目次
【記事丸わかり】
⇒⇒CBR650R 2022 試乗インプレッション 足つき 燃費 加速やツーリング性能 エンジン音やマフラー音 CB650Rのフルカウル・セパハン仕様 |
ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり。
Honda CBR650R : HONDA
バイク愛好者たちには耳にしたことがあるであろう、ホンダ・CBR650R。期待の大きさから改善点の指摘も多く見られるこのバイク、でも一体どれだけの実力を持っているのでしょうか?
この記事では、販売台数からその人気を証明し、ネガティブな声の分析によってその実像に迫ります。具体的には、機能と性能、エルゴノミクス、操作とコントロール、外観とデザインについての評価を紐解きます。
さらに、積極的に支持する声によるプラスの側面を紹介し、レビューサイトの評価点を解析。最後には、ライバル車とその特徴、スペック、価格についても触れていきます。
どんなバイク?
ホンダCBR650Rは、2019年にCBR650Fからフルモデルチェンジしてデビューしました。2023年2月16日にマイナーチェンジされ、エンジンを令和2年排出ガス規制に適合させ、新色「パールグレアホワイト」を設定し、従来色もグラフィックを変更して発売されました。
CBR650Rは、日本国外仕様がタイ王国バンコクのタイ・ホンダ・マニュファクチャリングカンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)、日本国内仕様が熊本県菊池郡大津町平川の熊本製作所で製造されます。
最高出力95馬力、最大トルク6.5kgmの648cc水冷DOHC直列4気筒エンジンを搭載したバイクです。最高出力は12000回転で発生しますが、6000~7000回転を超えるとさらにパワーが溢れてくる特性があります。
0-100Km/h加速で約3.7秒です。トップギアで100km/h巡航すると、エンジン回転数は4750rpm程度に抑えられます。燃料タンク容量は15Lで、使用燃料は今どきうれしいレギュラーガソリン仕様です。
CBR650Rは、スーパースポーツではなく、スポーツバイクのジャンルに属します。街乗りからワインディングまで楽しく速く走れる実用的かつリーズナブルなバイクです。
不人気ではない⇒⇒販売台数を見てください
当記事のテーマは、「ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり」というものです。
まず、販売台数とランキングを見てみましょう。
CBR650Rの2022年の販売台数は1584台です。ただし、この数字にはCB650Rも含まれているので、CBR650R単独の数値は不明です。
「2022年販売台数ランキング(401cc~クラス)」
順位 | メーカー | モデル | 台数 |
---|---|---|---|
1 | カワサキ | Z900RS (カフェ/SE/50thアニバーサリー) | 6803台 |
2 | ホンダ | レブル1100(DCT) | 3972台 |
3 | ハーレーダビッドソン | FLHCS/FLFBS/ FXBRS/FXFBS/FXLRS/FXBBS | 2310台 |
4 | カワサキ | W800(カフェ/ストリート/メグロ) | 1970台 |
5 | ホンダ | CB1100/EX/RS | 1951台 |
6 | スズキ | GSX-S1000/GT/カタナ | 1658台 |
7 | ハーレーダビッドソン | 1200カスタム/ ロードスター/フォーティエイト | 1627台 |
8 | ホンダ | CB650R/CBR650R | 1584台 |
9 | ハーレーダビッドソン | スポーツスターS | 1547台 |
10 | ヤマハ | YZF-R7 ABS | 1400台 |
上記ランキングには、CBR650Rのライバルと目されるKawasaki Z650、Yamaha MT-07、Suzuki SV650、Triumph Street Triple 765などは入っていません。
つまり、比較の問題として、CBR650Rが特に売れないバイクと言うことはなく、不人気とは言えないと思います。
いずれにしても、日本国内のバイク市場はそれほど大きな市場ではありません。バイク乗りは貴重な存在であり、とりわけ大型バイク乗りのみなさんは、そのうち人間国宝になるかもしれませんね笑。
「不人気」「飽きる」「欠点」などネガティブな声を収集
つぎに、CBR650Rに関するネガティブな声をネットで集めてみました。
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「不人気」「飽きる」「欠点」などネガティブな声を分析⇒⇒解析結果
前の章で紹介したCBR650Rに対するネガティブな声を分析すると、以下のような解析結果となります。
機能と性能に関する指摘
- LEDヘッドライトの指向性が高い: 照らす範囲が限定されている。
- 性能が劣る: 競合他車と比較して性能が不足している。
- エンジン性能の制約: 中回転域でのトルクが控えめ。
- 排気量が中途半端: 650cc(厳密には648cc)という排気量が微妙。
- エンジン特性が面白くない: ツアラー寄りのエンジン特性が評価されていない。
エルゴノミクスと使い勝手
- 手がしびれる: セパレートハンドルの振動が原因か。
- ツーリングで手が痛くなる: 疲れやすい。
- タンク容量が少ない: 長距離ツーリングに不向き。
- シート高が高い: 身長が低い人には不便。
- 積載能力がほぼ無い: 荷物を積むスペースが限られている。
- ポジションがそれなりにキツイ: 長時間の運転には不向き。
操作とコントロール
- メーターがフルデジタル: アナログメーターに慣れていると戸惑う。
- 左スイッチボックスの配置: ウィンカーの位置が操作しずらい。
- クラッチミートが遠い: 遊びの調整でも繋がり位置が変わらない。
外観とデザイン
- 外見の保守性: 個性が不足しているとの意見。
- 価格とのバランス: 性能とデザインに対する価格が妥当かどうか議論あり。
その他
- 防風性能が低い: 風除けが効かない。
- サスペンションの調整が困難: ほぼ調整ができない。
- シートが滑りやすい: 安定した座り心地が得られない。
総評
多くの指摘が機能と性能、使い勝手に集中しています。特に、長距離ツーリングには不向きで、エンジン性能にもいくつかの制限があるとされています。
外観とデザインについても、保守的で個性がないと評されている点が改善の余地があるかもしれません。
しかし、これらは個々のユーザーの好みや使用状況によっても変わる可能性があるため、一概にすべての人に当てはまるわけではありません。
たとえば、CBR650Rには、次章で紹介するようなポジティブな声が数多く寄せられています。
積極的に支持するプラスの口コミをご紹介
ーーーーーーーーーーーーーーー デザイン
走行性能
乗り心地
便利なオプション
価格と燃費
用途とフレキシビリティ
総合力
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レビューサイトの評価点
CBR650Rのレビューサイトでの評価点は下記の通りです。※2023年9月時点
上記評価点を解析する
CBR650Rはホンダが製造するミドルクラスのスポーツバイクで、多くのライダーから支持を受けています。しかし、評価サイトによっては評価点に差があります。
解析結果
- 高評価のサイト(みんカラ、価格コム)
- これらのサイトでは非常に高い評価を受けています。ライダーの間での満足度が高いことを示しています。
- 価格と性能のバランス、乗り心地、デザインなどが評価されている可能性が高いです。
- 比較的低評価のサイト(ウェビック)
- ウェビックでは比較的低い評価を受けています。
- このサイトでは、専門的な観点からの評価が多い可能性があります。例えば、高度なパフォーマンスを求めるプロフェッショナルなライダーから見れば、改善点がいくつかあるかもしれません。
- また、競合他車との比較で、特定の点で劣っているといった評価を受けている可能性が考えられます。
総合的な見解
- 評価が高いサイトでは一般的なライダーにとって非常に魅力的なバイクとされています。
- 一方で、ウェビックのような専門的な観点からは改善の余地があると考えられているようです。
- 購入を検討する際には、自分の用途や期待値にどれだけマッチするかを考慮していただきたいと思います。
ライバル車とその特徴
ホンダ・CBR650Rのライバル車と特徴をまとめました。
車名 | 特徴 |
---|---|
Kawasaki Z650 |
⇒⇒レビュー記事 |
Yamaha MT-07 |
⇒⇒レビュー記事 |
Suzuki SV650 |
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Triumph Street Triple 765 |
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スペック
ホンダ・CBR650Rのスペック(主要諸元)を以下にまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
車名・型式 | ホンダ・8BL-RH03 |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
全長×全幅×全高 | 2,120 mm × 750 mm × 1,150 mm |
最低地上高 | 130 mm |
シート高 | 810 mm |
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 |
総排気量 | 648 cm³ |
最高出力 | 70 kW[95 PS]/12,000 rpm |
最大トルク | 63 N・m[6.4 kgf・m]/9,500 rpm |
燃料タンク容量 | 15 L |
乗車定員 | 2 人 |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン |
車両重量 | 208 kg |
燃料消費率(km/L) |
|
最小回転半径 | 3.0 m |
価格
Honda CBR650Rの各カラーに対するメーカー希望小売価格(消費税込)をまとめました。
カラー | 価格(消費税込み) |
---|---|
パールグレアホワイト | 1,078,000円 |
マットバリスティックブラックメタリック | 1,078,000円 |
グランプリレッド | 1,111,000円 |
※2023年9月時点
まとめ
「ホンダ・CBR650Rは不人気ではない。ただ、期待の大きさから改善点の指摘は多数あり」のテーマで解説してきました。
記事を通して、ホンダ・CBR650Rの多角的な側面を探りました。販売台数から見た人気と、多くの改善点の指摘がその評価に影響を与えることがわかりました。
機能と性能、エルゴノミクス、操作とコントロール、外観とデザインについてのネガティブな声もしっかりと分析し、その真相に迫りました。
一方で、プラスの側面も見逃せません。デザイン、走行性能、乗り心地など多くの良い点がありました。レビューサイトの評価点解析やライバル車との比較、さらにはスペックと価格についても検証し、このバイクがどれだけ多面的であるかを確認しました。
何を求めるかによって、評価は分かれるかもしれませんが、その多面性がホンダ・CBR650Rの魅力と言えるでしょう。ご覧いただきありがとうございました。