。

不人気ではない⇒⇒販売台数を見てください

当記事のテーマは、「ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり」というものです。

まず、販売台数とランキングを見てみましょう。

CBR650Rの2022年の販売台数は1584台です。ただし、この数字にはCB650Rも含まれているので、CBR650R単独の数値は不明です。

「2022年販売台数ランキング(401cc~クラス)」

順位メーカーモデル台数
1カワサキZ900RS

(カフェ/SE/50thアニバーサリー)

6803台
2ホンダレブル1100(DCT)3972台
3ハーレーダビッドソンFLHCS/FLFBS/

FXBRS/FXFBS/FXLRS/FXBBS

2310台
4カワサキW800(カフェ/ストリート/メグロ)1970台
5ホンダCB1100/EX/RS1951台
6スズキGSX-S1000/GT/カタナ1658台
7ハーレーダビッドソン1200カスタム/

ロードスター/フォーティエイト

1627台
8ホンダCB650R/CBR650R1584台
9ハーレーダビッドソンスポーツスターS1547台
10ヤマハYZF-R7 ABS1400台

上記ランキングには、CBR650Rのライバルと目されるKawasaki Z650、Yamaha MT-07、Suzuki SV650、Triumph Street Triple 765などは入っていません。

つまり、比較の問題として、CBR650Rが特に売れないバイクと言うことはなく、不人気とは言えないと思います

いずれにしても、日本国内のバイク市場はそれほど大きな市場ではありません。バイク乗りは貴重な存在であり、とりわけ大型バイク乗りのみなさんは、そのうち人間国宝になるかもしれませんね笑。

「不人気」「飽きる」「欠点」などネガティブな声を収集

つぎに、CBR650Rに関するネガティブな声をネットで集めてみました。

  • LEDヘッドライトの指向性が高い: 山道などで照らしている方向しか明るくならない。
  • 手がしびれる: セパレートハンドルのため、ハンドルが振動して手が痺れる。
  • タンク容量が少ない: 長距離ツーリングには不向き。※15L
  • メーターがフルデジタル: アナログメーターに慣れていると戸惑う。
  • シート高が高い: 身長が低い人には不便。
[https://deer-garage.com/cbr650r%E3%81%AE%E8%89%AF%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E7%82%B9/]

 

  1. 性能が劣る: 競合他車と比較すると、性能がやや劣っている
  2. エンジン性能の制約: 中回転域でのトルクが控えめで、一部のライダーからはパワフルさに欠けるとの意見が
  3. 外見の保守性: デザインが保守的で、他のスポーツバイクと比べて個性がない
  4. 価格とのバランス: 性能とデザインに対して価格が適切かどうかについて議論がある
[https://bike-ashitsuki.com/honda/401cc%E3%80%9C750cc-honda/cbr650r/48425/]

 

  • 排気量が中途半端: 650cc(厳密には648cc)という排気量が微妙
  • リッタークラスにすればよかったという後悔を口にする人がいる
  • エンジン特性が面白くない: ツアラーよりのエンジン特性がつまらないし飽きる
  • 不人気で存在を知らない人もいる: CBR600RRやCBR1000RRは知っているが、CBR650Rは知らないという人もいる
[https://bike-takakuuru.com/cbr650r-huninki/]

 

  • キズに対してコンパウンドが使えない(マットブラックの場合)。
  • ハンドルのブレを感じる。
  • ツーリングで手が痛くなり、疲れる。
  • 左スイッチボックスで、ホーンの下にウィンカーが配置されており、操作しずらい。
  • タンク容量が少ない。
  • 積載能力がほぼ無い。
  • 防風性能が低い
  • サスペンションの調整がほぼできないらしい
  • シートがやや滑りやすい
  • ポジションがそれなりにキツイ
  • クラッチミートが遠く、遊びの調整でも繋がり位置が変わらない
  • 極低速のトルクはさほどでもない
  • スロットルオフで度々「カツーン」となる
  • シフトダウンでスカッとしない感じがある
  • 後ろのテールカウルに対して初めは敬遠していた。
  • 高速走行に関してはもう少しパワーが欲しいと感じる。
  • 低速では乗り心地が少し硬く感じる。
  • 200kgちょっと4気筒で横幅が広いため、取り回しに不安定感はある。
  • つま先立ちになる方には取り回しが辛いかもしれない。
  • ハンドルの振動がある。
[https://review.kakaku.com/review/K0001138951/#tab]

「不人気」「飽きる」「欠点」などネガティブな声を分析⇒⇒解析結果

前の章で紹介したCBR650Rに対するネガティブな声を分析すると、以下のような解析結果となります。

機能と性能に関する指摘

  1. LEDヘッドライトの指向性が高い: 照らす範囲が限定されている。
  2. 性能が劣る: 競合他車と比較して性能が不足している。
  3. エンジン性能の制約: 中回転域でのトルクが控えめ。
  4. 排気量が中途半端: 650cc(厳密には648cc)という排気量が微妙。
  5. エンジン特性が面白くない: ツアラー寄りのエンジン特性が評価されていない。

エルゴノミクスと使い勝手

  1. 手がしびれる: セパレートハンドルの振動が原因か。
  2. ツーリングで手が痛くなる: 疲れやすい。
  3. タンク容量が少ない: 長距離ツーリングに不向き。
  4. シート高が高い: 身長が低い人には不便。
  5. 積載能力がほぼ無い: 荷物を積むスペースが限られている。
  6. ポジションがそれなりにキツイ: 長時間の運転には不向き。

操作とコントロール

  1. メーターがフルデジタル: アナログメーターに慣れていると戸惑う。
  2. 左スイッチボックスの配置: ウィンカーの位置が操作しずらい。
  3. クラッチミートが遠い: 遊びの調整でも繋がり位置が変わらない。

外観とデザイン

  1. 外見の保守性: 個性が不足しているとの意見。
  2. 価格とのバランス: 性能とデザインに対する価格が妥当かどうか議論あり。

その他

  1. 防風性能が低い: 風除けが効かない。
  2. サスペンションの調整が困難: ほぼ調整ができない。
  3. シートが滑りやすい: 安定した座り心地が得られない。

総評

多くの指摘が機能と性能、使い勝手に集中しています。特に、長距離ツーリングには不向きで、エンジン性能にもいくつかの制限があるとされています。

外観とデザインについても、保守的で個性がないと評されている点が改善の余地があるかもしれません。

しかし、これらは個々のユーザーの好みや使用状況によっても変わる可能性があるため、一概にすべての人に当てはまるわけではありません。

たとえば、CBR650Rには、次章で紹介するようなポジティブな声が数多く寄せられています。

積極的に支持するプラスの口コミをご紹介

  1. 乗車ポジションが快適で、スーパースポーツ(SS)とツアラーの間の絶妙なバランス。
  2. 直列4気筒エンジンによる排気音がいい。
  3. フレームやサスペンションがしなやかで疲れにくい。リヤステアで怖くない、思い通りに曲げられる。
  4. カスタム次第でさらにカッコよくなる。特に2023年モデルの色の組み合わせがいい。
  5. いろんな用途で使える万能性。特に大型バイク初心者やリターンライダー、ツーリングが主目的の人にもおすすめ。
  6. 足つきが良く、小柄な車体で大型バイク初心者でも簡単に扱える。
  7. 燃費も良い。
  8. 価格に満足。このスペックでこの価格はお得。

ーーーーーーーーーーーーーーー

デザイン

  • 見た目が美しい。
  • 戦闘的なデザイン。
  • 真紅の赤が魅力。
  • フルカウルでありながら、エンジンやエキパイが見える点がいい。

走行性能

  • 低速トルクと高速の伸びのバランスが良い。
  • コーナーリングの安定感がある。
  • 6000回転あたりでゆったりライディングと戦闘ライディングが切り替えられる。
  • 4気筒のエンジンが気持ちいい音を出す。

乗り心地

  • セパハンでも前傾はそれほどきつくない。
  • 車重もそこそこで街乗りからツーリングまで楽しめる。
  • 100〜120km/hでの巡航が楽。

便利なオプション

  • クイックシフターのオプションが非常に便利。

価格と燃費

  • レギュラーガソリン仕様でお財布に優しい。
  • 価格に対する性能が高い。

用途とフレキシビリティ

  • ツーリングにもワインディングにも使える。
  • リターンライダーや大型初めての方にもおすすめ。

総合力

  • 総合的なパフォーマンスが高い。
  • バランスが良く、扱いやすい。

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  • 癖がなく、扱いやすい。
  • パワーが必要十分で、4発のエンジンサウンドが良い。
  • アシストスリッパークラッチとクイックシフター(オプション)が操作を容易にしている。
  • シート高(810mm)が一般的には低い部類で、多くの人にアクセスしやすい。
  • 燃費がいい。
  • 見た目がスタイリッシュで、レギュラーガソリン仕様。
  • ツーリングにも適している。
  • 車両重量を感じさせず、バランスが取れている。
  • 身長167cmでもつま先立ちでも乗ることができ、不安がない。
  • 排気量に比べて車格が小さく、走りが軽い。
[https://minkara.carview.co.jp/car/honda/cbr650r/review/他]

レビューサイトの評価点

CBR650Rのレビューサイトでの評価点は下記の通りです。※2023年9月時点

上記評価点を解析する

CBR650Rはホンダが製造するミドルクラスのスポーツバイクで、多くのライダーから支持を受けています。しかし、評価サイトによっては評価点に差があります。

解析結果
  1. 高評価のサイト(みんカラ、価格コム)
    • これらのサイトでは非常に高い評価を受けています。ライダーの間での満足度が高いことを示しています。
    • 価格と性能のバランス、乗り心地、デザインなどが評価されている可能性が高いです。
  2. 比較的低評価のサイト(ウェビック)
    • ウェビックでは比較的低い評価を受けています。
    • このサイトでは、専門的な観点からの評価が多い可能性があります。例えば、高度なパフォーマンスを求めるプロフェッショナルなライダーから見れば、改善点がいくつかあるかもしれません。
    • また、競合他車との比較で、特定の点で劣っているといった評価を受けている可能性が考えられます。

総合的な見解

  • 評価が高いサイトでは一般的なライダーにとって非常に魅力的なバイクとされています。
  • 一方で、ウェビックのような専門的な観点からは改善の余地があると考えられているようです。
  • 購入を検討する際には、自分の用途や期待値にどれだけマッチするかを考慮していただきたいと思います。

ライバル車とその特徴

ホンダ・CBR650Rのライバル車と特徴をまとめました。

車名特徴
Kawasaki Z650
  • 649ccの並列2気筒エンジンを搭載した軽量ネイキッドスポーツバイクです。スポーティな走りを得意としつつ、アップライトなポジションによって扱いやすさも光る一台です。
  • 最高出力は 50kW(68PS)/8,000rpm です。このバイクは、低中回転域では力強く、高回転まで鋭く吹き上がるため、ストリートでは十分なパワーを備えています。

⇒⇒レビュー記事

Yamaha MT-07
  • 2014年8月に発売されたミドルクラスのスポーツバイクです。軽快な操作性と戦略的な価格設定により、世界的な人気モデルとなりました。
  • 688cc・270°クランクの水冷並列2気筒DOHCエンジンを搭載しています。このエンジンは、トルク特性が分かりやすいクロスプレーンコンセプトの設計思想に基づいたものです。コンパクトかつ軽量な車体に組み合わされ、「市街地でもファンライド」を実現しています。

⇒⇒レビュー記事

Suzuki SV650
  • 1999年に初登場したミドルネイキッドバイクです。645ccの水冷Vツインエンジンを搭載し、トレリスフレームを中心としたスリムで軽量なボディを備えています。
  • 実用性、運動性、コストパフォーマンスを高いレベルで両立するスタンダード車として海外では不動の地位を獲得しています。
Triumph Street Triple 765
  • サーキットのスポーツ走行、ストリートファイター、ツーリングなど、さまざまな場面で活躍できるバイクです。
  • 2023年モデルでは、765ccの3気筒エンジンが130psの最高出力を発揮し、ハンドルバー幅が従来比で12ミリ拡大されています。また、コーナリングABSやトラクションコントロール、5種類のライディングモードなどの電子制御も進化しています。

スペック

ホンダ・CBR650Rのスペック(主要諸元)を以下にまとめました。

項目詳細
車名・型式ホンダ・8BL-RH03
フレーム形式ダイヤモンド
全長×全幅×全高2,120 mm × 750 mm × 1,150 mm
最低地上高130 mm
シート高810 mm
エンジン種類水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量648 cm³
最高出力70 kW[95 PS]/12,000 rpm
最大トルク63 N・m[6.4 kgf・m]/9,500 rpm
燃料タンク容量15 L
乗車定員2 人
トランスミッション形式常時噛合式6段リターン
車両重量208 kg
燃料消費率(km/L)
  • 31.5(60 km/h)〈2名乗車時〉
  • 21.5(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径3.0 m

価格

Honda CBR650Rの各カラーに対するメーカー希望小売価格(消費税込)をまとめました。

カラー価格(消費税込み)
パールグレアホワイト1,078,000円
マットバリスティックブラックメタリック1,078,000円
グランプリレッド1,111,000円

※2023年9月時点

まとめ

「ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり」のテーマで解説してきました。

記事を通して、ホンダ・CBR650Rの多角的な側面を探りました。販売台数から見た人気と、多くの改善点の指摘がその評価に影響を与えることがわかりました。

機能と性能、エルゴノミクス、操作とコントロール、外観とデザインについてのネガティブな声もしっかりと分析し、その真相に迫りました。

一方で、プラスの側面も見逃せません。デザイン、走行性能、乗り心地など多くの良い点がありました。レビューサイトの評価点解析やライバル車との比較、さらにはスペックと価格についても検証し、このバイクがどれだけ多面的であるかを確認しました。

何を求めるかによって、評価は分かれるかもしれませんが、その多面性がホンダ・CBR650Rの魅力と言えるでしょう。ご覧いただきありがとうございました。

【海外の評価】ホンダ・CBR650R:海外メディア試乗レビュー・HONDAの口コミ・評価:海外の評判を知りたい!

2023年9月24日
Mr.乱視
この記事は当サイトの管理人ミスター乱視が執筆しています。引用元・参照元を明示した信頼性の高い記事をお届けします。

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