Z900不人気説を解明!Z1000やZ900RSの陰に隠れてる?MT-09の方がいい?

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Z900不人気説を解明!Z1000やZ900RSの陰に隠れてる?MT-09の方がいい?

Kawasaki Z900:Kawasaki Motors

みなさん、こんにちは。今回は話題になっているバイク、カワサキZ900について掘り下げてみたいと思います。Z900は非常に高性能なバイクでありながら、その存在感はZ1000やZ900RS、またはヤマハのMT-09に隠れてしまっているように感じます。

一体、Z900はなぜ<不人気>とされているのでしょうか?この疑問に答えるために、Z900とそのライバル車を比較しながら、魅力や弱点を詳しく解説していきます。

「Z900」を名乗るバイクは5つある

カワサキのZ900は、ミドルサイズのネイキッドバイクです。「ネイキッド」とは、エンジン部分がむき出しになっているという意味で、日本のバイクの型としては代表的なものになります。

ところで、カワサキには「Z900」を名乗るバイクが5つあります。

  • Z900

~~~~~~~

  • Z900RS
  • Z900RS Yellow Ball Edition
  • Z900RS CAFE
  • Z900RS SE

上記5車種ですが、途中で区切っているように、厳密には「Z900」と「その派生車種Z900RSシリーズ」として分類すべきものです。

デザイン的にも、Z900とZ900RSシリーズは異なります。

Z900

Z900RS

このように、Z900とZ900RSシリーズは、デザイン面で大きな違いがあります。私は個人的にZ900の攻撃的なスタイルは大好きですが、世間一般的には、Z900RSシリーズの方が好評を博しているようです。

Z900RSはZ900をベースにしている

上記のようにデザインのテイストはだいぶ異なるのですが、名称に同じ「Z900」が使用されている理由は、Z900RSがZ900をベースに作られたバイクであるからです。

Z900RSは、メカ部分をZ900の現代的メカニズムをベースにして、デザイン部分はカワサキスポーツバイクの金字塔である名車Z1の姿を現代に復活させたバイクなのです。

両車の乗り味が全く同じわけではありませんが、ここでは、<デザイン>の違いが一番です。

Z900RSは5年連続販売台数NO.1

Z900RSは、2017年12月にデビューしていますが、2018年からの5年間、400cc以上のバイクの販売台数トップです。5年連続ナンバーワンです。

では、Z900は?

ネットを探しても見当たりません…….💦

つまり、「Z900は不人気」と言われる理由の一つに、Z900RSシリーズのデザインがより多くの人に好かれている、という事実があるようです。

Z1000とZ900の微妙な関係

販売面で言うと、RSシリーズに比べてZ900の売れ行きは低調のようです。

さらに、Z900はZ1000との間で微妙な空気が漂っている感じです。

2023年9月現在カタログ落ちしているZ1000ですが、デザイン的にはZ900と共通点が多いですね。両車は「Sugomi(凄み)」スタイリングを共有しています。

両車を比べると、

  • 排気量と馬力: Z1000はZ900よりも排気量が大きく馬力が高い
  • 車重: Z1000はZ900よりも約10kg重い。コーナリングやブレーキングで影響を与える可能性がある
  • 価格: Z900はZ1000よりも約20万円安い(新車時の価格)
  • ボアストローク: Z900はショートストロークエンジンを採用しており、扱いやすさに寄与している。
  • 圧縮比: 両モデルともに11.8:1の圧縮比を持っているが、Z900はよりスーパースポーツに近い設定になっている
  • 乗りやすさ vs パワー: Z900は乗りやすさと手頃な価格を重視している一方で、Z1000はより高いパワーとパフォーマンスを提供している

このように、両車には違いがあるのですが、しかし、その差はわずかとも言えます。つまり、あえてZ900を選ぶ理由があるのか、という人も出てくるでしょう。

※とはいえ、Z1000がカタログ落ちしている現状では、新車購入するとなれば、Z900しか選べませんが。

いずれにしても、「Z900は不人気」と言われる理由の一つとして、立ち位置の近いZ1000との微妙な関係があることは間違いないと思います。

ヤマハMT-09と比較されるZ900だが

Z900はヤマハのMT-09と比較されることが多く、結局、どっちがいいんだ、と結論を突きつけられる場面が多いようです。

両車の違いに関して、一般的には次のようなとらえ方が多いようです。

Z900とMT-09の比較

項目Z900 (Kawasaki)MT-09 (Yamaha)
エンジン948cc 直4888cc 3気筒
車重213㎏189㎏
シート高800㎜825㎜
足まわり基本調整可能フル調整式
価格約116万円約110万円
適性どちらかと言うとビギナー向けどちらかと言うと経験者向け
特性安定・扱いやすい刺激的・軽快
高速道路優秀楽しい
サスペンション前後調整可能前後フル調整式
  • Z900(Kawasaki): Z900は安定性と扱いやすさが魅力です。高速道路での巡航性能も優れいますが、ただし、比較的重い車重と基本的な足まわりの調整しかできない点が残念なところ。ビギナーから中級者まで幅広いライダーにおすすめです
  • MT-09(Yamaha): MT-09は刺激的な走りと軽い車体が特徴です。市街地での取り回しも非常に良く、高速道路ではその刺激的な性能を楽しめます。ただし、その刺激的な性能は一定レベル以上のスキルを要求する場面もあります

この両車には賛否両論が飛び交っていますね。MT-09の初期型は扱いにくいが現行モデルは良くなっている、だが、Z900との比較で言えば、やはりライダーを選ぶところがあるが、しかし、裏を返すと、それはライダーを育てるバイクともいえるわけで、一方、Z900は4気筒が魅力だし、シート高が低めで女性ライダーにも乗りやすく、サスも柔らかめであり、何と言ってもカワサキブランドが尊い・・・とまあ、いろいろあります。

でも、両車に共通しているのは昆虫ロボットみたいなデザインでしょう。これはカッコいいですね。レトロもいいけどこういうデザインはゾクゾクしていいですよね・・・と私の意見を押し付けてどうする笑。

ともかく、Z900とMT-09のあいだでは、明確にどちらが不人気だということは言えず、個性と個性のぶつかり合いがあって、ユーザーとしてはガチンコ勝負ができ、大いに選び甲斐があると思います。

Z900不人気説の裏付け?となるコメント群をご紹介

カワサキZ900に関して、ネット上には様々なコメントがありますが、「不人気説」が語られる要因となるであろうコメントを集めてみました。

  • 「Z900RSがあるのに、なぜわざわざZ900を? という気持ちがみんなにあると思う。」
  • 「Z900RSの陰に隠れてるのではなくてZ1000の陰に隠れてるのだと思いますよ。」
  • 「昆虫にまたがって走れるか!」
  • Z900は、乗ってみると、カワサキ伝統のブランドであるZの名を継承するとおり、熟成された直4フィールが魅力。中年以上のライダーが慣れ親しんでいる<ザ・直4>といった感覚だ。だが、デザインはオッサンをはねつけるている!

上記コメントの情報源は、ヤフー知恵袋やカービューなどのQ&Aサイトのもので、どちらかというと「外野席の声」がほとんどです。

バイクは、まずまたがってみるのが重要で、特に中型以上のバイクでは足つき性などが大事です。カワサキZ900が気になる方は、まずこのバイクにまたがってみてください。ここでしっくり来たら、他のチェック項目は2の次3の次になるでしょう。それほどフィット感は重要ですから。「外野席の声」は、あくまでもご意見としてうかがっておく、というスタンスがいいと思います。

スペック

カワサキZ900のスペック(主要諸元)は以下の通りです。

項目詳細
車名(通称名)Z900
型式8BL-ZR900B
フレーム形式ダイヤモンド
全長×全幅×全高2,070mm×825mm×1,080mm
軸間距離1,455mm
最低地上高145mm
シート高800mm
キャスター/トレール24.9°/ 110mm
エンジン種類/弁方式水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブ
総排気量948cm³
内径×行程/圧縮比73.4mm×56.0mm/11.8:1
最高出力92kW(125PS)/9,500rpm
最大トルク98N・m(10.0kgf・m)/7,700rpm
始動方式セルフスターター
点火方式バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式ウェットサンプ
エンジンオイル容量4.0L
燃料タンク容量17L
燃料供給方式フューエルインジェクション
乗車定員2名
トランスミッション形式常噛6段リターン
クラッチ形式湿式多板
燃料消費率(km/L)
  • 24.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)
  • 18.0㎞/L(クラス3-2、1名乗車時、WMTCモード値)
ギヤ・レシオ 1速2.692(35/13)
ギヤ・レシオ 2速2.058(35/17)
ギヤ・レシオ 3速1.650(33/20)
ギヤ・レシオ 4速1.409(31/22)
ギヤ・レシオ 5速1.222(33/27)
ギヤ・レシオ 6速1.034(30/29)
最小回転半径2.9m
カラーメタリックファントムシルバー×メタリックカーボングレー
価格1,166,000円(本体価格1,060,000円、消費税106,000円)
一次減速比/二次減速比1.627(83/51)/2.933(44/15)
懸架方式 前テレスコピック(倒立・インナーチューブ径41mm)
懸架方式 後スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク)
ホイールトラベル 前120mm
ホイールトラベル 後140mm
タイヤサイズ 前120/70ZR17M/C (58W)
タイヤサイズ 後180/55ZR17M/C (73W)
ホイールサイズ 前17M/C×MT3.50
ホイールサイズ 後17M/C×MT5.50
ブレーキ形式 前デュアルディスク 300mm (外径)
ブレーキ形式 後シングルディスク 250mm (外径)
ステアリングアングル(左/右)33°/ 33°
車両重量213kg
使用燃料無鉛プレミアムガソリン

※2023年9月時点

ライバル車とその特徴

カワサキZ900のライバル車とその特徴をまとめました。

メーカー車名特徴
ヤマハMT-09三気筒エンジンでトルク特性が高い。軽量で機動性が高い。

⇒⇒レビュー記事

ホンダCB650Rインライン4気筒エンジンを搭載し、バランスの良いパワーを持つ。ネオスポーツカフェスタイルを採用。

⇒⇒レビュー記事

トライアンフStreet Triple 765シャープでアグレッシブなデザイン。三気筒エンジンで高いパフォーマンスを持つ。

⇒⇒レビュー記事

ドゥカティMonster[937]イタリアンスタイルのデザイン。Vツインエンジンで独特な音とトルク特性を持つ。

⇒⇒レビュー記事

KTM890 Duke R軽量で高剛性なフレーム。パワフルなツインエンジンを搭載。アグレッシブなデザイン。

⇒⇒レビュー記事

有力なライバル揃いで、実に個性的なバイクたちですね。大いに悩んでください。どのバイクを買うか、こんな悩みは、ある意味、一番楽しい時間かもしれません。

他社のライバルでなく、同じカワサキブランドで悩むとしたら、もちろんRSシリーズになるでしょう。

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【Q&A】:記事内容のおさらい

Q1: カワサキのZ900とはどんなバイクですか?

A1: カワサキのZ900はミドルサイズのネイキッドバイクです。エンジン部分がむき出しになっている特徴があり、日本のバイクの型としては代表的なものです。

Q2: Z900とZ900RSシリーズの主な違いは何ですか?

A2: Z900とZ900RSシリーズはデザイン面で大きな違いがあります。Z900RSは、機関に関してはZ900をベースにしていますが、デザイン部分はカワサキスポーツバイクの名車Z1の姿を現代に復活させたものです。

Q3: Z900とZ1000の関係性は?

A3: Z900とZ1000はデザイン的に共通点が多く、両車は「Sugomi(凄み)」スタイリングを共有しています。しかし、Z1000は排気量が大きく、馬力も高いです。

Q4: Z900とヤマハのMT-09はどう違いますか?

A4: Z900は948ccの直4エンジンで、MT-09は888ccの3気筒エンジンです。Z900は安定性と扱いやすさが魅力で、MT-09は刺激的な走りと軽い車体が特徴です。

Q5: Z900は何で不人気とされていますか?

A5: Z900はZ900RSシリーズに比べて売れ行きが低調で、特にデザインが多くの人に好かれていないかもしれません。ですが、好きな人もいます。

Q6: Z900とZ1000の価格差は?

A6: Z900はZ1000よりも約20万円安いです。これは新車時の価格に基づいています。ですが、Z1000はすでにカタログ落ちになっています。

Q7: Z1000と比べた場合のZ900の乗りやすさとパワーについては?

A7: Z900は乗りやすさと手頃な価格を重視しています。一方で、Z1000はより高いパワーとパフォーマンスを提供しています。とはいえ、その差はわずかです。あえて強調するほどの差があるわけではありません。

Q8: Z900とMT-09はそれぞれどんな人に向いている?

A8: Z900はビギナーから中級者まで幅広いライダーにおすすめで、MT-09はどちらかと言うと経験者向けです。あくまでも一般論ですが。

Q9: Z900のエンジン性能は?

A9: Z900は水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載しており、最高出力は92kW(125ps)で、最大トルクは98Nm(100kgfm)です。

Q10: Z900の燃料消費率は?

A10: Z900の燃料消費率は24.0km/L(国土交通省届出値、60km/h定地燃費値、2名乗車時)、または、18.0㎞/L(クラス3-2、1名乗車時、WMTCモード値)です。

まとめ

この記事で見てきたように、Z900は多くの点で優れているバイクですが、それでも”不人気”とされる要因はいくつか存在します。

Z900RSやZ1000といった兄弟モデルに比べて何らかの個性や特長が見劣りする場合があること、またヤマハのMT-09と比較しても特定の点で劣るとされていることが、その理由の一部と考えられます。

しかし、それらを総合的に評価しても、Z900はコストパフォーマンスが高く、多くのライダーにとって魅力的な選択肢であることは確かです。特に、エンジン性能や乗りやすさを優先する方には、Z900は強力なオプションとなるでしょう。

皆さんも是非、自分のニーズに合ったバイクを見つける参考にしてください。Z900が不人気とされる背景には、意外と知られていない魅力がたくさんあるかもしれませんよ。

ご覧いただきありがとうございました。

<参考>:「2022年販売台数ランキング(401cc~)」

順位メーカーモデル台数
1カワサキZ900RS

(カフェ/SE/50thアニバーサリー)

6803台
2ホンダレブル1100(DCT)3972台
3ハーレーダビッドソンFLHCS/FLFBS/FXBRS/

FXFBS/FXLRS/FXBBS

2310台
4カワサキW800(カフェ/ストリート/メグロ)1970台
5ホンダCB1100/EX/RS1951台
6スズキGSX-S1000/GT/カタナ1658台
7ハーレーダビッドソン1200カスタム/

ロードスター/フォーティエイト

1627台
8ホンダCB650R/CBR650R1584台
9ハーレーダビッドソンスポーツスターS1547台
10ヤマハYZF-R7 ABS1400台
Mr.乱視
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